お知らせ

GW休業 2026年4月29日(水)~2026年5月6日(水) 期間前後のお問い合わせは、5月7日(木)以降の対応となる場合がございます。

GW休業 2026/4/29(水)~2026/5/6/(水) 

掲載情報件数

完成事例 1584 件 | ハウスメーカー 22件 | 工務店 65件 |建築家 12

事例写真 11713

  1. HOME注文住宅のハウスネットギャラリー
  2. 住宅関連記事・ノウハウ TOP
  3. インテリア
  4. ドイツに学ぶインテリアキッチン

住宅関連記事・ノウハウ

住生活情報マガジン 余はく ドイツに学ぶインテリアキッチン

ドイツに学ぶインテリアキッチン

ピルニッツ宮殿のキッチン
ピルニッツ宮殿のキッチン

キッチンに対する考え方の違い

ドイツではキッチン=家具、日本ではキッチン=水廻りと考え方はまるで違います。

ドイツと日本のキッチンは成り立ちが違います。ドイツはシステムキッチンの発祥国です。システムキッチンは19世紀待つにシンクと水栓、ガスオーブン、調理場などを短い動線でつなぎ、家具に組み込んだものがはじまりです。そうした経緯があるため、ドイツ人にとっては、今でもキッチン=家具なのです。ですので賃貸住宅に暮らす場合でもキッチンは入居者が用意します。もちろん引っ越すときにはキッチンも一緒に持っていきます。

ドイツにおけるキッチンの位置づけ

また、キッチン=家具であることから、インテリアを構成する要素としてキッチンを捉えており、家具同様にライフステージ別にキッチンのセグメントがあります。若い世代向けのキッチンがあり、年齢を重ねて家を建てるときに憧れのブランドキッチンを検討するといった流れです。日本でいつかはル・コルビジュエがデザインとしたソファがほしいと考える人がいるように、いつかはポーゲンポールのキッチンがほしいと考えるのは、ドイツでは一般的なことです。このようにドイツではキッチンがインテリアの構成要素として考えられているので、キッチンと家具全体の雰囲気を調和させることを考えます。アンティーク家具に囲まれた家に暮らしていれば、それに合わせてキッチンにもそれに似合った濃い色の木材を選んだり、真鍮のハンドルを選んだりといった具合です。

間取りへの影響

こうした考え方は、間取りにも影響を与えます。日本でもキッチンとダイニング・リビングの距離が近づいてきていますが、ドイツではインテリアへの関わり方がより密接で積極的です。リビング・ダイニングのなかに調理できるスペースがあると言ったほうがよいくらいのプランが当たり前に提案されています。日本ではインテリアとしてのキッチンの提案に対してやや消極的なのは、もともとキッチン(台所、厨房)が水を使う場所として、外部や土間などの半外部に設けられていたためです。しかも北側が大半。こうした歴史的な経緯もあり、日本ではキッチン=水廻りとして捉えられています。

食生活が変わればキッチンも変わる

【ヤマダホームズ】仕切りが変わればキッチンも変わる対面キッチン
【ヤマダホームズ】仕切りが変わればキッチンも変わる対面キッチン

ドイツと日本の食文化の違い

ドイツにおいて、居住スペースとキッチンが一体になった提案が可能なのは、ドイツ人の家庭料理の種類が少ないという理由もあります。コールドミートに茹でたジャガイモ、そして肉を焼いてディナープレートに乗せておしまい・・・というように至ってシンプルなのです。当然、調理器具や食器も日本の家庭より少ないので、インテリアとしての完成度を追求しやすいのです。

一方、日本の家庭をみると、料理の種類は多く、それに合わせて調理器具もたくさんあります。こうした事情もあり、日本では収納に対して関心が集中する傾向にあります。

ドイツのキッチンに見られる特徴

このほか食文化に起因するドイツと日本の違いでいうと、ドイツにはダブルシンクが多いという点が挙げられます。片方に石鹸水を貯めて、片一方で野菜を洗うといった使い方になりますが、日本では指示されません。食器洗い機のサイズは大きいものが主流です。そして、タイマーなどの機能よりもメンテナンス性や耐久性が重視されます。設計思想がまるで異なるのです。

ドイツのキッチンはバラ買い

ピルニッツ宮殿のキッチン
ピルニッツ宮殿のキッチン

こうしたキッチン=家具キッチン=水廻りという文化の違いは、キッチンの買い方には影響します。ドイツのキッチンはバラ買い(パーツの組み合わせ買い)です。キッチンメーカーは箱(本体)を提供するだけでなくシンクや水栓金物などは専門のメーカーから施主が購入して取り付けます。

日本のキッチンメーカー

一方、日本では、キッチンメーカーがすべてをまとめています。選びやすく機能は充実していますが、生活に合ったものが選べはかったり、機能過剰だったりするケースが生じます。また、日本のキッチンメーカーは、母体がステンレスや水栓、衛生陶器のメーカーに比べるとインテリアの提案力がやや弱いといえます。扉材もお手入れ性が重視された、ただ色をそろえればいいと言った感じ、感情や素材感に乏しいのです。

これからはマルチクッキング時代

チークの天板のキッチン
チークの天板のキッチン

ドイツでは、石材や木材もよく使われます。インテリアとの調和を含めて、魅力ある素材です。実際、私の自宅(本間美紀さん)のキッチンはチークの天板を使っています。お手入れさえきちんとやれば実用上問題はありません。お手入れといっても、濡れたらすぐに拭くとか、たまにオリーブオイルを塗る程度です。もちろん、日本のキッチンの優れた点もあります。シンクや水栓などのパーツです。最近の製品でとてもいいと思ったのが、TOTOのクラッソです。これは3度の傾斜がついて水が流れやすい形状のシンクと、水を広範囲にいき渡らせる水栓を開発しています。

日本のキッチン製品の進化

水がゴミと一緒に排水溝に滑り流れるので、きれいなシンクを維持できる。出た水が広がり少量の水で幅広く洗える水ほうき水洗を備える。あとは熱源です。IHクッキングヒーター(以下、IH)は節電できるように進化しています。コイルが分割されていて、必要なコイルのみ加熱するのです。小さな鍋などを使うときに熱の無駄がありません。ガスコンロもゴトクの形状や、トップの素材を工夫し清掃性はIHと同等ですし、こちらも世界的にみて製品レベルは高いと思います。

コンロの選び方

このようにコンロに関しては、電気がいいともガスがいいともいえなくなっています。フライヤーやバーベキューグリルなど、目的に合わせて電気・ガスの調理器具を組み合わせる考え方です。

フレームキッチンの提案

キッチンインテリアのイメージ

ヨーロッパキッチンの傾向

最後にヨーロッパキッチンの傾向について紹介します。たとえば2012年1月にドイツ・ケルンに出展した各社の最新作をみていますと、バウハウス的なモダニズムへ回帰する動きがあります。具体的にいうと、基本フレームをベースに必要な部材のみを組み合わせるという考え方です。この考えて方は、これからのキッチンに応用できます。たとえば、エレクターなどでフレームを組み、天板とシンクを乗せるだけのシンプルなキッチンも、すでに日本で登場しています。カウンター下には収納でも食洗機でも好きなものを置けば立派なキッチンになります。

冒頭でドイツでは「キッチン=家具」という話をしましたが、それは、家具に天板とシンクが載ったらキッチンになるというシンプルな考え方がベースにあるということでもあります。こうした自由さをドイツのキッチンからは学ぶべきでしょう。

キッチン選びのポイント

新居のキッチンを考える際には、いきなりカタログから入るのではなく、まず自分がなにを必要としていて、なにを好ましいと思っているのかをしっかり考える。そのうえで、部材や設備を追求することができると、新居での生活はより自分らしく、楽しいものになっていくはずです。

バウハウス調の機能美を追求したデザイン。目的や好みで調理機器や収納などを組み入れるという考え方。

取材協力・制作情報

  • 取材協力:キッチンジャーナリスト 本間美紀
  • 取材・文:大菅 力
  • 撮影:今井 義朗
  • 協力:設計施工 有吉住宅

住宅情報マガジン余はく vol.15 春夏号
P8~P10(2012年4月20日発行)

まずは無料で住宅会社に相談して、理想の家づくりを始めましょう!

無料で相談してみる

営業は一切なし。安心してご相談いただけます。

ハウスネットギャラリーのサービス一覧

プロからのサポートで、初めてのおうちづくりも安心です。施工会社の比較、価格帯、予算を確認しながら家づくりを検討できる!施工事例の写真が多数掲載!国内最大級の施工事例写真掲載数16,000点以上掲載!テーマ別・部位別・価格別気になったワードからお好みの参考事例を探せます。

関連記事

住生活情報マガジン 余はく住生活情報マガジン 余はく

住生活情報マガジン 
余はく

大人のライフスタイルにちょっぴり魔法のアクセントをー
余白は、余っているんじゃないんです。残しておいたのです。
暮らしのこと…、住まいのこと…、趣味のこと…、余白を使う時は、ちょっと特別なんです。そんな、<余はく>を粋に演出できる大人のための住生活情報マガジンです。

CATEGORIES

匿名 プラン・見積もり依頼

2025年人気住宅会社ランキング

THEME RANKING

PHOTO GALLERY

完成事例写真Photo Gallery