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建築家 天野 彰 ペットと住む家【2】なんと言っても床材

はじめに

秋は感傷の秋であり人恋しい秋です。そんなときふっと犬や猫などのペットへの関心が浮かびます。なんと言っても心安らぐのは彼らの眼差しであり、鼓動する生きた温もりです。このぬくもりだけは、縫いぐるみや精巧なロボットもかないません。

とは言え、ペットは生きているだけにそのいろいろな苦労があり、日常の世話があるのです。犬好き筆者の長年の苦労話を含め、その工夫や解決策・リフォームの際の内装素材のチョイスなどのお話しをしましょう。

ペットの室内飼いのための床材やコンセント

最近は室内で飼うことが多く、そのための床材や暖房などに気を使います。

まずはそのためには床暖房がお薦めで、置床の電気カーペットや毛布もありますが、どうしても段差が生じて家族も躓いたり、端の方を犬が噛んだり、電源などかじられたり…。おしっこをかけられたら、彼らが感電してしまう可能性もあり、最悪漏電や火災の危険もあります。

特にコンセントやビニールコードなど彼らの“大好物”で危険ですが、壁下のコンセントはマーティングされやすくできるだけ設置を避け、カバー付きの防水仕様にし、プラグやコードなども嚙まれない硬質カバーが必要です。簡単にはラップ巻きにするなどの注意が必要です。

ペットも飼い主も木の床がいい

フローリングの色味や木質の質感が好みであれば犬用のフローリングを利用するのがおすすめです。マットを敷く必要がないので、フローリングの質感や表情を楽しむことができます。

床材も各メーカーとも犬用と滑りにくい加工や、おしっこやよだれなどがしみ込まない素材や表面加工がされている床材やビニール床も開発していて、価額などの選定も大切です。確かに床が滑りにくく加工されていれば、犬が走っても、高齢化の時代の住む人にとっても足に優しく安全です。実際に犬用の床材は耐水性・耐アンモニア性・抗菌性を持っており、犬種によっては爪による傷もつきませんし、おもらしをされてもさっと拭くだけで匂いの心配もありません。

写真:ダイニングの狭い処でくつろぐラブラドール2頭(写真 天野彰)
写真:ダイニングの狭い処でくつろぐラブラドール2頭(写真 天野彰)

足に優しいコルク床や防音シートや防臭壁で近隣対策

最近はペット可と言うマンションや賃貸住宅も増えてきましたが、飼い主にとっては可愛い家族のつもりでいても隣人にとってみるとやはり迷惑な、ただの動物に過ぎません。特に犬は鳴き声がうるさくしかも匂いのトラブルも耐えません。

愛犬家は近所への配慮が必要です。犬の鳴き声やマーキングの匂いには防音シートや防臭クロスがお薦めです。特に集合住宅などではコルクを使用したフローリング材もあります。表面がコルクの合板で裏面もコルクの3層で、すべりにくく、足腰に優しく下階への振動や遮音効果もあり、鳴き声による迷惑も軽減します。

カーペットは犬の爪を食い込ませることができ、飛び降りてもクッション性があるので足腰への負担を減らせますが、反面汚れや匂いを吸収しやすく、目の細かい撥水性のあるものを選びます。わが家は彼らのために階段だけは上り下りしやすいアクリルのカーペット敷き詰めにしています。水拭きや中性洗剤を使用して汚れを落とし、二十年以上になります。壁は漆喰にし、防臭に心がけています。

写真:巻き込み絨毯の階段がお気に入りのチワワ3頭(写真 天野彰)
写真:巻き込み絨毯の階段がお気に入りのチワワ3頭(写真 天野彰)

いずれも検索エンジンやAIで「ペット用建材」で検索するとメーカー情報を得られます。その中でわが家のペットと自分に合った材料を選びます。

次回はペットの暮らしと生涯です。

まずは無料で住宅会社に相談して、理想の家づくりを始めましょう!

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
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