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【2,000万の注文住宅】坪数別の間取り実例4選!費用内訳も紹介
「予算2,000万円の注文住宅の間取りってどうなるの?」「予算2,000万円以内の注文住宅にしたいけどどうやってコストを抑えれば良いの?」こういう疑問を持っていませんか?
建物の構造や面積などによって費用は変わってきます。2,000万円の注文住宅の実例を知ることによって、どういう間取りなら予算範囲内に抑えられるのか、また予算を抑えつつ好みのデザインにできるのかといった見通しを立てることができます。
坪別の2,000万円の注文住宅の間取りの実例やコストを抑えるポイントを解説しますので、理想の注文住宅のイメージを膨らませていきましょう!
予算2000万円の注文住宅の費用内訳
予算2000万円の注文住宅の費用内訳は、以下の4つです。
1:本体工事費
2:土地代
3:付帯工事費
4:その他諸経費
注文住宅の費用内訳として本体工事費が総費用の大部分を占めていますが、付帯工事費やその他諸経費も無視できません。本体工事費や土地代、付帯工事費だけを考えていて、その他諸経費が想像以上に高くてその後の生活が厳しくなったケースも…。全体の費用の内訳を知って、見通しを立てましょう。
本体工事費
本体工事費用は、建物全体にかかる費用で、総費用の約7割を占めています。2,000万円の注文住宅の場合、1,400万円は本体工事費となりますが、使用する部材やデザインによって費用は上下するため一般的な費用の割合をおさえておきましょう。
土地代
地域 | 土地取得費 |
---|---|
全国 | 1,445万円 |
首都圏 | 2,221万円 |
近畿圏 | 1,693万円 |
東海圏 | 1,274万円 |
※住宅金融支援機構「2021年度フラット35利用者調査」より作成
注文住宅における土地代の平均は上記の通りです。
土地代の全国平均は1,445万円ですが、首都圏は土地代だけで2,000万円を超えています。予算2,000万円の注文住宅は、土地代を含んでいないケースが多いので、仮に土地代込みで2,000万円を検討している人は、土地の安い地域を選ぶことに加えて住宅本体も制限して建てる必要が出てきます。
上記の表の通り、地域によって土地代は異なるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
付帯工事費
付帯工事費は、住宅本体にかかる建築以外にかかる費用で、総費用の約2割を占めています。2,000万円の注文住宅なら400万円が付帯工事費としてかかってくるので、金額的にも無視できない費用です。また、地盤補強工事費もこちらに含まれ、この費用が含まれると高額になるケースがあるので事前に確認しましょう。
その他諸経費
その他諸経費は、住宅の工事以外に発生する費用で、総費用の約1割を占めています。2,000万円の注文住宅なら200万円かかり、住宅の費用だけを考えていて諸経費が抜けているケースがあるので、注意しましょう。
【坪数別】2,000万の注文住宅の間取り実例
坪数別の2,000万の注文住宅の間取りの例を以下の4つご紹介します。
2,000万円の予算の範囲内でも、生活動線が良く生活しやすい間取りにすることができます。家族の人数や好みのデザインなどを考えながら間取りの実例を見ていきましょう。
30坪以下の注文住宅
間取り | 2LDK |
---|---|
階数 | 2階建て |
30坪以下で間取りが2LDKだと、夫婦2人や家族3人におすすめの間取りです。
広い部屋という訳ではありませんが、敷地を無駄なく活用し、生活動線を意識した間取りになっているのが特徴。調理や掃除がしやすいアイランドキッチンを採用していたり、サニタリースペースにファミリークローゼットを設置したことで、階段を使わずに洗顔して服を着て外に出られるといったような間取りになってます。
敷地やスペースの活用次第で、非常に住み心地の良い住宅にすることができる良い例です。
30〜35坪の注文住宅
間取り | 3LDK |
---|---|
階数 | 2階建て |
30〜35坪の注文住宅は、家族3〜4人におすすめの間取りです。回遊性のある動線やスペースの広いリビングが特徴で、家族それぞれのニーズを満たした生活しやすい環境になっています。
例えばキッチンや洗面脱衣室、トイレといった水回りがまとまっているので家事効率が良いですし、リビングが非常に広いので、子供が走り回れて遊び場所にもなっていて、快適に過ごすことができる間取りです。また、2階にランドリースペースを作って、洗濯をしてそのまま服を干せるので洗濯動線が良いのもポイントなので、チェックしておきましょう!
★【関連記事】30坪の間取り例5選!30坪の基本や平屋・2階建て・3階建てなどの間取りのポイントを公開
35坪の注文住宅
間取り | 4LDK |
---|---|
階数 | 2階建て |
35坪の注文住宅は、家族4〜5人におすすめの間取りです。
リビングには大きな窓が複数あって日当たりが良く、キッチンを中心に考えられた家事動線になっています。広いキッチンで料理がしやすいのはもちろんのこと、リビングで遊ぶ子供の様子も確認できるので、子供が複数人いる家庭でも安心の間取りになっています。さらに敷地が広いからこそ書斎のスペースも設けられているので、自宅で仕事をする方にとって集中できる環境が整っています。
2000万の住宅でもオプションを付与して、自分好みの空間にすることができるため、担当者に要望をしっかりと伝えていきましょう。
★【関連記事】35坪の間取り実例5選!優先するのは部屋の広さ?それとも収納?要望に合わせて調整できるのが35坪から。
40坪以上の注文住宅
間取り | 5LDK |
---|---|
階数 | 2階建て |
40坪以上の注文住宅は、家族が6人以上あるいは親と同居する人におすすめです。
敷地面積があるので、部屋数を多くとれるので、2世帯住宅を建築できるほどの広さです。キッチンやトイレ、洗面脱衣室などの水回りもまとまっていて家事効率が良く、部屋が広いのでキッチンの横にダイニングテーブルを配置して家事動線を短縮することもできます。また、この間取りは吹き抜けも設けられており、部屋全体が明るく気持ちよく生活をすることができるのもポイントです。これだけ広ければ子供の友人を複数人呼んで遊べますし、人を招いてホームパーティーもできるので、楽しみの幅が広がります。
★【関連記事】40坪の間取り例6選!インナーガレージや中庭など自由度も高い家づくりのポイントは?
注文住宅を2,000万円の予算内で建てるための5つのポイント
2,000万円の予算内での注文住宅はある程度条件は限定されてしまいますが、仕上げ材費用や総二階建てにするといったポイントを抑えることで、好みのデザインにすることが可能です。できる限り予算を抑えるためにも5つのポイントを解説していきます。
長方形や正方形などシンプルな家の形にする
シンプルであればあるほど使用する資材の量も減りますし、建築をするための人件費や工費を削減することができるからです。同じ床面積だとしても複雑な家の形をしている住宅は、外壁の表面積が大きくなって材料が余計に必要になって工費も高くなりますし、工程が増える分それにかかる人件費もかかってくる場合もあります。
予算を抑えたい人は、できる限りシンプルな形の住宅にすることを心がけましょう。
総二階建てにする
総二階建ては屋根の面積と基礎部分の面積が少なくなるので、面積が同じ家でも平屋より1階や2階が同じ面積の総二階建ての方が安く済みます。複雑な形状の屋根にすると工期も伸びる傾向にあり、資材費や人件費も上がってきますし、3階建ての住宅にすると構造計算や地盤改良費、耐火・防火関連の規定がありコストが上がってきます。
結果的に総二階建てが1番安く済みますので、シンプルな形状にしてコストダウンを図りましょう。
設備や仕上げ材費用を抑える
基礎工事の部分や断熱性能・耐震性能にかかる部分はコストダウンは難しいですが、内装や外装、ドアやキッチン設備などはコストダウンをすることができます。
仕上げ材費用については、内壁の仕上げを塗り壁や板壁ではなく最も低コストであるクロス仕上げを採用したり、ドアや家具、柱のような部材を特注するのではなく、既製品を用いて仕上げるといった方法があります。設備については、キッチン設備やバスルームなどの水回り、電気設備などは、最低限必要なものだけ選ぶようにしてコスト削減するとともに、これらの設備はリフォームしやすい部分ではあるので余裕が出てきたら、リフォームをする手段が良いでしょう。
建坪に合った建築会社を探す際
建築会社を探すときは、まず家の広さである建坪に合った建築をしてくれるかを基準で探しましょう。注文住宅では、建坪×坪単価である程度の建築費用が分かるため、予算に合った適した建築をする建築会社を選ぶ必要があります。
建坪や坪単価によって変わってきますが、坪単価が50万円くらいならローコスト系のハウスメーカー、坪単価が80万円以上なら大手ハウスメーカーのように、建坪と坪単価から建築会社を選ぶのがおすすめです。
複数社に見積もり依頼
注文住宅を2,000万円の予算内で抑えるために、複数社に見積もりを依頼して比較検討していくことがポイントです。1〜2社だけだと担当者から言われたことを鵜呑みにして、これが適正価格なのかと納得してしまうことがあり、後々住宅を建てる際に他のとこで依頼した方が安く済む可能性があったと気づくケースが多々あります。後悔しないためにも一緒の条件で複数社に見積もりを依頼して比較しましょう。
そうすることによって比較的安価なプランを選択できるのはもちろん、プランの相場を把握できるので、実際に価格交渉も優位に進めることができます。
まとめ
本記事では、予算2,000万円の費用の内訳や坪数別の注文住宅の間取りの実例、予算内で建てるためのポイントを解説してきました。
記事の要点を以下にまとめました。
・注文住宅の費用内訳は、本体工事費、土地代、付帯工事費、その他諸費用の4つ
・30坪以下でも、無駄なく活用することで生活動線が良く快適な注文住宅を建てれる
・予算2,000万円の範囲内でも、家族の人数や要望に沿った注文住宅の間取りを作成できる
・注文住宅を予算内に抑えるには、長方形や正方形などシンプルなデザインで、総二階建てにする方法がある
・複数社に同じプランで見積もりを出してもらって、比較検討することが大切
条件にもよりますが、30坪以下から40坪以上まで予算2,000万円以内の注文住宅を建てることができます。選択肢が限定されてしまうケースもありますが、間取りを工夫することでスペースが広くなくても生活しやすい環境を作ることが可能です。複数社で比較検討をして、自身のスタイルと合致する間取りの注文住宅を建てましょう!
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