住宅関連記事・ノウハウ
2026年7月27日(月)
お盆に家族で考えたい「実家のこれから」(後編)
お盆に実践したい「親とモメないコミュニケーション術」と、話し合いに役立つ「チェックリスト」
はじめに

ネクスト・アイズ早坂です。
前編では、データに基づき「自分たちの住宅計画と実家の将来は分けて考えること」や、「親も今の家に住み続けることを望んでいるとは限らない」という実態を解説しました。しかし、いざ親と実家の話をしようとすると、どんな風に切り出せばいいのか迷ってしまうもの。後編では、親の心を閉ざさないための具体的なコミュニケーションのステップと、お盆に確認しておきたいチェックリストをご紹介します。
第3章:お盆に実践したい、上手なコミュニケーション術
いきなり「実家をどうするの?」はNG
実家には、親の思い出や長年の生活の誇りが詰まっています。子どもから突然「将来この家どうするの?」「早く売った方がいい」と言われると、親は「追い出される」「財産目当てか」と警戒心を抱いてしまいます。お盆の席では、結論を出すことよりも「家族の考えを知ること」を目標にしましょう。
ステップ1:親の暮らしを気遣う
まずは、健康や日々の生活の困りごとから尋ねます。
- 「最近、庭の手入れ無理してない?」
- 「車に乗らなくなったら、買い物はどうしたい?」
ステップ2:親の希望を聞き切る
すぐに反論したり答えを誘導したりせず、最後まで親の考えを聞くことが最も重要です。
- 「できるだけ長くこの家に住みたい?」
- 「私たちの近くに住むことについては、どう思う?」
ステップ3:自分たちの計画も率直に伝える
親の希望を聞いた上で、自分たちの計画を「否定」ではなく「共有」のスタンスで、「今のところ将来実家に戻る予定はないんだ。だからこそ、お父さんたちが自由に選べるように、この家をどうするか一緒に考えたいと思っているよ」と伝えます。
ステップ4:第三者(専門家)の視点を取り入れる
家族だけだと感情的になりやすい場合は、「売るための相談」ではなく「選択肢を増やすための情報収集」として、専門家への相談を提案してみましょう。
- ・実家の現在の査定価格
- ・今後必要になる修繕費や維持費
- ・税金や相続に関する注意点
お盆に確認しておきたい「実家のこれから」チェックリスト
一度にすべて話す必要はありません。話しやすい項目から少しずつ確認してみてください。
- ・親は今後も実家に住み続けたいか
- ・生活の中で負担や不安を感じていることはあるか
- ・車を運転できなくなった後の生活をどう考えているか
- ・子どもに実家を継いでほしいと思っているか
- ・実家の修繕が必要な場所を把握しているか
- ・住宅ローンや土地・建物の名義はどうなっているか
- ・親は「近居」についてどう感じるか
- ・兄弟姉妹間で、実家について話したことがあるか
まとめ:「家の処分」ではなく「これからの暮らし」の話
実家について考えることは、単に不動産をどうするか決めることではありません。親がこれからどんな暮らしを望んでいるのか。自分たちはどこで家族との時間を過ごしたいのか。それぞれの希望をすり合わせ、無理のない形を探すことが本来の目的です。大切なのは、「いつか考えよう」と先送りしないこと。親が元気で、自分の言葉で希望を伝えられるうちに話を始めることです。
今年のお盆は、懐かしい思い出を語る時間の中で、こんな一言を添えてみてはいかがでしょうか。
「この家も、これからの暮らしも、お父さんとお母さんが一番安心できる形を、みんなでゆっくり考えていこう。」
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