住宅関連記事・ノウハウ
2025年4月1日(火)
~生活を彩る~インテリアキッチン・プランニング術のすすめ
食生活が変わればキッチンも変わる~ドイツに学ぶインテリアキッチン

ドイツの食文化とキッチン
ドイツにおいて、居住スペースとキッチンが一体になった提案が可能なのは、ドイツ人の家庭料理の種類が少ないという理由もあります。コールドミートに茹でたジャガイモ、そして肉を焼いてディナープレートに乗せておしまい・・・
というように至ってシンプルなのです。当然、調理器具や食器も日本の家庭より少ないので、インテリアとしての完成度を追求しやすいのです。

日本の食文化とキッチン
一方、日本の家庭をみると、料理の種類は多く、それに合わせて調理器具もたくさんあります。こうした事情もあり、日本では収納に対して関心が集中する傾向にあります。
ドイツと日本のキッチンの違い
このほか食文化に起因するドイツと日本の違いでいうと、ドイツにはダブルシンクが多いという点が挙げられます。片方に石鹸水を貯めて、片一方で野菜を洗うといった使い方になりますが、日本では指示されません。食器洗い機のサイズは大きいものが主流です。そして、タイマーなどの機能よりもメンテナンス性や耐久性が重視されます。設計思想がまるで異なるのです。

- 取材協力/キッチンジャーナリスト本間美紀
- 取材・文/大菅力
- 撮影/今井義朗
- 協力/設計施工・有吉住宅
住宅情報マガジン『余はくvol.15春夏号』P8~P10(2012.4.20発行)
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