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2025年11月29日(土)
地震のリスク(4)減災の心得は命を守る想像力
はじめに

東日本大震災でも地盤からの被害を受けた建物も多い(写真:天野彰)
あの衝撃的な東日本大震災以来、熊本などあちこちで地震の揺れが人々を驚かしています。阪神・淡路のあの都市での直下の悲惨な震災からあっという間に27年になろうとしています。直下型の阪神・淡路大震災での衝撃的で、貴重な教訓は、果たして生かされているのでしょうか?あの発生が懸念されている東海地震や東南海・南海地震の巨大地震について政府の中央防災会議(当時小泉純一郎会長)が示唆した規模は桁違いのもので、しかも明日来てもおかしくないと言うものでしたが、現在はコロナ災禍のせいなのか?話題にもなっていないのです?
ただでさえ都市のインフラは既に大部分が老朽化し、あちこちで支障も出ています。それらの改修工事もままならない中でさらなる新たなインフラを求めた工事を行い、突如街の真ん中の地盤が陥没して大きな穴が開き、水脈に異常をきたす事態も各地で起きているのです。
今住む家を見て危なそうなところを探ってみる
減災はそこに住む人のちょっとした心がけ次第で行えます。まずは身の回りの危険や異常を察知して如何にわが身を守るかを考えるのです。必要なら自身で出来る簡単な耐震補強をし、取りあえずわが身わが家族の命を守ることを考えるのです。

外壁から二階までの柱を添えて新たな通し柱をつくる(画:天野彰)
前回お話した基礎の外側からの簡易な補強もさることながら、イラストのように今の住まいの外から二階までの補強柱で新たな通し柱をつくることもできます。この簡単な補強で家は数倍強くなるのです。
今住む家の周辺の状況と地盤を観る
阪神・淡路地震や熊本地震にしてもあの恐怖の揺れや長く続く余震による避難生活の不安や不自由さや建て替えや修復工事の出費を迫られその街と家を捨てた人も多いのです。しかし残念ながら日本のどこに行っても地震や災害から逃れることはできないのです。都市直下型の阪神・淡路地震の犠牲者の多くは圧死と類焼火災により、東日本大震災では巨大津波での溺死でした。そこでわが家が建っている街やその位置、そしてわが家のその土地がどの部分に相当するかを知ることが大切です。

地盤によって揺れ方が違う(画:天野彰)
まずは各市町村にあるハザードマップ、さらには海抜を示した地形図を入手し、新興宅地であれば申請に使った造成図などを見せてもらうか、担当した施工者や役所に問い合わせることも可能なのです。
自身では家の周辺を散歩しながら、対面の離れた高台やビルなどから眺めて見ることです。おぼろげながらわが家が削られたところか土盛りされたところかなどが分かってきます。古くから住んでいる人の話などを聞くことも状況が見えてきます。
減災は街の皆がオオカミ少年になること?
周辺の地盤やよう壁を見て地面やコンクリートにひび割れを探り役所に見てもらうことも大切です。あの静岡、熱海の悲惨な土砂崩れ以来、自治体はどこも地盤の異常には行政責任の警戒心を持っています。
もしかしたら大きな災害を未然に防ぐことになるかも知れません。皆の命を救うことになるかも知れません。“オオカミ少年”になるかも知れませんが、勇気を持って訪ねてみるのです。それこそが皆で守る減災の心得なのです。
こうして地盤や地形が分かったところで、わが家が隣地や道路から下がっているとか、崖の下などの場合は雨の日などの雨水の流れや水はけなどに注意をします。水が溜まっていると家が腐りやすく、なによりも湿気やカビで家族の健康によくありません。

<曳家やジャッキアップして新たな基礎をつくる(写真:天野彰)>
その地に住みたいのであれば、モルタルや石灰などを注入して地盤改良をしたり、思い切って今の家を壊して杭を打って新たな土を加えてしっかり顛圧(てんあつ)したり、曳家やジャッキアップをして新たな基礎をつくることも出来るのです。
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