住宅関連記事・ノウハウ
建築家との家づくり 知っておきたい特徴
先日、あるイベントで建築家(設計事務所)との家づくりについて、ご相談をいただきました。
そのお客様は総予算が厳しいことから価格の安い変形地・狭小地を探し、難しい土地条件から快適な住まいを提案する能力に優れた、建築家(設計事務所)との家づくりを検討したい、とのお話でした。
ただ、はじめての家づくりで建築家(設計事務所)との家づくりと聞くと、心理的なハードルが高く、なかなか建築家(設計事務所)に相談できない、ということもありますね。
そこで、今回は建築家(設計事務所)との家づくりの特徴について解説します。建築家との家づくりを検討する際の参考にご覧ください。
建築家との家づくりの特徴
■設計デザイン
案件ごとに工務店を選んで施工することから、工法や設備などの制限はありません。デザインや間取りについても規格品にない提案をいただけます。ただし、暮らしやすさよりも見た目重視の提案になる可能性もありえるので方向性をよく話し合うことが大切です。
■コスト
建築家(設計事務所)に支払うのは工事費用の8~15%程度の設計監理費。工事中の施工管理費も、この設計監理費に含まれます。工事費用は、工事を請け負った工務店に支払います。
単純に考えると、設計監理費分がコストアップしてしまいますが、建築家(設計事務所)による仕様変更に伴うコストダウンの工夫によって総額工事費から設計監理費相当分が下がる可能性もあります。
■施工水準
数多くの工務店の選択肢を持ち、設計した物件に適した工務店を選びます。施工管理は建主の立場で行ないますので、欠陥をもつ住宅ができにくい、というメリットがあります。
■アフターサービス
建物の保証は住宅を建てた工務店が担当します。住宅設備などにトラブルが発生した場合、建築家(設計事務所)では対応することができないので、建物引き渡し時にしっかり確認する必要があります。
■情報源
雑誌や建築家(設計事務所)紹介サイトなどで調べることができます。
建築家(設計事務所)は、これまでの実績をWebサイトで写真とともに紹介している例が多いので、設計された住宅のテイストが気になる建築家(設計事務所)から絞り込んでみると良いでしよう。
建築家との家づくりで、知っておきたい注意点
・建築家(設計事務所)は個性を重視した設計に力を注ぐため、見栄えのいい住まいができますが、結果として住宅設備や仕様が高額になりがちです。
・建築家(設計事務所)により得意分野やデザインの好みが大きく異なります。自分にあった建築家(設計事務所)を探すのは、想像以上にたいへんです。
・コンセプトやデザインを優先するあまり、施主の要望を聞き流す建築家(設計事務所)も存在します。依頼する建築家はよく見極めてから決めましょう。
・設計したプランが採用されなかった場合、提案料を請求されることがほとんどです。
建築家との家づくりは、特徴を理解した上で、要望や取り決めをしっかり打ち合わせて進めましょう。
家を建てるにあたっては、建築コストだけでは図れない、あらゆる要素をしっかり勘案して検討を重ねる必要がありますが、ネットで得ただけの知識では、どうしても、判断を誤ってしまう可能性があります。
まず、ネットで設計実績を確認することで、得意分野はある程度把握できます。ある程度絞りこんで、気になる建築家へ連絡という流れが一般的かもしれませんが、そこから確認すべきポイントが多岐に渡り、いろいろな建築家を比較するのは至難です。
そんな時に役立つのは、中立的な専門家を間に立てて調整していくという方法です。そうすることで、建築家と対等に渡り会える専門家の知恵を得ることができます。
メール・電話でのご相談であれば、回数に制限なく無料でご相談を承ります。
建築家との家づくりをご検討の方は、ぜひご利用ください。
関連記事
おすすめ特集
人気のある家をテーマ別にご紹介する特集記事です。建てる際のポイントや、知っておきたい注意点など、情報満載!