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2025年11月29日(土)
ホームインスペクションで中古住宅購入のリスク回避!設備調査が重要な理由
はじめに
みなさまご承知の通り、新築価格が大幅に上昇。新築戸建・マンションともに大半の方々が購入できる価格の限界を超えてしまうことが多くなりました。そこで、多くの方々が中古住宅(戸建・マンション)に大きな関心を寄せていらっしゃいます。2023年度において、新築注文住宅の相場は5,867万円でしたが、中古物件は約3,532万円。この価格の魅力で中古住宅に関心をもつ方々が増えています。
※出典:令和5年度住宅市場動向調査:国土交通省
中古住宅は建築してからそれなりの年月が経過していることから経年劣化が進んでいること、建物メンテナンスの状況についても、物件により大きな差が出てしまうことは、みなさまご承知おきのことかと存じます。
そこで今回は、中古物件を購入してから後悔しないために、「ホームインスペクション」でそのリスクを回避する方法をご紹介します。
【必読】中古物件購入前に見落としがちな5つの重要ポイント

中古物件購入前に重要な5つのチャックポイント
中古物件の購入検討にあたって、いくつかチェックすべき点が。まず、中古物件の購入候補を絞るためのチェックポイントを解説します。
| 確認ポイント | 内容 |
|---|---|
| 1. なぜ、その物件が売りに出ているのか? | 購入を検討している中古物件が、実は【ワケアリ物件】かもしれません。相場より安い場合は、例えば事故物件、 近所トラブル、 近隣の治安などの理由が考えられます。 |
| 2. 敷地境界はどこか | 戸建住宅では、塀や柵を隣家と共同で建てている場合があります。隣家との敷地境界が不明確な場合、購入前に測量が必要なケースもあります。 |
| 3. 再建築できない | 敷地条件や法改正により、住宅の再建築や増築が制限される場合があります。特に都市計画区域内の物件は注意が必要です。 |
| 4. 土地の権利関係 | 購入予定の物件に抵当権が設定されている場合があります。登記事項証明書での事前確認を必ず行いましょう。 |
| 5. 大規模リフォームが必要かも | 外壁のひび割れや床下の腐食など建物の劣化、給排水設備など住宅設備の経年劣化により、大規模リフォーム費用がかかる場合があります。価格だけで判断せず、建物の状態を事前に確認することが重要です。 |
契約前に必ずホームインスペクション(住宅診断)を行いましょう。
おトクな中古住宅を買うなら必須!ホームインスペクションのメリットとは?
せっかくおトクな価格で中古物件を手に入れても、リフォームに高額な費用がかかってしまうのでは、せっかくのおトク感も一瞬で帳消しです。

中古物件をおトクな価格で手に入れてもリフォームが高額で・・・
少しでもおトクな価格の中古物件を手に入れるためには、必ずプロによるホームインスペクションを受けましょう。
入居してすぐリフォームを検討していなくても、雨漏りや漏水といった重大な欠陷が見つかってしまうと、早急な補修工事が必要になります。そのためにも事前のホームインスペクションが重要な意味をもちます。ホームインスペクションは1軒あたり4万円~8万円程度の費用がかかりますが、インスペクションの結果をもとに概算リフォーム費用も算出してくれるので、あらかじめ無理のない資金計画を検討することができます。
この概算リフォーム費用を算出しておくことで、住宅ローンの比較検討がよりスムーズに進められるほか、総額での比較検討により物件購入の重要な決め手になることもありえます。
現場に精通した深い経験知に裏付けられたプロの目線は、実際のリフォーム工事費用に近いことがほとんどなのです。
ホームインスペクションの料金を払っても、それ以上に住宅ローンの優適金利や深い安心感を得られることは間違いありません。
中古住宅で多発する水回り・換気・ガス設備の故障リスクと対策方法

中古物件をおトクな価格で手に入れてもリフォームが高額で・・・
ホームインスペクションの現場では、建物劣化につながる外壁のひび割れや床下の腐食に関心が向きがちです。確かに、外壁や床下の修繕は多額の費用がかかるだけに、優先順位は自ずから高くなります。
ただ、ホームインスペクションにおいて、住み始めてから不具合が発生しやすく、住んでからの安全・安心を考えると、設備検査は重要な意味を持ちます。
ホームインスペクションの設備検査では、以下の設備を重要箇所として点検します。点検時のチェックポイントや注意点も併せて確認しましょう。
| 設備カテゴリ | 点検対象の具体例 | チェックポイント・注意点 |
|---|---|---|
| 水回り設備 | トイレ、キッチン、浴室、洗面台、洗濯機置場など |
|
| 換気設備 | レンジフードファン、トイレ・浴室換気扇、24時間換気システムなど |
|
| ガス設備 | 給湯器、ガスコンロなど |
|
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中古物件の設備チェックで押さえておきたいポイント
✅ 水回り設備の注意点
中古物件の内見では、トイレやキッチン、お風呂などの水が流れるかどうかを確認する方は多いですが、実際の生活を前提とした念入りなチェックはほぼできません。以下のような問題は、見落とされがちです。
| 設備 | よくあるトラブル | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 排水管 | 接続部分からの水漏れ | 排水管周りの漏れや汚水逆流の可能性を確認 |
| トイレ | ロータンクからの水漏れ、排水管つまり | タンク内水漏れや流れの確認、排水管の詰まりチェック |
| 給湯器 | 電源が入るが点火せずお湯が出ない | 実際に給湯を使用して動作確認 |
ホームインスペクションを実施しても見落としがある場合があるため、事前に注意してチェックしておきましょう。
✅ 換気設備の注意点
換気扇が回るかだけで安心してはいけません。実際には次のような問題が発生することがあります。
- ・換気扇や換気口に油やほこりが詰まり、吸排気能力が低下している
- ・浴室換気扇のダクトが天井裏で外れている
換気設備は、内見時だけでは分かりにくいため、しっかり点検することが大切です。
✅ ガス設備・給湯設備の注意点
中古物件では、給湯器やガスコンロにトラブルが起こりやすいことを知っておきましょう。
| 設備 | 寿命・部品状況 | 注意点 |
|---|---|---|
| ガス給湯器 | 寿命約10年。製造終了後10年未満で部品供給終了 | 10年以上経過している場合、修理不可。交換タイミングや予算を事前に検討 |
| エコキュート等電気給湯器 | 寿命はガス給湯器よりやや長め。部品供給は製造終了後10年未満 | 利用頻度の高い季節に故障リスク。交換時期を考慮 |
| ガスコンロ | 温度センサー破損は補修不可。グリル受け皿やごとくは共通部品で対応可能 | 温度センサーの故障リスクを把握。10年以上経過しても部品入手可能な箇所を確認 |
給湯器やガスコンロは、真夏・真冬・盆・正月など利用頻度が高い時期に故障すると生活の質が大きく下がります。現時点で動作していても、寿命や部品供給の観点で将来的なリスクを考慮しておくことが重要です。
✅ インスペクション会社に確認しておく2つのポイント
インスペクション会社によっては、設備調査は別料金(オプション)という会社もあります。
依頼する予定のインスペクション会社には、以下2点をしっかり確認するようにしましょう。
- ・設備はどこまで調査してもらえるのか
- ・設備調査を依頼すると、どの程度のオプション費用がかかるのか
中古住宅の購入前に必ず実施したい「ホームインスペクション」。これまでに紹介したように、実際購入してから気づいて「予想外の金額がかかった」とならないためにも焦らずに、上記のような点に注意して購入の計画をたてることをおすすめします。
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