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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 2Sハウス(6)老いて自立する家とは?

○今回のポイント 1 まずは自力で動けるようなシンプルな間取りの家を目指すこと
○今回のポイント 2 老いに必要なのはバリアフリーで自ら動き、リハビリできる家

「減災」が今からできる最低限のこと

実は「2Sハウス」老いていかに自立できるか?などと言う私自身がその自信がないのです。
果たしてどんな老いもいつどんな形で現れるかも知れないからです。突然体に異常をきたし不自由になるかも知れないし、あるいは認知症になるかも知れないからです。しかもそのとき家族がどんな状況であるのか?長生きして経済がどうなるかが分からないからです。

このことはあの防災にもよく似ているのです。いつどんな形で災害に苛まれるかが分からないことです。だからこそすべてに万全でなくともともかくわが身わが家族を守ることが出来る最低限の術を今準備するのです。まさに減災なのです。

シンプルな間取りと必要最小限の設備から始め、自ら老いを促進しない工夫が重要

老いも同じで老いてあり得る状態を想像し、きわめてシンプルな間取りと必要最小限の設備、最少のエネルギーで済む家を用意することがその第一です。その意味で段差を極力なくし、その通り幅もできるだけ広く、自立しながらも人に支えられる空間にもする必要があります。
しかもそれはむやみに広いのではなくトイレや飲み水など一人で手が届く位置に配置し、這ってでも腰をずらしてでも一人で出来るようにし。もし認知症となっても倒れたり徘徊しても自身をガードできるコルク素材やラバーなど柔軟素材を多用し、倒れない造り付けの家具や引き戸、低い取手や手すり、さらにスイッチやボタンなどできる限りのITセンサーの恩恵を徐々に随時増やし、セキュリィティーシステムとの連携をその状況毎に契約更新するなどです。これらも最初からすべて用意することではなく、間取りや素材、ドア、家具などはリフォームの際行うとして、保安設備は配線などの準備程度に留めこれらも徐々に更新するなど見守り契約をし、自らも老いを促進しないことも重要なのです。

バリアフリーとリハビリを同時に考えた家

まさに私が言う、老いの生活はバリアフリーとリハビリも同時に必要なことなのです。その一つが“手つきトイレ”をどの家にも提案実践していることです。まさに老いて握力を失って手すりを握ることが困難でも手をついて腰をずらして便座に移動するのです。

手つきトイレ設計(画:天野彰)
<手つきトイレ設計(画:天野彰)>

さらにこれをベッドに近づけベッドから手つきで便座まで移動するのです。これこそトイレに近い寝室ではなく、“トイレの中の寝室”と言えるものです。その実例として川崎の腰を傷めた老いの住む家をビフォー・アフターTV番組で紹介したのです。

トイレの中の寝室(画:天野彰)
<トイレの中の寝室(画:天野彰)>

次回は愉しい家「狭くても楽しい家?“狭楽しく住む”」です。

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★毎週土曜日 最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
 一級建築士事務所アトリエ4A ホームページ

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