住宅関連記事・ノウハウ
2026年10月2日(金)
わが家を守る 雨後のメンテナンス
はじめに
愉しい家づくりや住まいを快適にしよう!と言うのがこのコラムの主旨ですですが、この夏熊本地震以来、連日の酷暑や猛暑さらには氷河溶融の巨大な土石流、危険な豪雨で各地に氾濫災害に襲われるなど、人的要因の気候変動に対し専門家として、何もできず苛立ちが募ってしまいました。
おかげか、インターネットで始まった初の住宅展示場「ハウスネットギャリー」に、多くの行政関係や報道の意外な方からコラムへの励ましやご意見をいただくこともできました。これを機に地球規模の対策協議が生まれれば幸いでで、「雨のち晴れ」まずは前向きにわが家にできることから始めましょう!
さあ、雨後の“目”ンテナンス!
運よくこうした災害やから免れた家も雨漏りや湿気が溜まれば土台や柱に腐朽菌が蔓延し腐っていきます。その早期発見こそがまずは家を長持ちさせます。
「なんでこんなに傷んでしまったのか?」などと嘆くことがないように雨後の晴れ間に、わが目で家の外壁や基礎部分の雨の染み込みや漏水の具合などを見て診ることが大切です。
メンテナンスの「メ」はまさしく「目」です。床下収納があればそれを外して、床下を自分の目で覗いてみるのです。どの家にも基礎部分に通気口があるはずでそこから覗いて地面が湿っていないか、最悪水が溜まっていないかを確認するのです。
“鼻”も大切です
ときに土台が黒く腐っていることもあります。家の周りの地形や近隣の水はけを鼻で嗅ぎ分けると家の周りからの湿気や伏流水までも見つけられます。

さらに二階や屋根の傷みも押し入れなどの天井板を持ち上げ、そこから床下や屋根裏の様子や構造の状態をわが「目」で見て、写真などで撮っておくのです。
家の外観からも取り付けているベランダや庇(ひさし)や霧除け、さらにはアンテナや樋(とい)の支えなどの付け根、電源や電話線そしてエアコンなどの引き込み部、サッシや換気、通気口の周辺などが要注意です。
手の届くところには染み込みや尾垂れの跡などをチョークやテープでしるしをつけ、コピーした平面図や立面図にもその位置を○で示し、写真を貼り付け、建築士や工務店などの専門家に見せ、さらに詳しく診断してもらうのです。

その上で改善策やリフォーム案などを検討してもらい、概算の見積もりを出してもらうのです。その際に見積の数字だけではなく今の平面図にそれぞれいくら掛かりそうなのか見てわかる簡単な“見”積り図を作ってもらいます。

さらに“足”も大切です
家の状態も重要ですが、昨今のように異常気象による経験のない集中豪雨や線状降水など、どこにいても突然の河川の決壊や氾濫など起こります。高台でも突然の土砂降りで浸水し道路が冠水することもあります。
散歩の途中で道路の高低差や地域全体の地形や用水や川などを疑って観ます。最近多く発生する意外な場所での土砂崩れや土石流、さらには地震によって地盤沈下や液状化の可能性も探ります。
雨後の後では道路の水溜りの跡や枯れ葉などのゴミの流れ、浸水の航跡もわかります。その地のハザードマップと実際の地形を見渡すことも家づくりや家探しの第一歩で、行政やメーカーに任せるのではなく、自身の想像力で警戒の意識を持つことが大切です。

こうした危険度を知って、いざと云う時に逃げやすいように非常持ち出しをまとめ、まずは家の中で逃げ道を塞がれないように家具などの配置を見直し、バールや懐中電灯などを随所に置くなどの工夫が必要です。
外では安全に避難できるルートをいくつか確保し、さらに家族全員で通信手段や集合場所などを話し合います。ここは想像力を持って防災よりも「減災」を考えることが重要です。
こうして常日頃からわが家と周辺を目で見て、鼻で嗅ぎ分けそして足で稼ぎ広く実感掌握することがわが身、家族の安心安全となるのです。その上で次回からはちょっとした“つっかい棒”や“方杖”などで家を救い、安全に逃げ切れた例や簡単な補強方法のお話しです。
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