住宅関連記事・ノウハウ
2026年10月28日(水)
わが家を守る わが家と街を守る減災
はじめに
この7月28日の熊本地震から早や3か月が経とうとしています。当時はスーパーの配管不良のガス漏れ、爆発や危険な老朽煙突放置による、地震よりも人為的と言えそうな大きな被害の衝撃に目を奪われましたが、あの断層破壊による地盤移動の凄まじい地震で引き倒され、傾いた多くの建物の修復の困難さに息が詰まり、犠牲になられた方々のご冥福とお見舞いを心より申し上げます。
そんな方から地盤が動いたままで改修や建て替えが可能かとの質問もありそのお答えに窮しています。正直なところ能登の断層移動でも同じで、活断層から離れたところでの移築か新築をおすすめしたいところですが、生業やご先祖の思いもあり難しいものです。
お住まいのあなたこそ、あなたの家と街の専門家
こうしたわが家の修復や補強方法ですが、住んでいる住民だからこそ分ることも多いのです。国が激甚災害と認めた場合、こうした再建や移築、その保障や融資など行政と相談することが可能です。
地震に限らず最近のような突然の豪雨の際の水はけや家の前、家までの道路の水溜りや高低差など。そして近隣の建物の危険性に対するわが家の脆弱性など住んでいる住人だからこそ危険を認知し補強案が出せることが多いのです。

まずはこうして自身や家族,生業を最優先として、家を、そして街を身近なことから守るのです。情報に頼るよりは常に身の周りから近隣のことを実際にわが目、わが足で広く実感掌握することが何よりも安心安全の解決の糸口となるのです。
家づくり・住まい探しもまずはこの視点で選ぶことで、そこから費用、さらに好み、そしてその将来性を見通すのです。すると、果たしてここで生涯の家にすべきかあるいは借りるべきか、そもそもこの土地、この街に住むべきかなど、わが身わが家族の将来がリアルが見えてくるのです。
こうした起こりうる想像力でわが身と家族を守ろうとすることこそ、わが家わが街の減災となるのです。減災はまずはわが家と街を守ることなのです。
減災は日常の身の回りから
減災は難しいことではなく、まずは携帯電話を常に身の周りに持っているかで、現代は家族のそれぞれが携帯電話を持つ時代です。その灯りであちこちに置いた懐中電灯を探します。懐中電灯は今日では一つ千円ほどです。最低十、二十は住まいのあちこちにばら撒いて置いておくことです。放電消耗しないよう乾電池は出してテープで止めておきます。
グラッときたら先ずはクッションなどで頭を守りながら、そばにある懐中電灯を探し出し、それを持って行く手のルートを確保するのです。家族に大声で声を掛け、同様な指示をし、聞こえなければ携帯でコールするのです。発生瞬間は電話も通じるはずです。
マンションなど防火の玄関ドアは歪で開かない場合に備え大型のバールを玄関クロゼットや、下駄箱の奥に忍ばせておくことです。こうした最低限の避難ができるようにし、普段からスリッパを履くようにします。
さらに防災グッズや避難用品の点検もしておくのです。つまり耐震のためにあらゆることに万全の用意するのではなく、わが家独自の最低限の備えをできることから始めることが減災の第一歩なのです。
物を捨てることがセルフ・ディフェンス
筆者は言いにくいのですが、思い切ってモノを捨て日常の生活をすっきりさせて人生を身軽にすることが一番だと思うのです。これからの人生に何が必要で何が不要なのかをチェックするのです。ただ「収めて納める」だけでは溜まる一方で、住まいの体脂肪と同じです。
そしてわが家のサバイバル・シミュレーションが重要です。あの度重なる各地でのいろいろな災害を見て、いかにわが家わが家族を守れるかを想像するのです。
その視点でわが家が建つ位置、街をハザードマップで見て水害や土砂崩れのおそれなどを見るのです。自ら住むわが家から都市や国家レベルまで考える心構えこそが減災なのです。
この姿勢こそがわが身わが家族を守るセルフ・ディフェンスです。なによりも家族を心配する自分自身の身の置き場、そして健康と安全こそが最重要です。その上で火を止め、家族を救うのです。筆者はこのことを説くため、まずはわが身を守ること『地震から生き延びることは愛』(文春新書)なる本も書いたのです。

さらにこの先あてにならない年金や介護保険同様、他人や行政に即されることではないのです。そこで次回はさらに2S+3Fとはです。
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