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シンプルでわかりやすいプラン提案!~本質的な家づくり?!
シンプルでわかりやすいプラン提案!~本質的な家づくり?!
建築関係者はどうしても自分たちの視点でものを言っていることを痛感します。
おかげで本当にその人、家族に合った家となっていないのです。
このことはデザインのみならずその工法さらにはコストなどもそうですが、特に大切なプランの「配置」や「動線」ですが、最近は家づくりやリフォームでもよく使われる用語でご存知の方も多く、つい理解されているものとしてプランニングを進めてしまうのです。
ところがいざ、プランニングを進めてみるとどうもちぐはぐとなり家族の意見がまとまらないのです。結果、わが家ができて、家の中でどう動いたらよいか?どんな配置が好ましかったのか、など根本的なところで不具合が起こってしまうのです。
しかもその家の世代や家族の事情によっても「配置」と「動線」はまったく違ったものとなるのです。
そこでそのプランニングですが、これも「間取り」とは理解できても実際の生活はどうか、となると、これも「家族の誰にとっても居心地がよい」と言うことが重要で、「間」すなわち「部屋」ではなく家族の「居場所」すなわち「場取り」です。
そこでイラスト1のように画用紙を敷地と見立て、家族で丸く切った部屋かスペースに見立てた千代紙を並べてゲーム感覚で“楽しむ”のです。
しかしこれこそが本質的な家族のプランニングと言えるのです。
■イラスト1:家族間取りゲーム(画:天野彰)
それは、家族がスムーズに動き回れる「サーキットプラン」(これもいつかお話ししますが・・・)も生まれ、「主婦が疲れずに若返り美しくなれるほど動きやすい」プランになるのです。
■イラスト2:天野式サーキットプラン動線(画:天野彰)
さて、さらによく言われ気になる「健康住宅」「家相」「耐震」ですが、これらも言われているほど合理的に解決されていない問題ばかりです。特に家を建てる人の半数以上が気にする「家相」についてはまったく“合理的”な解決もなく、ただ「鬼門」を避けるだけの迷信のままで、それに従ってプランニングをしていると言うのが実情です。この点はまた次の機会にでもお話しします。
さらに「耐震」にいたっては「免震」いや「制震」だと、まるで各社で競い合っているだけで、一体どれが本当にいいのか本人たちも分からないままで、未曽有の津波は論外としても液状化や、家具の倒壊や物の落下など、思わぬことで被害を受けるなどいまだに本質的な生活の安全が解決されていないのです。
次回は「ライフステージに合わせたプラン提案」です。
★毎週土曜日 最新コラム公開中! お楽しみに♪
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