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2025年4月1日(火)
見積りの七不思議安く建てるための秘策
見積りの七不思議安く建てるための秘策
家づくりでの関心ごとはいかにしてリーズナブルな予算にするかです。確かに安く建てるためのテクニックはあるのです。そこでまず住まいのコストパフォーマンスを考えてみますと、なんと建築本体のコストは、設備やその他の住設などの付帯をすべて除いてみますと、基礎、土台、柱や梁、屋根や外壁、サッシなど家の躯体のコストは、なんと“建築総コストの2分の1にも満たない”ことが分かります。
すなわち仮に総コスト3,000万円の家があるとすれば、まずは雨風を凌げる家の躯体は半額の1,500万円以下でできるのです。これはほんのこの間まで私たちが暮らしてきたあの電気もガスもないまきだけの家です。
こうして考えると家のその他の見積もりがよく分かってくるのです。例えて言えば私たちの衣服の着方を考えればいいのです。生身の人間そのものはあらゆる設備と機能を持っていますが、それらの最低限必要な機能(臓器や血管など)が活きて行くためにいかに大切なものか分かります。しかし家自身は動くことも成長もしません。ましてや寒暖のための機能さえ持てばそれで成り立つ断熱と風通しです。
昔の家を見てみますと土壁や屋根さらには建具などにこうしたことが工夫されていたことがよく分かります。
今日の冷暖房をはじめとする電気設備、給排水配管、システムキッチンやシステムバス加えて造り付けの収納家具、その他各種設備機器や豪華な内外装仕上げが加わるのです。これを思い切って一つずつ排除して見るのです。
私は家の見積金額を査定するとき、このように何もかも含めた家の単価を考えないのです。家の“余分な部分”を一切取り除いた肝心の躯体だけのコストをチェックしそれで施工業者を選択するのです。そこにトイレ・バスなど必要最低限の一般設備を考えあとはキッチンをチェックするのです。内外の仕上げや給湯や冷暖房などの付加仕様などは後の後するとここであることに気が付きます。その1つが間仕切りです。この間仕切りがあるために壁の面積が増えドアや照明などが増え風通しも悪くなるのです。
安く建てれるならまず間仕切りの無い家にすればいいのです。家族一緒に仲良く住めばいいのです。
このコラムに何度も登場する白川郷の合掌造り、江戸の裏長屋です。これは最小限のスペースでさらに安くなります。これで現実の家の予算を立て、見積もりを見るのです。
住宅コストの内訳
- ・建築本体のコストは総コストの半分以下
- ・躯体部分は比較的安価にできる
- ・付帯設備や仕上げが高コストになる要因
見積もり査定のポイント
- ・家の躯体だけのコストをまず確認
- ・必要最低限の設備だけを考える
- ・間仕切りをなくすことでコストを削減
間仕切りのない家のメリット
- ・壁やドア、照明などのコストを削減
- ・風通しが良くなる
- ・家族が仲良く暮らせる
参考例
- ・白川郷の合掌造り
- ・江戸の裏長屋


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