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2025年11月6日(木)
減築リフォーム 減らすと増えるわが家
はじめに
今まで多くの家族の家づくりのお手伝いして来て疑問を持つことはその時代時代に訪れる社会変化や世相に翻弄され、肝心の「わが家」と「家族」を見失ってしまうことです。
住まいづくりがそれで、かつては家を建てることは普請と言って人生において大きな事業だったはずです、それが突然の政府の「持ち家政策」として昭和25年の金融公庫の低金利住宅ローンがスタートし、一気に持ち家ブームとなり、あれよ、あれよと言う間に家が建ち、勢いに乗じてプレファブメーカーが台頭し、箱のような家が一個いくらの感覚で売られ、さらに慌てて宅地開発も進み、まるでアメーバーのように郊外へと都市を広げたのです。
わが家は放置されいずれ空き家に
今、無造作に広がった都市に、さらに人口が集中し地価が高騰、一戸建ては容易にならずと若い家族は「高層の持ち家」?を買い求め、今や湾岸の埋め立て地のタワーマンションに住む時代となり、投資に利回りの良い?マンションはますます高騰しているのです。
いったい「楽しいわが家」の子どもたちは今どうしているのでしょうか?隣や下階に誰が住んでいるのかもわからない不安なエレベーター通学の子どもたちもやがて育って出て行き、老いた夫婦だけが広い家に住む、やがて大規模修繕、はたまた建て替えの協議を迎え、初めて見る住人たちの顔が同じ屋根の下に暮らす「同一権利」の同居人だったと知ることになり、そして初めて難しい修繕や建て替えの話し合いをすすめるのです。
一方の一戸建ての家も同様子どもたちが出て行き夫婦二人だけか独居暮らしの家となり、広い家にポツンと住むのです。こうした戸建ては耐震補強やリフォームもすることもなく。維持や相続も難しく簡単に売買するのも難しくそのまま朽ちて行くことが多いのです。空き家と老朽マンションは大きな社会問題となっているのです。
そこで減築リフォームがわが身わが家を助ける?
改めて今の家を観てみるのです。小さいながらも庭もあり犬も飼え、間取りも自由で、上下階に気を遣うこともなく、多少の増築もしてきました。戸建てはまさしくわが身家族を救う財産です。これは有効に利用しなくてはもったいないのです。
子どもたちが出て行った後の残骸のなかに住むのではなく使われない部屋を切り取り、風通しの良い明るい中庭にして開放的な家にする。

イラスト2枚:減築の平面図と立体図/写真:涼しげな中庭A邸(天野 彰)
要らない二階を取り払い平屋の身軽なコンパクトな夫婦だけの住まいにするのです。これこそ「減築」です。
このついでに耐震強化をし、設備も使いやすい安全なものにするのです。これこそが「減築リフォーム」です。イラストと写真は二階の床を取り除き軽くし、明るい吹き抜けにした例です。

写真2例:減築で二階の床を取り外し明るい吹き抜けに/イラスト:二階の床を取り外し雄大な吹き抜けのリビング(天野 彰)
のリフォーム(リノベーション)や建て替えを考えると、不思議なことに自身の行く末も見えて来るのです。断捨離や終活などと言葉では言うものの一向に進まないものが、この思い切った減築で否が応でも物が整理されスッキリと達成感が得られるのです。
生、老いてさらに家族が変わり災害もあり、なにが起こるかも分からない時代で、新たな不安も起きて来るのです。そのためにも柔軟で強靭な家が必要です。そのためにもコンパクトな家が良いのです。
わが家を最小に減築し余った土地を駐車場にしたり事業資金を融資でアパートを建て人に貸したり、最速売却して今後の生活の糧にするなどなど、このように減築リフォームは減らすのですがあらゆる可能性が生まれ、住まいも自身も明るく豊かに増えて未来も広くなるのです。
次回からはこうした経済的な減築リフォームの極意をお話ししましょう。
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