お知らせ

GW休業 2026年4月29日(水)~2026年5月6日(水) 期間前後のお問い合わせは、5月7日(木)以降の対応となる場合がございます。

GW休業 2026/4/29(水)~2026/5/6/(水) 

掲載情報件数

完成事例 1584 件 | ハウスメーカー 22件 | 工務店 65件 |建築家 12

事例写真 11713

  1. HOME注文住宅のハウスネットギャラリー
  2. 住宅関連記事・ノウハウ TOP
  3. 設計のヒント
  4. 気楽に住める家(3)「段差」「階段」の危険を探る

住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 気楽に住める家(3)「段差」「階段」の危険を探る

はじめに

厚生労働省の家庭内事故調査(詳細のデータはなぜか古いものしかないが)を見る限り、その後も交通事故死の倍を上回る事故例が多く、中でも階段や段差での転落や転倒の事故が多いと言う。

段差の魔物

老いの生活や子育て家庭に事故が多く、同じ板張りでもリビングとダイニングの間やダイニングとキッチンの間で、わずかに敷居が上がっている場合がある例や、ドアや引き戸のために敷居が僅かに上がった段差で思わぬ事故が起きやすく注意が必要です。

最近は敷居やドアの段差は埋め込みレールやドア止めが無くなりこうした事故は少なくなったものの、和室との段差などは気が緩み大きな転倒になるとも言われています。

写真1:半階ずつ上がるスキップフロアの脳外科医師のY邸(設計:アトリエ4A)
写真1:半階ずつ上がるスキップフロアの脳外科医師のY邸(設計:アトリエ4A)

モダンでまっ平らな床の間がいい例で、昔の床の間は畳よりも10cm以上高かったものが、広々と見せるためか、最近のリフォーム工事では床のほとんどはゾロの平らにし、床の間の床板(地板)をすっきり畳と同じ高さにしている例も多いのです。

実は畳は足で踏んだときに僅かな弾力があって沈み、床の間の地反やフローリングは沈まず、ごく僅かな段差ができてつまづき、爪を剥ぐなどの“痛い!”事故も起こるのです。これはカーペット敷き込みも同じで、木製の敷居やフローリングと厚みを揃えると高さが同じになる反面、カーペットが沈んでそこにつまづく事故になってしまいます。

あらかじめ施工業者に頼んで、床下の根太(ねだ) を下げ、切り込んで敷居を埋め込むことで解決するようにしましょう。

若くて元気な人に多い「水切りの段差」

浴室に入るとき、防水や水止めの関係上どうしても5~10cmくらいの段差ができてしまいます。これが「水切りの段差」です。そして、脱衣室はフローリング材かビニール床で、浴室の床はタイルかプラスチックの床やタイルでできており、タイルは濡れていると滑りやすく、そこに不用意にかかとから足を下ろすと滑りやく危険です。

これは若くて元気な人に多く、お風呂に入るときよりも、掃除するときや、お湯が溢れたときなどに、慌てて飛び込んで転倒して後頭部を打つなどの大事故となります。敷居も鋭利なアルミサッシになっているケースも、ここに頭や身体をぶつけたら大変です。

階段の事故はなぜ減らない?

事故が特に多いのが階段です。2階に上がるときは上りやすいと思っていても、降りるときは寝起きや高齢になるにつれて恐怖感が増してリズムも狂うなどするのです。上るときよりも降りるときの事故が多くリズミカルに降りているつもりでも足が遅れてしまいスリッパが引っ掛かったり脱げたりすることから起こるようです。

そこでおすすめなのが手すりです。なぜか上るときのことしか考えないことが多く、片方しか手摺りがないことが多いですが、降りるときに支える頼りが無く、これでは最善とは言えません。家族には右利きの人や左利きの人もいます。手すりは両側にあれば理想ですが、狭くなるからとか、格好が悪いなどと、若いときには感じなかったことが老後には事故につながります。

若い人でも足のケガをしたときや酔ったとき、何日か寝込んだ後など階段がいかに恐ろしいものか分かるのです。老いて両手で手すりを掴みながらよじ登ることも出来、「足を骨折しても上がれた!」と言う印象的な建て主もいました。

写真2:踊り場にある子ども寝室が見える一体感のあるKo邸(設計:天野彰)
写真2:踊り場にある子ども寝室が見える一体感のあるKo邸(設計:天野彰)

また、デザインで階段室を明るく見かけを良くし手摺り子を無くし、ガラス張りにするなど、転倒した場合には危険な凶器になりかねません。

安全重視の楽しい広い「Uターン階段」にしたり「踊り場」を設け、そこから室内や景色が見える空間の変化を愉しんだり、ゆるく安全な階段は住まいの中で身にも心にも最も良い“リハビリ空間”になりえるとも言う医師もいらっしゃいます。階段は住まいの中で縦に空間が広がり、視界も大きく変わる不思議な劇的な空間なのです。

イラスト1:踊り場に腰掛けのある孫との愉しい踊り場空間と滑り止め(イラスト:天野彰)
イラスト1:踊り場に腰掛けのある孫との愉しい踊り場空間と滑り止め(イラスト:天野彰)

ただしお風呂と同じように扱いによっては危険にもなるので、かかとを下ろしたとき滑りやすい素材を避け、滑り止めも足が引っ掛からない掘り込みにするなどの工夫をすれば住まいの中の大きな新たな縦の“エポット空間”となるでしょう。

写真3:両側手すりの折り返しUターン階段(設計:天野彰)
写真3:両側手すりの折り返しUターン階段(設計:天野彰)

まずは無料で住宅会社に相談して、理想の家づくりを始めましょう!

無料で相談してみる

営業は一切なし。安心してご相談いただけます。

ハウスネットギャラリーのサービス一覧

プロからのサポートで、初めてのおうちづくりも安心です。施工会社の比較、価格帯、予算を確認しながら家づくりを検討できる!施工事例の写真が多数掲載!国内最大級の施工事例写真掲載数16,000点以上掲載!テーマ別・部位別・価格別気になったワードからお好みの参考事例を探せます。

関連記事

建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
 一級建築士事務所アトリエ4A ホームページ

CATEGORIES

匿名 プラン・見積もり依頼

2025年人気住宅会社ランキング

THEME RANKING

PHOTO GALLERY

完成事例写真Photo Gallery