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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 リフォームで減災(3) 身を守ることとは?

―いつ来ても、どんな災害にも対処することは不可能です。しかし常に想像することはできます。それもびくびくしながら災害に備えるのではなく、ちょっと想像して自分自身のドラマを勝手につくる?そんな感じでいいのです。―

○今回のポイント 1 日頃から災害が起こった事を想像し逃げ方を考える
○今回のポイント 2 避難時に最低限の必要な備えをしておくことが減災の第一歩

災害時を想像することが大切

それはどこに居ても何が起ころうとも対処する方法を考え、シミュレーションすることがいざと云う時の逃げる方向や逃げ方を見極め逃げる想像をしてそれに成功したなどと自己満足をするだけでいいのです。

例えば今リビングでテレビを見ていて、突如ぐらっと大きな揺れが来たと想像するのです。それも夜でいきなり停電となり真っ暗となったと仮定するのです。最悪のシナリオですが・・・、そうしてあたりを見るとテーブルの物が崩れて来たり、棚の物が次々落ちてくる、冷蔵庫のドアが開いて手前に倒れてくる。立てかけていた姿見の鏡が行く手に倒れガラスが飛び散る。さらに玄関のドアが歪んで開かない・・・。そんな最悪のシナリオはあり得ません。来るはずはないと誰もが思いたくなります。

イラスト:なぜ倒れるか?家具は天井まで固定(画:天野彰) 写真:中越地震では家の中のあらゆるものが散乱し大けがをした(撮影:高橋進氏)
<なぜ倒れるか?家具は天井まで固定(画:天野彰)>
<中越地震では家の中のあらゆるものが散乱し大けがをした(撮影:高橋進氏)>

防災グッズや避難用品は準備しておくこと

が、減災とはその想像でわが身と家族を守ることができるのです。
まずは携帯電話を身の周りに持っているか?現代は家族それぞれが携帯電話を持つ時代です。その灯りであちこちに置いた懐中電灯を探します。懐中電灯は今日では一基千円ほどです。最低十個二十個は住まいのあちこちに置いておくのです。しかもいくつかは乾電池を出してテープで止めておきます。
これで先ずはクッションなどで頭を守りながら、そばにある懐中灯を探し出し、それを持って行く手のルートを確保するのです。家族に大声で声を掛け、同様な指示をし、聞こえなければ携帯でもコールするのです。瞬間は電話も通じるはずです。玄関ドアが開かなかった場合に備え大型のバールを玄関クロゼットや、下駄箱の奥に忍ばせておくのです。

こうした最低限の避難だけはできるように普段からスリッパは履くようにし、防災グッズや避難用品の用意し点検をしておくのです。つまり耐震のためにあらゆることに万全の用意するのではなく、わが家独自の最低限の備えをできることから始めることが減災の第一歩なのです。

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★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
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