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2026年8月27日(木)
「暑い!」暑い京都の町家はなぜ涼しい
熊本地震が7月28日発災し4週間になろうとしています。なんとその間これでもかと言わんばかりに連日35度に迫る酷暑日が続き、毎日が気を揉むばかりです。
しかしまだまだ酷暑は続きそうで、この先も地球はますます温暖化し、医療革新で生存時間が長くなり人口が増え熱エネルギーの負担も増しCO2は増え続け、さらに地球は熱く異常気象が起き熱帯の様な蒸し暑さとなると言う。
祇園祭は街中の虫干しだった?
「こんちきち」のお囃子の暑い祇園祭の宵山の季節は、毎年梅雨のフィナーレのような大雨があって夏を迎えるのですが。今年は今までに経験したことのないような危険な暑さ続きです。
夏の音と言えばセミの声ですが、暑すぎて鳴きもしません。しかし今年も「こんちきち」のお囃子聞くことが出来ました。その祇園祭の宵山ですが、古来家々がお宝を一斉に蔵から出し、店先や中庭に誇らしげに並べて公開することです。

これこそが京の宵山 の風物詩なのですが、しかしこれこそが古い家の年に一度の大掛かりな、お宝の「虫干し」だと言うのです。あの山や鉾はペルシャ絨毯などの「動く物干し台」で、街中を晒しながら練り歩くのです。これこそが京都人たちの合理的な知恵の行事?と思うのです。

上賀茂神社と下鴨神社の葵(あおい)祭に始まって、宵山、山鉾巡行から五山の大文字焼きと、都の庶民が一丸となって過去と現在を結びつける夏の伝統的祭事となっています。
普段の夏であれば暑い日は夕方からもくもくと入道雲が湧き出て来て、ざーと夕立が来て涼しくなったものです。まさにそれこそが日本の夏で、夏の風物詩でもあったのです。
都市での「夏を旨とする」京の千年の知恵

梅雨が終われば日陰は涼しく、風でもあればむしろ快適で涼しくもなります。しかし都市の密集地ではそうはいきません。風の通りもさることながらエアコンの室外機の熱風や音が窓から入って来ます。都市化によってさらに暑くなっています。
筆者はこの暑い季節になるとなぜか京都の町家の街並みと中庭を思い浮かべるのです。あの夏らしい夏があるからです。しかしあえて「住まいは夏を旨とすべし」の都市住宅の原点を京都の町家で探ってみますと、千年の街は東西南北の街路から工夫がなされ、各戸は半端な庭などなくすべて中庭にして植栽を施し、そこに涼を求めているのです。
しかも京都の街は、古い家が今も住まいや商店であり続けているのです。周辺は近代的なコンクリートのビルに囲まれていても、気丈に伝統的な生活スタイルを守り重厚な京都の街並みをつくっているのです。それが千年の「京都人」気質とも言えます。現代の都市はさらに排熱で暑く、音もうるさくとても開放的には暮らせません。しかも大火にも見舞われかねません。
意外に涼しい「巨大な換気扇」の町家
そこで改めて京都の「町家」の佇まいを建築的に見てみますと、都市の狭い土地ではレイアウトのように、敷地の真ん中に家をつくって周囲を隙間のような薄っぺらな庭をつくるより、逆にコの字、ロの字形のプランにした方がまとまった庭となります。

各戸が接するところは民法上の解釈もありますが、外壁を互いが隣地いっぱいの防火壁にすると中庭はさらに広くなります。さらに断面図のように中庭の空気は屋根に当たる太陽光の輻射熱によって上昇気流が生じ、中庭の空気を吸い出すように上昇し、各部屋の空気が中庭に向けて引かれます。
これはまるで巨大な換気扇の立体構造となっているのです。イラスト)これで各家は中庭で風通しもよくなり街並みもすっきりと涼しげになるのです。路地から見える連子格子は排気ではなく吸気で、夕方路地に打ち水をすると冷えた空気が八方の部屋に行き渡り、中庭の上昇気流で排気されるのです。
冬は街路の連子の障子を閉じ、中庭に陽だまりが出来、陽気が家中に行きわたるのです。プライバシ-も高い開放的な空間です。合理的かつ生理的で心理学的なわざと言えます。(イラスト写真:町家断面)しかしこうして考えますと、筆者も機械に頼るだけの脆弱な人間となったとつくづく感じるのです。
次回は積極的に風を呼ぶ家相と涼しさです。

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