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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 住まいをおもしろく(4)ウイズコロナわが家のスナックに

○今回のポイント 1 狭さを楽しむ秘訣はスナックのカウンター
○今回のポイント 2 壁を取り払い、広いワンルームに「対面式キッチン」で家族も来客も喜ぶ

わが家のスナック、本格的キッチン(R様邸木造:天野彰設計)
<わが家のスナック、本格的キッチン(R様邸木造:天野彰設計)>

さあ、まずはすべての間仕切りを取り払ってわが家をスパのサロンのようにつくりかえましょう。そう、浴室以外のすべての間仕切りを取り払って広いワンルームのようにするのです。とは言え所詮2LDKや3LDK、そこに家族のベッドと台所や食卓を設けなければなりません。都市の住まいはとにかく狭いのです。

都市の住まいは狭い!だから狭“楽”しく住む!

そう、狭さを楽しむことです。

その2LDKや3LDKはもともと狭いから何をやってもダメだとあきらめてはいけません。そんな狭い住まいの悩みは何かを?根本から探るのです。するとほとんどが玄関に入ってすぐDKとなり、キッチンが丸見えとなることが多いのです。

住まいをすっきりしようとするためにはまずこの台所を常に片づけ、物をしまわなければなりません。これは調理好きの人は狭苦しさのみならずむさ苦しく料理をするのも楽しくありません。そのせいか子どもたちも夫も同僚や仲間を家に連れてくることがありません。
そこで間口が一間(1.8m)あるか無いかの狭い「街のスナック」を思い出してみるのです。玄関ドアを開けたら目の前にカウンターがあり、側面の棚にはグラスやボトルなどが綺麗に並べてあります。そのカウンターの椅子に多くの客がカラオケを歌ったり、ママさんと楽しそうに飲んでいるのです。この「街のスナック」に比べたらわが家の方がはるかに広いはずです。このスナックを見習ってキッチンと食卓を「わが家のスナック」にしてしまうのです。ママさんは奥さんです。客は子どもたちでありご主人です。時には彼らの友だちや同僚も。そのカウンターの腰掛けは8脚も10脚入れられます。

イラスト1:開店!わが家のスナック(画:天野彰)
<イラスト1:開店!わが家のスナック(画:天野彰)>

いわゆる「対面式キッチン」なのですが、食卓に物を出すのも片付けるのも楽になり家族との話も進み。カウンターの内側にはキッチンのシンクやレンジがあり、バックには食器棚や冷蔵庫を埋め込まれます。これでカウンターの外側からは内側のシンクなどが見えず、玄関からの視界もすっきり広くなります。
イラストのようにカウンターを延長してテーブルを取り付けて家族が取り囲めるようにすればダイニングテーブルとなり、コンロや鉄板を真ん中に仕込めば炉端焼きやステーキハウスのようにもなるのです。

キッチンの移動は排水と換気が重要!

マンションでのリフォームでこうしたキッチンの移動には、排水と排気が重要です。レンジの移動は動かない換気扇の位置からダクト(煙道)を多少横引きすることで可能で、電磁調理のIHレンジなどにすれば湯気の排気だけで済み、大型のフードでも排気できます。シンクの移動は給水管やガス管は簡単できますが排水が問題です。排水は水が自然に流れる勾配(こうばい=傾き)が必要で、1/50つまり50センチの距離ごとに1センチ以上の高さが必要です。元の排水口からその範囲内なら移動が可能です。

そのために床をまたぐにはその高さ分をキッチンの床を上げなければなりません。床の段差は危険ですから。キッチンの元の排水口までキッチンの下かカウンターの下の壁の中で配管できる位置を探すことがコツです。

イラスト2:平面と断面:シンクの移動は排水勾配が重要(画:天野彰)
<イラスト2:平面と断面:シンクの移動は排水勾配が重要(画:天野彰)>

このカウンターキッチンをどちらかの壁際につくればサロンはすっきり広くなり、玄関に向ければ、まさしくあの「街のスナック」でいきなり「いらっしゃい」となるのです。夫も子どもたちも友だちを連れて気軽に立ち寄りたくなるのです。子育てが終わってからもこのキッチンは、こうして“外に向かって”赤提灯か暖簾の店?になるほどです。

次回はこのスパのスナックカウンターを発展させ、サロンの中心に置いて「みんなのキッチンテーブル」のお話しです。

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★隔週最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
 一級建築士事務所アトリエ4A ホームページ

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