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2025年11月1日(土)
優しい「家相学」【6】全方位万能家相の家に
秋の彼岸が終わりやっと秋らしい空となってきたかと思いきや、またまた暑さはぶり返し、各地に線状降水帯の危険と私たちの風情ある四季は一体どこに行ってしまったのでしょう。
ここまで家相についてお話をしてきましたが、すでに家相はおろか和歌・俳句の季語、さらには書簡の冒頭文にも戸惑うわが国独自の文化の喪失すら感じさせられます。IT・AI時代の今日ではさして問題ではないのも知れません。
大陸から伝来したとされる易の、なかでも家相は日本人の心の中に存在する文化です。家相なんてナンセンス
と言う若いご夫婦も家を建てる時、身内や友人に指摘されると気持ちのいいものではありませんね。
結局、家相ってなんだ?
筆者自身も何度かそんな苦い経験をして、筆者も設計に際しては必ず家相と真っ向から付き合うことにしています。
もともと古代中国で生まれた易経の哲学書で、宇宙の森羅万象は、陰と陽という二つの気でなりたち、陰陽五行、陰(北)陽(南)と五行、木・火・土・木・水
の5つの素材や色彩や素性で吉凶を探り、読み、衣食住の運を図るという。それらの良い気が集まるバランスの良い場所龍穴
を探し、寝殿や墓さらにその配置や方位を整えるという。
と、筆者も実はその因果がよく分らないことも多いのですが…、陰陽と気の通りは、家相チェックでその通りになることはよく感じます。家相家によっても判断は様々で、前回の平均家相盤
によって判断をしているのです。
なぜ北東の鬼門に玄関があってはいけないなど、北風が入りこむ
台所も火災の時は火の回りが早い
などとわかりますが不可解な点は多いのです。が、悪い方位は悪いのです。
家相の中心はどこ?そしてそこから方位
肝心の家相の中心は、平面図全体のおおむねの平均の長方形の対角線の交点。か、平面図を厚紙に張ってそれを切り取って、鉛筆などの先で重さの中心を探る。
この中心によって家相盤は動いて、吉凶は多少ずれることになりますが、自分自身の考え方や思い方によって良さそうな方を選択します。私は複雑にしないために、全体のボリュウムを平均化した長方形の対角線で中心を探ることにしています。そして磁北を頼りにその方位を決めます、家はその土地の方位から始まって、生活は気候や地形、風向きが深くかかわってきます。そこには不思議な運命的な意味や力があるとされます。

イラスト:家相のいろいろな中心の求め方(天野 彰)
あの高松塚古墳の四方に描かれた彩色壁画の白虎や玄武のように、古来、方位は色や地形にも象徴され、それが縁起ともなっているからです。そう、土俵の青房、白房、赤房、黒房のとおり、東西南北はこうした色で表され、方位の四方の天に四神があるとされ、青は東の青龍(せいりょう)で、川の流れか現代では用水路や水道か。 白は西方で白虎すなわち通り道で現代は高速道や鉄道など。赤は南方位で朱雀(すじゃく)恵みの水田や平野など。そして黒は北方の玄武(げんぶ)、大きな黒い亀のような山や森、現代はビルに守られ縁起の良相とされるのです。
しかし現代の密集する都市での家づくりでは一体どこまで家相と付き合ったら良いのか気になるところですが、家相家によっては現代の二階やマンションなどは、家相は診られないとも言う。
しかし、筆者はそのマンションが建つ位置と入り口、さらに全体の中での部屋の家相を見るようにしています。
全方位
すべて良相の家の提案
そんな中、家相盤のせめて玄関、水回りと裸火(レンジ)などの位置だけは鬼門と裏鬼門、さらに東西南北の真芯である各正中(真北や真南)と、家相盤の黒いところだけは極力外した間取りを勧めています。なぜなら何かあったときでも、心の中に“家相は大丈夫”と言う強い思いがもてるからです。
ここに全方位障りのない対角の家の提案もあります。あの前々回お話の“ひまわりの家”です。さらにそんな面倒なこともなくし、もう丸い、しかも回転する全方位吉相の、しかも“浮き沈み”する家だってできる絶対家相
の家の提案です。結局予算オーバーで未完の家となりましたが、家相は建て主の思い方次第で、いくらでも吉相にできるのです。

イラスト:提案した全方位吉相の絶対家相
の家(天野 彰) / 絶対家相
の家、模型(制作;アトリエ4A)
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