住宅関連記事・ノウハウ
2025年11月29日(土)
見て分かる「見積書」が本当の「“見”積書」
|1|信頼できる設計者を選ぶには、まず訪ねて希望に対する対応や受答え方を見る
足と勇気で探す設計者選び?
しかし信頼できる設計者を選ぶことも難しいことです。やはり夫婦二人で設計者を訪ね、希望を話してその対応を見るのです。二人の意見を聴いてくれて、その場である程度の費用の目安やタイムスケデュールなどのアドバイスをしてくれるかです。
また同様の予算でどのような建物をつくっているかを尋ねます。いわゆる作品ですが、それも外観にとらわれずプランをよく見せてもらいその建て主の希望やその評価などがどうであったかを尋ねます。
生涯つきあえそうな設計者かどうかのお見合い
こうしたやりとりを見て将来付き合えそうな人かどうか?夫婦二人で判断するのです。メーカーなどででよくやるようにすぐ案を出してもらうなどはしないことです。第一その案の善し悪しなどを判断することも難しいのです。こうして絞った2.3の設計者からその対応を待つのです。この一拍を取ることが互いの家づくりに対する覚悟ともなるのです。筆者の場合は、その後お話が出来れば長く住める家のストーリーを図を示しながら説明し、さらに概ねの費用のことも図で示すのです。こうしてお互いの意思を疎通しながら設計へと進むのです。


家づくりで大切なことは建て主と設計者の信頼と覚悟なのです。建て主にとっては巨額な建設費と生涯住む家のプランとカタチが決まり末永く住む家の設計図ができるのです。この設計図ではじめて施工者に競争で見積もってもらい決めのです。しかし実際に!カタチやコンセプトも違う建物をメーカーや施工業者を信頼して、ポンと土地とお金と家族の生涯を託して頼んでしまうことが本当によく出来るものだと驚くばかりです。
確かにその出来栄えや住み心地など他と比べようもありません、まして価額やその中身など内訳など建売住宅同様、出来上がってしまってからでは確かめようがないのです。夫が頼もしく見えるときは、施工者から出された見積書をくまなく見て検算しさらにその食い違いを指摘する姿です
と改めて夫に惚れ直すと言う奥さんもおられます。

家を建てるときやリフォームで、難しいのはやはり予算組みです。とりわけその見積書は難解です。新築では素人なりに、坪あたりだいたい50万円だ、60万円だと、総予算の目安は何とか立つのですが、これがリフォーム工事となるとえっ、何で?
などと思いもよらない見積もりとなって、皆目見当もつきません。
しかしこの説明でフムフム
などと分かったようになってしまうことが後に問題となるのです。さらに現場になっても詳しい説明などもないことが多いのです。これが専門と一般の建て主の意志の疎通の欠如となっていることが多いのです。
|2|永遠にその場で暮らす家は1個いくら
だけで決めるものではない
果たしてどこまでが一式なのか、これは専門家が数字だけ見ても分かりようもない不親切な見積もりです。1個いくらの家具とか、建具が何枚などはその枚数で何とか分かりそうですが、いったいどこの物がどう一式なのかがはっきりしません。そして電気や給排水の設備工事、雑工事となると、建て主はもうお手上げで、さらに工事別に分けにくい項目などの雑工事
などは“雑な”工事?などと思えて、結局もっとまけて
という話しとなりじゃ、端数は切りましょう
とかもう100万円は泣きましょう
など当初よりも大幅な予算オーバーでありながら、その見積?で建て主は観念してしまうようです。
しかももっと問題なのは、その見積を参考に、質もデザインもまったく違う他の施工者やメーカーに見積もりをしてもらい、その内容も分からずに出た価額だけに目が行き、一番安いところに決まってしまうことになりかねません。
これでは1戸いくらどころか、似たような平面図と外観の家を“一個”いくら、で買うのと同じです。車を買う時でさえ、各社の車を何台も乗り回して、その性能や操縦性を確かめて決めるのです。車は走る為のものです。しかし住まいはその地に建てたら永遠にその場に存在して常に家族を表現します。家族はこの先何十年もその地に住むものです。子どもたちはそこで育ち巣立って行くところです。“一個”いくらで決めてはいけません。
|3|家族でつくった設計図ではじめて施工者を選ぶことができる
車は何万台もつくってはじめて今の低価額で出来るのです。しかもその開発には何憶、何十億もの費用が必要です。
戸建ての住まいはトレーラーハウスなどの既製品や建売り住宅、マンションやアパートを除いて、わが家だけの間取りと好みの外観、家の周囲や方位までを考えた風通しと経年変化までを含め設計をし、さらに一戸一戸手づくりで建てるのです。

方位・周囲のプランニング
(画:天野彰)
その為に設計図と仕様書が必要なのです。それがあって初めてその家だけの見積もりができるのです。まさに建て主の家族で、世界に一つ!だけの理想の家の質で予算を組み立てるのです。

こうして初めて、この設計図で同じ条件で見積もりをしてもらうのです。これなら各社材料の質も数量も同じで、その価額や施工賃で見積もりができ、何社の施工者やメーカーのとも比較することが可能となるのです。しかしそれでもなお、見積もりには多くの勘違いや思い違いもあり、会社によっては得手不得手もあり大幅な歩留まりなどの見込み幅もあり、単純な計算違いも多いのです。
これらを専門家に仔細にチェックしてもらいながら、各社との価額の比較表を出してもらい、その比較表を“見ながら”納得して施工者を選ぶことができるのです。これこそが設計なのです。
|4|設計者に想定する“見積図”を描いてもらう!最初から設計者に監理まで依頼を
さあ、設計図が出来上がりいよいよ大工さんや工務店に見積もりを頼みます。こうして同じ設計図で各社が見積もり書をつくり、どう家を建てて行こうとしているかまでも見えてくるのです。建て主はこれによって各社、工事の担当者とも面会して安心して決めることができるのです。
目で見てわかる見積図
をつくる
特にリフォーム工事の場合、今の家からどこがどう変わるのかの、部屋あるいは部位ごとの見積もりを出してもらうのです。その部分だけを工事した場合の施工費、解体費さらには経費や設計料までも含み、それを細かく表現して価額を出してもらえば経験のない大きな金額の内訳が見えて来てしろうとの建て主にも工事の内容が分かって来るのです。
しかしリフォームなどの場合は壊してまた新たに造るなど、なかなか分かりにくいものです。
そこで目で見てわかる部屋ごと、部位ごとの見積もりをしてもらえるように平面図に合わせて見積もりを出してもらい、設計者に想定する“見積図”を描いてもらいます。平面図に合わせて見積もりを出してもらうのです。つまり設計者に想定する“見積図”を描いてもらうのです。
例えば台所では、内装工事がいくら、そしてシステムキッチンがいくら、さらに設備工事がいくら、その諸経費や設計料までがそれぞれいくらかです。それをしめて200万円!トイレ、さらに浴室、玄関、子どもたちの部屋と、リフォームの範囲がどんどん広がり、その全体の価額の目安が立ちます。
共通した“見積図”にそれぞれに額を入れる

“見”積図
(画:天野彰)
こうして、予算が800万円に対し、1200万円以上にもなります。しかしここで慌てず騒がず、それぞれの部屋ごとの“見積図”を改めて“見る”と色々見えてきます。
まず今回は子ども部屋と玄関のリフォームはやめ便器と浴槽の価額レベルを2ランク2下げる。キッチンも1ランク下げたものに…。これで、しめて850万円!そこでここまであきらめたのですから50万円はまけてくださいよ
と大工さんに。果たして分かりましたよ!負けたなあー
と。こうして互いがすべてを納得した上で安心な契約ができるのです。
|5|監理は工事の“眼”となるセカンドオピニオン
リフォームなどは施工方法によっては半額以下にもなります。クーラーやカーテンじゅうたん、家具などもすべて見積もりから外して直に購入した方が安くなるものもあります。さらに不動産取得税や固定資産税などの課税対象額にもなりません。しかもその現場がその見積書通りにできているのか、さらに変更をしたときの精算も建て主にはなかなか分かりにくいものです。得てして疑心暗鬼ともなりやすく、これは互いに損です。
そこで、最初から設計者に監理まで依頼をします。施工の安全確認、管理責任はあくまでも施工者ですが、設計監理者は確認申請や第三者的なセカンドオピニオン的な役割にもなってもらえ、専門家の眼でアドバイスもしてもらい、施工者との調整もしてもらいます。
さあ、こうして念願の家ができるのですが、ここでちょっと先行きを見てみましょう。長期にわたるコロナ災禍の家は?ウクライナ侵攻などの不穏な世相に対して、果たしてどんな家が安心なのでしょう?
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