住宅関連記事・ノウハウ
自身に合った家とは?自分の家とは何のために必要か
○ 今回のポイント 1 家や資料を見過ぎて情報過多?
○ 今回のポイント 2 トルコとシリアで3万4000万人(※2023年2月17日時点)に迫る悲惨な大地震が発生
いざ家づくりのチャンスを得て、改めて自分たちの家はと考えてみると案外難しく、住宅展示場など見れば見るほどよく分らなくなってしまいます。あれほど家を欲しがって多くの建物を見て、家づくりの資料を集めていたのにますます分からなくなってしまいます。
これが家づくりの不思議でおもしろいところです。
1 家や資料を見過ぎて情報過多?
実際に多くの家づくりのお手伝いをして来て思うことは、その人にとって家族にとって本当に何が必要で何が一番大切なのかを探ることがとても難しいことがよくわかります。
多くの住宅やショウルームを“視”過ぎてその都度の提案や数値を断片的に見せられて知識が豊富なのです。
対面式キッチンがどうのこうのから始まり、高気密高断熱、高耐震?リフォームか建て替えか果ては住み替えか?などと混乱してしまっているのです。まさしく情報過多なのです。しかも肝心のご当人たちはまったく違う考えの夫婦や家族であり、一方は老後生活や資金、他方は遺産相続や果ては夢のデザインの家をイメージしているのです。
最近は特に経験をしたことないこの長いコロナ禍でいろいろなことが変わりました。今ちょっと立ち留まって家族の互いが自身と家族の将来の為“わが家を観る”とても良い機会でもあるのかも知れません。
2 トルコとシリアで3万4000万人(※2023年2月17日時点)に迫る悲惨な大地震が発生
この地震の対処については情報が入り次第後にお話したいと思いますのでお楽しみにお待ちください。
<写真1:阪神大震災の惨状1(天野彰)>
今度もまたわが家を耐震強化するために慌てて多額を払ってリフォームや地震のために家を建て替えようとするのでしょうか?あのオリンピックのために「慌てて旧国立競技場を壊して建て替える必要はあったのか?」「なぜ仮設や増築リフォームを検討することなくさっさと壊してしまったのか?」などと国民の多くから疑念が残りました。
<写真2:阪神大震災の惨状2(天野彰)>
<写真3:阪神大震災の惨状3(天野彰)>
結果は不運なコロナ禍で惨憺たるありさまとなり巨大な競技場だけが残ってその維持管理に多額の費用が費やされているのです。かつての東京オリンピックや大阪万博のようなのちのわが国を大きく変えて行くと言った「レガシー」どころか、今やこれらに係わった関係者が“負のレガシー”となるのではないかとかげを潜めているようなありさまなのです。家もまた家族にとってその通りで、今何が不足で?どこが危険で?どこを補修すればよいか?果たしてその費用はいくら掛るのか?を徹底的に考えることでスクラップ&ビルドの時代ではないのでしょうか。
3 わが国の住まいはわが国のレガシー、わが家は?
先人たちが何百年にもわたって創って暮らして来た家をあっさり壊し、そして30年持つかどうかも分からない家に建て替えることが果たしてわが家、わが国の「レガシー」となるのでしょうか?
ちょっと厳しいことですが、家づくりとはカタチやその場の対処的なリフォームや建物ではあってはならないと思うのです。何よりもその人、その家族が生きてきた証とさらにはそののちを考えることではないのでしょうか? これはなにも専門家に頼ることではなく自身で自由に考えて想うことが大切だと思うのです。今の家の造りやその傷み、不具合を診るのです。
これはあえて夫婦別々に考えてその上で二人の歴史を刻もうと一緒に考え、想うことだと思うのです。
次回は”「自身で考える都市での耐震強化」”をお話します。お楽しみに!*********************************************************
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