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住生活コンサルタント 早坂淳一 ネクスト・アイズ株式会社ウクライナ危機により、住宅の価格はさらに上がるのか

『ウッドショック』への影響

ロシアのウクライナ侵攻に伴い、ロシアの石油や液化天然ガス(LNG)はもちろん輸出量世界一の小麦の供給不安が広がっています。ロシアが輸出大国となっている針葉樹丸太の貿易量を調べたところ、ロシアの2020年の輸出実績はアメリカ合衆国の輸出実績より87万立方メートルも多い669万立方メートルという輸出量でした。あわせてロシアは製材でも世界有数の輸出大国です。

そうなると、昨年から住宅価格が大きく値上がりするきっかけとなった『ウッドショック』への影響が心配になりますが、実際のところはどうなのでしょう。国内の木材市場えの影響は軽微と考えられています。その理由は、ロシアは2022年1月1日から日本向け丸太輸出を禁止したことによります。輸入禁止は2年前から資源保護を理由に通告されておりました

金融制裁としてロシアをSWIFT(国際銀行間通信協会)から締め出されることでロシアの貿易が制限されます。当然、木材の輸出入もたいへんになりますが、そもそも今年から丸太の輸入がないわけですから、国内への影響はないものと想定できます。

ただし、ロシアが世界の4割を占めるパラジウムをはじめとする各種レアアースや合成ゴム(合成ゴムIR、ブチルゴム)への影響も懸念されておりますが、原油価格の急激な上昇、欧州での天然ガス価格の高騰(日本時間3日の取引で米原油先物相場は一時1バレル114ドル台後半まで急上昇)が、そのまま悪いインフレ(コストプッシュ型インフレ)を誘発。最悪の場合、景気が後退局面に陥ると同時にインフレ状況となる「スタグフレーション(不況下の物価高)」に陥る可能性が、最も可能性が高くかつ最悪のシナリオとなります。

そうなると、資材価格・人件費も上がり金利も上がるという、実質的な建物価格の大幅値上げという懸念がいっそう高まります。ウッドショックでの値上がり以上に悪いインフレ(コストプッシュ型インフレ)の影響は甚大で、今後超低金利のデフレ経済に後戻りする材料はそう多くないと考えられます。

長期的スパンで家づくりをご検討のみなさまも少なからずいらっしゃいますが、これから、家づくりの検討期間は長ければ長いほど不利になることは間違いありません。

無理な資金計画で計画を急ぐことも問題ですが、良いチャンスに巡り会っても『決められない』という状況が何度も続くと、将来『買いたくても買えない』という状況に陥るリスクは高くなるだけです。

住宅・不動産の買い時は、自分が家を建てよう、土地・マンションなどを買おうと思ったタイミングという原理原則は、これからも変わることはありません。

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住生活コンサルタント 早坂淳一住生活コンサルタント 早坂淳一

住生活コンサルタント 
早坂淳一
ネクスト・アイズ株式会社

大手百貨店にてクレジットカード事業の立ち上げやポイントカードシステムの運用、全店販促支援システムの運用、売場リニューアルブロジェクトなど、新規事業を中心とした業務に従事。 その後、携帯キャリア店舗改善プロジェクトや不登校児童・生徒活動支援プロジェクト、工務店支援プロジェクトに従事したのち、工務店にて営業を経験し、現在は第三者機関ネクスト・アイズにて、住宅コンサルタントとして活躍中。