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住宅関連記事・ノウハウ

税理士 樋口 智勇 東京メトロポリタン税理士法人東日本台風被害による申告期限等について

【1】今だからこそ“時間”が見えるスローハウス

長年にわたって家族の住まいを設計して、時の経済や地震など多くの災害を含め、ある程度の予測や想像がついたのですが、今回のようなウイルスによる災害など起こるまでその形態や対応が予測できなかったことです。しかし今日の不思議な事象は数年前から始まっていたようにも思えるのです。私ごとですがちょうど4年前、まさかの癌が発見され緊急に手術をすることになったのですが、覚悟した手術は幸いにも無事に終わって麻酔が覚めた時、聴こえて来たのがあの開票の騒ぎ、誰もがまさかの結果に驚く前にもうろうとした意識の中で「彼に決まる!」と言ったのです。

なぜなら当時の長い平和の中、富は一握りの企業や人間に集中し、経済格差と閉塞感がじわじわと広がり多くの人にうっぷんが溜まっていたはずだからです。歴史を見てもこのような時に多くの人が発起すれば、ちょっとした弾みで革命が起こり、政権が倒れたりもするのです。そのことを知って立てば、数で勝てる票となるのです。

こうして巨大な国のリーダーとなれば、その勢いのまま孤立主義を掲げ、世界や社会を突き進むことができるのです。しかしその結果が分断を生み、国家間の軋轢も引き起こし、人心も荒むことにもなるのです。かつて、戦いは数から量で勝る火器や核などの威力や破壊力となり、次第に何も残らないことに気付いてか化学兵器や忌々しい細菌までも考えようとしたのです。巧に特定の種だけに感染し蔓延し、じわじわ効いて戦意、戦力を喪失させ果ては経済までも破壊する。まさかそんな“見えない敵”などと考えたくもない憶測までも生む世の中となってしまっているのでしょうか。

【2】果たして住まいは安穏としていられるのでしょうか?

今こうして住まいのコラムを綴っていても、家族とは、社会とは住まいの形とはいったい何かと根本から考えさせられます。ソウシャルデスタンス 、リモート・アバターなどと“密”が避けられる悲惨な人間関係の時代となっているのです。これは“戦い”であり、仕掛けた“敵”は何もしないで成りゆきをじっと観ているそんな中、「GO TO」とかなんとかでじたばたすればするほど“敵の思うつぼ”となるのです。私たちが今できることは見えない敵を想像し、“心の中で可視化”し、それを避けることです。そしてそれ以上に、戦意ならぬ活きる意欲の活性化を計ることです。

それこそ今まで気にもしなかったわが家の“目先の視界”見直すのです。そこをいかにわが目と心を豊かにするか?例えば壁紙を一面だけ張り替えだけ、絵一枚を掛けるだけでも気分が変わるのです。

イラスト:照明の配置で部屋に変化現れ心が躍る(画:天野彰)
イラスト:照明の配置で部屋に変化現れ心が躍る(画:天野彰)

光と影のおもしろさを愉しみ小さな窓一つでもそこから入る光線を生かし、さらに照明の効果で心がワクワクしてくるのです。狭い部屋のなかで光と影を駆使するのです。家具のちょっとした移動や鏡の効果で空間が映り込み部屋に変化が生まれて広くなります。思い切って壁を取っ払って引き戸にし、開け閉めすれば空間の変化も愉しめるのです。あの透明なガラスの間仕切りにすると視覚は広がり刺激的な空間となります。

そして“ステイホームの戦い”で大切なことは時の流れです。無垢の杉の板など生きた素材を使って壁の一面に貼るだけで芳香や経年変化を味わえ、花の一凛や観葉植物の置き場にもこだわるのです。生きた金魚などの水槽などいつまでも飽きずに観ていられるのです。

イラスト:ベランダのわが家の石庭!(画:天野彰)
イラスト:ベランダのわが家の石庭!(画:天野彰)

マンションなどベランダやバルコニーがあれば、小さな家庭菜園をつくり野菜の成長を愛でるのがもっとも効果的と言われています。凝って石庭をつくるなども時を忘れる酔狂です。

イラスト:防炎加工の布、壁に杉板で時の流れが生まれる(画:天野彰)
イラスト:防炎加工の布、壁に杉板で時の流れが生まれる(画:天野彰)

こうした動きのある光景は簡単には、風で揺らぐカーテンや防炎加工した布などを吊るすだけでも空間に優しさが生まれ、光と影や風や光の動きで時を愉しめる贅沢な空間となるのです。

【3】ステイホームの住まいにいて、時を味わう“スローハウス”のお話し

  • 量産住宅ではない、味わい深い家
  • かつて量産住宅が「ハウス」から「ホーム」へと用語を変えた時期がありました。いわく、ハウスは「ハード」でホームは「ソフト」だと言うことでしたがそれは名ばかりで、実際は設備やインテリアなどを覆っただけで、やはり生産者側の生産効率や販売利益を優先したものでした。

これに対し柱と梁(はしらとはり)の木材の吟味から部材を選び、仕口(接合部)のひとつひとつを削り出して、手づくりで造るあの伝統的な工法の家づくりで いわく“在来木造”の家づくりこそ、スローフードならぬスローハウスと呼ぶべきものなのです。造るのに効率が悪い、その品質にもバラツキもある。しかし経年変化にも耐え味も増すのです。

【4】非効率的な過程があるから個性的な家ができる

写真:ギネスに認定された500トンの世界一の木の樽(写真:天野彰)
写真:ギネスに認定された500トンの世界一の木の樽(写真:天野彰)

60年ほど前出会った私の初めての建主であり、私の処世作の家ともなった大分県臼杵市の小手川道郎氏の家があります。醸造家の氏は“うまみ”のあるおいしい味噌や醤油をつくるのにあえて木の樽(たる)を使い、そして時間を掛けてじっくり醸造する。効率は悪いが、「“うまみ”と言う利益を最優先する」この部分だけは徹底して非効率的な手づくりで行い、吟味された無垢の素材を使うと言う。のちに私どもが手掛けた醤油工場にはギネスにも認定された世界一の木の樽もあるのです。

私はこの醸造という生きものが住むと言う考えを学び、住まいづくりに活かし、今も病院や老人施設などの建物づくりにも活かさせていただいているのです。それこそ“スローハウス”です。これはリフォームも同じことで本物の素材感で “感傷的な要素”を見落とさないのです。

今あえて“ものづくり”が浮上しているのは “つくる過程”を大切にしようと言うことの顕れでその過程で色々な発見やアイデアも生まれ、個性も生まれてきます。

【5】桶板や底板を利用した“酒樽の家”

写真:処世作”酒樽の家“(小手川様邸 設計:岸崎隆生氏+天野彰)
写真:処世作”酒樽の家“(小手川様邸 設計:岸崎隆生氏+天野彰)

このスローフードを提唱し、自らも古い酒樽や醤油樽の桶板や底板を利用して造った“酒樽の家”スローハウスに住んで、スローライフを実践された小手川氏の家には今もご子息家族に住んでいただいているのです。

何よりもこうした生き方こそが長い先の人生や家族を見つめ、慌てることなくゆっくりと住むことと言えそうです。あえてこの新型コロナはこうしたスローハウス、スローライフを考える良い機会だと捉えてみるのはどうでしょう。こうして家族で長い時間家に居る初めての年末年始。今年はじっくり家に居てよい年を向かられますようお祈りいたします。

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税理士 
樋口 智勇
東京メトロポリタン税理士法人

皆様が、人生で、一番の大きな買い物と思われる、ご自宅を購入される場合、 或いは、現在お持ちのご自宅を売却されて、新たに購入される場合など、 必ず税金の問題が関係してきます。
税務上、税金が優遇されるケースも多くありますので、事前にご相談を頂ければ、 お客様のベストな選択を、ご一緒に考えさせて頂ければと思います。
また、大切な預貯金や資産を上手に資産運用して少しでも殖やしたい方には、 ご希望の資産運用をお奨めしたいと思いますので、お気軽にご相談ください。

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