無料新規会員登録

掲載情報件数

完成事例 1447 件 | ハウスメーカー 24件 | 工務店 77件 |建築家 15 件 | 住宅展示場リノベーション

  1. HOMEHOME
  2. 住宅関連記事・ノウハウ TOP
  3. 設計のヒント
  4. 住まいをおもしろく(6)老いても自力で風呂に入りたい!

住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 住まいをおもしろく(6)老いても自力で風呂に入りたい!

○今回のポイント 1 老いて自活するリハビリにも最適な「お風呂」に注目
○今回のポイント 2 バリアフリーだけでなく「リハビリ」できるような工夫、這ってでも入れるお風呂空間
○今回のポイント 3 「寒さ」にも要注意!熱めのシャワーで空間を温める

身も心も清め暖めるお風呂が一番!

秋も深まりいよいよお風呂恋しい季節となって来ました。このコロナ禍でどなたも知らず知らずのうちにストレスを感じていらっしゃる人が多いと思います。特に高齢者は思うように外にも出かけられず気を紛らわすこともままならず、次第に生きる気力さえ失いかねないとまで言われます。
そう、そんな時こそザブッと頭からお湯をかぶって身体から汚れを洗い流すお風呂は、身も心も清め暖めてくれるのです。

これは元気で活発な若い人でも同じことで、外に出る時はまるで酸素のない別の惑星を探索するような感じで、物に触れるのも誰と会うのも心の奥底では互いが恐る恐る接しているような日常で、こんな中で真のコミュニケーションも生まれようもなく、常にもやもやとした空気が体中に纏わりついているような感じのはずです。こんな生活や環境が世界中に広がっていて、しかもいったいいつまで続くのかも分からない中で、次第に人々の心の中に不信感も顕れ、イライラが募って、エイッ、もうどうとでもなれ!など短慮にマスクを外して暴挙に出る人が現れるやも知れません。
このさ中に行われた、あの大きな選挙のありようを観ていても、多くの人がそんな警戒感を持ったとも言われているのです。このなんとも言いようのない心身に纏わり付くしつこい新型のウイルスは、まるでAIによって生活様式の異なる民族の遺伝子レベルで巧妙に感染し?人々を分断し、さらに経済を、国家をも衰退しかねない様相にさえ思えるのです。

老いてなお大切な入浴

お風呂のお話しでちょっと大袈裟なことになりましたが・・・、なるほど「お風呂文化」は現代ではわが国独自のもののようで、確かにどの家庭にもお風呂はありどの街にも銭湯はあるのです。そんなことから老いて一人で入浴するのも困難になってもなんとかお風呂に入りたいと言うお年寄りも多く、こんなコロナ禍でも開設してくれるディホームや介護施設などの入浴サービスがありがたく最大の人気となっているのです。

その反対に欧米にはこうした施設にはまずこの浴槽自体がないのです。つまり入浴サービスと言ったケアがなく、介護者にシャワーを浴びさせるだけですから、日本とは比べものにならないほど簡単と言えます。実際に彼らが日本へ来てこの豪華な入浴ケアを見学すると、皆一様に眼をぱちくりして見張り、これは新たなリハビリであり血行を良くするケア法であると改めて感心するのです。

今頑張るディサービス「いのち」桧のお風呂(設計:アトリエ4A)
<今頑張るディサービス「いのち」桧のお風呂(設計:アトリエ4A)>

しかし同時に入浴やトイレは裸の空間で、個のプライバシーの場です。だからこそ身体はもとより、精神的にも開放されて落ち着くのですが、介護者の負担も多く今後このケアをさらに改善する必要もありそうです。

老いて尊厳を守る介護?「バリアフリーよりリハビリ」を?

裸と言えば、これまでにこのコラムでも何度かお話していますが、明治生まれの私の祖母は、老いて足腰が不自由になっても、入浴もトイレも最後まで自力で行き、介助の手伝いをわが娘(私の母)にもさせませんでした。這ってトイレに行き、便器によじ登って用も足していたようです。

スノコ床で自力で体を洗う(画:天野彰)
<スノコ床で自力で体を洗う(画:天野彰) 写真:バス・トイレ一体スノコ床のR様邸(設計:アトリエ4A)>

入浴は脱衣室に敷いた大きなタオルケットの上でゴロゴロと転がって服を脱 ぎ、そのまま這って浴室のスノコの洗い場で長いホースのシャワーを浴びていたと言う・・・これを意識がなくなるまで「明治の女」の意地を貫いたと言うのです。

そのことから私は老いて自活すること!それが可能な家づくりが重要と思うようになったのです。まさに「バリアフリーよりまずはリハビリ!」の始まりなのです。

寒い日のわが家のお風呂の入り方

そこで暖房もないお風呂では、寒いときは急激に体が冷えて危険です。身体に優しく、しかも芯から温まるぜいたくな入り方があります。浴槽のお湯張りの時、やや熱めのシャワーを使って浴室全体を暖めるのです。シャワーヘッドが振り回されないよう輪ゴムをヘッドの付け根に巻いて滑らないようにしっかり固定し、浴槽に向け噴射します。これによって浴室全体がまさにスチームサウナのようになって暖かく、浴槽に溜まるお湯も柔らかくなります。まさに“心も”和らぐのです。

さあ、頭から思いっきりお湯をかぶって、この忌々しいウイルスを洗い落しましょう!!

シャワー湯張りによるわが家のミストサウナ?
<シャワー湯張りによるわが家のミストサウナ?>

 *********************************************************

★隔週最新コラム公開中!   次回は「自分で家を建てよう!」です。お楽しみに♪

関連記事

建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
 一級建築士事務所アトリエ4A ホームページ

CATEGORIES

お家らくらく紹介サービス ハウス仲人(なこうど)

2019年人気住宅会社ランキング

PHOTO GALLERY