住宅関連記事・ノウハウ
2025年11月29日(土)
トルコとシリア「悲惨な大地震」
はじめに
今度もまたわが家を耐震強化するために慌てて多額を払ってリフォームや地震のために家を建て替えようとするのでしょうか?あのオリンピックのために慌てて旧国立競技場を壊して建て替える必要はあったのか?
なぜ仮設や増築リフォームを検討することなくさっさと壊してしまったのか?
などと国民の多くから疑念が残りました。



結果は不運なコロナ禍で惨憺たるありさまとなり巨大な競技場だけが残ってその維持管理に多額の費用が費やされているのです。かつての東京オリンピックや大阪万博のようなのちのわが国を大きく変えて行くと言ったレガシー
どころか、今やこれらに係わった関係者が負のレガシー
となるのではないかとかげを潜めているようなありさまで、家もまた家族にとって、今何が不足でどこが危険でどこを補修すればよいか果たしてその費用はいくら掛るのかを徹底的に考えることでスクラップ&ビルドの時代ではないのでしょうか。
わが国の住まいはわが国のレガシー、わが家は
先人たちが何百年にもわたって創って暮らして来た家をあっさり壊し、そして30年持つかどうかも分からない家に建て替えることが果たしてわが家、わが国のレガシー
となるのでしょうか?ちょっと厳しいことですが、家づくりとはカタチやその場の対処的なリフォームや建物ではあってはならないと思うのです。何よりもその人、その家族が生きてきた証とそののちを考えることではないのでしょうか?これはなにも専門家に頼ることではなく自身で自由に考えて想うことが大切だと思うのです。今の家の造りやその傷み、不具合を診るのです。あえて夫婦別々に考えてその上で二人の歴史を刻もうと一緒に考え、想うことだと思うのです。
家はわが人生を守ること?自身に合った家とは
犠牲者が5万人に迫るトルコとシリアの大地震に絶句
その破壊の凄まじさに驚き、毎日更新される犠牲者の数とその暮らしの変容に、安心の家をつくっている職責からも身に詰まされるのです。この不可抗力の不運な天災とは違って、あの直前までの人々の息遣いが感じられる集合住宅の家々の暮らしを、一般市民標的の攻撃で一瞬にしてまるでジオラマの断面のように家の中を晒してしまった、ロシア人の残忍な卑劣さを世界に晒す結果となってしまったのです。しかも世界は一斉に軍拡に走り、この先彼らは世界の人々から、いかほどの憤りと憎しみを担うことになるのでしょう。
今まで耐震・耐久そして省エネの住まいの安全
安心
思想はこの僅か数年の間のコロナ禍とこのロシア侵攻、避けられない地が裂けるほどの巨大断層地震から、もはや安心
の言葉は家づくりの現場では安易に言えない諦めの境地に突き落とされたようです。
まずはわが身を守ること
実際にこうした巨大地震が起こりその惨状を見るにつれ、すぐに今の家を建て替えようとか、耐震強化を考えてしまいます。しかしちょっと冷静に考えて見ますと、これらの信じがたい災禍から見るとすべてはわが身の安全を確保することが最重要ではないでしょうか。あの阪神大震災の揺れでも多くの古家に住む人が助かっているのです。ちょっとした方杖(ほおづえ)や添え木などの補強で倒壊から免れてもいるのです。少なくとも逃げる時間を稼げることができたのです。



今の家の一階の平面図の壁を太いマジックなどで黒く塗って、目を細めて見て診
るのです。黒い壁がバランスよく配置されている家は地震に強く、片方に偏ったりしている場合はその方向に二階が落ちて来る危険が大きく避難も難しくなるのです。こうして何度も起こる災害に対し、筆者は わが身を守ることの重要性
を訴えて、地震から生き延びることは愛
(文藝春秋:2005年)なる著書を出したのです。いかに生き延び、家族を、人を、街を救うかとの想いでした。
家族を守るシェルターから身を守る減災
のシェルターづくり
あの阪神大震災の揺れから既に28年になります。1月17日の早朝一瞬にして6500人以上もの犠牲者を出したのです。倒壊による圧死とその火災の被害で、耐震強化が叫ばれたのです。しかし同時に救助や消火活動さらには避難生活支援などのソフト面の不備があったことも問われているのです。
しかし実際にはトルコ大地震のような大地が4、5メートルもずれる断層地震や想像を絶するハリケーンや津波侵略の空爆さえも起こり得るのです。こうして今も遅れている災害復興や防災強化どころか今度は再軍備までとなっているのです。これらに対しても、もはやハードのシェルターではなく身を守るソフト、減築
減災
の知恵が必要となっているのです。ケンタッキーに住む筆者の友人は家を建てる際、最悪の竜巻に備えてまずは地下をつくり、わが身を守ることを考えたと言っているのです。残念ながらこれからはそんな時代なのかも知れません。
住む所と今家づくりについて
不幸な災害の中に見えて来たもの
阪神大震災からすでに28年経た今でも目に浮かぶのは、想像を絶する破壊力です。飛び跳ねるように家やビルが倒壊し、3センチもの太い鉄筋や厚さ3センチの鉄骨のコラムがスパッと切れた一瞬の応力が掛ったような直下型の地震。今度のトルコ・シリア地震の破壊はさらにその数倍とも言われます。
3月日東日本大地震が発生からも、すでに12年となります。そこに加えて今また南海トラフ巨大地震、追って起こり得る東南海の半割れ地震その連鎖と、私たちが住む列島はどこに居てもいつ激しい揺れと津波の脅威にさらされているようです。
これらの多くの犠牲を伴う不幸な地震の発生の中に、都市に潜む数々の活断層や広範な大陸に走る巨大な断層とプレート移動に伴う歪みによるはね返りの波動のメカニズムとおおよその予知、揺れ、発生個所やエネルギーまでもが見えてきます。
今住む場所を改めて観る
地震や災害に遭遇すると今住む家を生かすか壊すか
耐震強化リフォームなど迷い、焦りますが、古くて弱弱しい建物だからと諦める前に、まずはわが家とその周辺を改めてよく観ることが大切です。種々の地震でも壊れずに助かった家や、安全に逃げることができた家、巨大な津波でもさらわれなかった家や場所、反対に内陸でも津波の被害にさらされたところなどの明暗がありました。津波の脅威に慌て、今の家や街を捨て、巨大な防波堤など巨費を投じ、何が何でも高台へと、膨大な盛り土をするなどした結果、美しい街や港の景観は失われ、故郷までも喪失したようになってしまいました。

三陸を訪れ、多くの人たちにお逢いしお話しを伺い実態を見て来ましたが、その決定が何とも拙速で、寂しくも重苦しい気持ちになって、家のリフォームと同様、生かすか壊すか、冷静に見て考えることが大切なことだと実感して帰って来ました。
今住むところさらにはその覚悟
南海トラフ巨大地震を想定した最近のシミュレーションでは10m以上の防波堤でさえ凌ぐ巨大津波とも言われ、再稼働する原発周辺に潜む活断層、ミサイルの標的にされるリスクなど、まったく次元の違うリスクの時代となり、近視眼的な政策では、今のことしか対処できないことがとても気になります。電車に乗って左右を見ると全員がうつむいている光景のように。誰も前を見ていないように感じます。
こうも皆が前を見ずにいて、果たして将来の姿など見えるのだろうかとさみしい気持ちになるのは私だけでしょうか。

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