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2025年11月29日(土)
二世帯住宅の間取りと設備は高齢者に配慮
はじめに
二世帯住宅は、高齢者と住むことが基本となります。したがって、高齢者に配慮した間取り(バリアフリー)にするのは、当然の配慮。でも、それは特別な家や間取りをつくるのではなく、あくまで住みやすい家、暮らしを楽しめる家をつくること。それが最も大切なことなのです。
では、高齢者にとって住みやすくやさしい家とは、どんな家なのでしょうか?高齢者にとって暮らしやすい家のアイディアについて解説します。

掲載事例:「親・子・孫三世帯がそろって暮らせる住まい」(施工会社:中鉢建設株式会社)
二世帯住宅で暮らしやすさを考えるポイント
玄関
高齢になっても安全に出入りできるように、自然光が入るような玄関にしましょう。足腰が弱ってくると、玄関の上り下りでバランスを崩しやすくなることから壁側に手すりをつけたり台を置いたりすることで、安全に靴を履けるようになります。
寝室
寝室とトイレの配置を近くすることで、夜中にトイレに立つことが多くなっても快適に過ごすことができます。
和室でもベットに
どちらかというと和室を好む高齢者が多いのですが、年を重ねていくと日々の寝具の出し入れがたいへんになってきます。和室でも、ベットを設置できるような広さにしておくと、後々収納部分をなくすようなリフォームをする必要がなくなります。
廊下
いずれ足腰が弱くなることを想定して、車椅子でも移動できるような廊下幅にしておきましょう。手すりについては、健康でいるときは左右どちらに障害が残るか予測できないだけに、手すりをつけても問題ない強度になるような壁下地にしておくと後々追加工事の手間が減ります。
階段
万が一階段で転倒しても、階下まで転落する危険性が少ないUターン型の踊り場がある階段が安全です。もちろん、手すりは必須です。
将来的な生活を考え、バリアフリーも見越した計画が大切
二世帯住宅を検討するとき、計画時には親世代が現役世代の若さだとしても、長い期間住むことになります。さらに、いずれ子世帯も高齢者になり、介護などが必要になります。
つまり、二世帯住宅を建てるときは、設計段階から介護をうけることを考えたバリアフリー構造・壁の下地処理・ゆとりある生活動線を検討し、かつ設計上の優先順位を高くすることで、リフォームも含めた総合的な建築費を節約することにもつながります。
あわせて、設備面で考慮すべきことは、室内各所の温度・湿度をできる限り均一に保つために、窓を始めとする開口部(玄関ドアやサッシ)の選定、高性能断熱材の選定、その躯体性能を生かす適切な空調設計が重要です。
適切な室内温熱環境(人が住宅に住まう際、暑くもなければ寒くもない「快適」と感じられる温湿度環境)を維持することで、死因の大きな割合を占める循環器疾患リスクが減るという調査結果があります。
健康で長生きするための健康リフォームのすすめ-国土交通省-
さらに、適切な室内温熱環境をもつ住宅では、開放式石油ファンヒーターや厚手の室内着、こたつなど、冬の寒さに備えた家電・衣類が不要になるので、春~秋に暖房器具や防寒資料を収納しておく空間が不要になる、というメリットも。その分、季節商品の収納空間を減らすことができるので、それだけゆったりした生活動線の間取りが検討できるようになります。
高齢者に配慮した二世帯住宅は、検討初期段階ではついついバリアフリーを意識してしまいますが、設計段階から適切な温熱環境を検討することで、将来的な医療費・介護費用を含めた生活費増大のリスクを減らすことができるのです。
【年金 2,000万円不足問題】に代表される、かつてないほど将来的な年金不安が蔓延している現在。設計段階から、将来的に生活費が増大する可能性を減らせる家づくりを検討しておくことが大切です。
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