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住宅関連記事・ノウハウ

一級建築士/宅地建物取引士/既存住宅状況調査技術者 森下 明 ネクスト・アイズ株式会社注文住宅の費用相場はいくら?費用内訳・予算別の特徴も解説!

「注文住宅の費用相場っていくらなの?」「注文住宅の予算別の特徴って何?」「注文住宅を建てたいけど予算の決め方がいまいち分からない」こういった悩みや疑問はありませんか?
注文住宅の購入金額は数千万円にもおよび、人生最大級の買い物になります。なのに予算を考えずにオプションを付けれるだけ付けたり、頭金や住宅ローンの返済額を考えずに設定してしまうと、後々の返済に困り、理想の住宅は建てれたけど理想の生活ができなくなったケースがあります。
そうならないために注文住宅の費用相場や予算別の特徴を知って、適切な住宅価格での購入、そして適切な返済額を設定することができるので、本記事で詳しく解説していきます。理想の住宅を建てる援助になれれば幸いです。

注文住宅の費用の内訳は?

注文住宅の費用の内訳は、大きく分けて4つあります。
1:土地代
2:建物の建築費用
3:付帯工事費
4:その他諸費用

注文住宅の総費用に占める割合として多いのは土地代と建物の建築費用ですが、この2つに気を取られて他の費用のことを考えていなくて直近の生活が困難になったというケースもあります。費用の内訳を知っておくことで後々のトラブルも回避することができるので、しっかりと把握しておきましょう。

土地代

土地の購入時に支払う費用の内訳として、手付金、物件価格から手付金と住宅ローン金額を差し引いた住宅の残金、印紙税などの購入諸費用がかかってきます。一般的に手付金は、物件価格の5~10%かかってきますし、購入諸費用は、土地代と住宅の工事費用を足した金額の6~10%が目安になります。

しかしこれはあくまで目安なので、土地の状況や住宅の工事における日程などによって支払い価格が大きくなるケースがあるので注意しましょう。

加えて土地代は住宅を建てるエリアによって、価格が大きく異なります。注文住宅における地域ごとの土地代の相場平均は以下の通りです。

地域土地取得費
全国1,445万円
首都圏2,221万円
近畿圏1,693万円
東海圏1,274万円

※住宅金融支援機構「2021年度フラット35利用者調査」より作成

土地代の全国平均は1445万円ですが、首都圏の平均が2221万円とエリアによって土地代が変わってくるので、計画的に資金計画を建てることが大切です。

建物の建築費用

建物の建築費用は、建物全体にかかる費用で、土地代を抜いて総費用の約7割を占めています。

外装や内装、屋根や玄関などの全体の工事費用がかかってくるので、建物の建築費用の占める割合は必然的に高くなります。他にも足場の組み立てや水道など工事に必要な仮設工事の費用や基礎工事、木材の組み立てや加工にかかる費用、設計費用など建物の建築費用に入っています。当然使用する部材やデザインによって費用は上下しますが、それでも建物の建築費用は総費用の大部分を占めていることに変わりはないので、「この費用は何?」とならないように中身をしっかり把握しておきましょう。

付帯工事費

付帯工事費は、住宅本体にかかる建築以外にかかる費用で、土地代を抜いた総費用の約2割を占めています。

フェンスや庭の外構工事、電気の配線や配管を引き込む給排水工事などが該当します。例えば水道の引き込み工事は低くても約30万円ほどかかり、ガス管の工事は一般的に1m引き込むのに約1万円ほどかかると言われているので、20mなら約20万円ほどかかってくる計算になります。また、地盤補強工事費も含まれており、地域や環境によって発生しないケースもありますが、この費用が含まれていると高額になるケースがあるので事前に確認してみましょう。

その他諸費用

諸費用は、住宅の工事以外に発生する費用で、土地代を抜いた総費用の約1割を占めています。

住宅ローンの手数料や地震保険・火災保険などの保険料、登記手数料等が含まれています。加えて基礎工事が完了して骨組みができた時に行う上棟式や新居の家具・家電の購入費用、引越し費用もかかるので、把握しておくことが大切です。この諸費用は基本的に現金で支払う必要があるので、計画的に手元に準備しておく必要があるでしょう。

全国平均の注文住宅の費用相場は?

適切な資金計画や理想の注文住宅にするためにも、全国平均の注文住宅の費用相場を把握しておきましょう。注文住宅の費用相場を地域、注文住宅、土地付注文住宅に分けて以下の表にまとめました。

地域注文住宅土地付注文住宅
全国3,572万円4,455万円
首都圏3,899万円5,133万円
近畿圏3,778万円4,658万円
東海圏3,650万円4,379万円

※住宅金融支援機構「2021年度フラット35利用者調査」より作成

上記の表より、2021年度の注文住宅の全国平均費用は3,572万円、土地付注文住宅の全国平均費用は4,455万円との結果でした。
注文住宅にかかる費用は年々増加しており、注文住宅の全国平均費用は2014年度以降で8年連続の上昇、土地付注文住宅の全国平均費用は2013年度以降、9年連続で上昇しています。地域によって異なりますが、特に首都圏と近畿圏は比較的費用が高い傾向にあり、土地の価格の違いで地方と都市圏で費用に差が出ています。
このように住宅費用の上昇に応じて、月々の返済も大きく変わってくるので、適切な住宅ローン借入金額にする必要があります。

注文住宅における融資金の平均相場を以下でまとめたので、確認していきましょう。

地域注文住宅土地付注文住宅
全国2,874万円3,841万円
首都圏3,042万円4,372万円
近畿圏3,002万円3,999万円
東海圏2,966万円3,794万円

※住宅金融支援機構「2021年度フラット35利用者調査」より作成

注文住宅の融資金の全国平均費用は2874万円、土地付注文住宅の全国平均費用は3841万円という結果でした。
エリアによって異なりますが、注文住宅では約3000万円、土地付注文住宅だと約4000万円ほど住宅ローン借入金になってくるため、現在の収支、将来の収支をイメージしながら資金計画を立てることが重要になります。また、今回は全国、エリア平均を表でまとめましたが、他にも都道府県ごとの平均費用も確認できるので興味のある方はチェックしてみましょう!

注文住宅の予算別の特徴

注文住宅の予算別の特徴を4つのケースに分けて解説します。
予算ごとにできることとできないことが明確に分かれてきます。注文住宅の予算別の特徴を知って、自分好みの住宅と自分に適した予算を照らし合わせながら注文住宅を建てることをおすすめします。それぞれのケースごとに以下で詳しく解説していきます。

注文住宅の予算1,000万円台の場合

注文住宅の予算1,000万円台の特徴は以下の通りです。
特徴1:シンプルなデザインや間取りで低コスト
特徴2:家族向けの平屋かシンプルな総二階建て
注文住宅の相場よりかなり低く抑えることになるので、極限まで無駄を省いた住宅になります。それぞれの特徴について以下で詳しく解説していきます。

特徴1:1,000万円台の注文住宅は、シンプルなデザインや間取りで低コストを実現。

凝ったデザインだとその分の材料費が高くなりますし、複雑な形状の住宅だと表面積が増えて費用がかかってくるので、デザインや間取りはシンプルな住宅が多いです。外観デザインについては、L字型やコの字型、凹凸のあるデザインではなく、長方形や正方形型を採用することが多いです。内装については、無垢の木材ではなく合板材の使用や壁はビニルクロス貼り、住宅内の設備も機能性の高いものではなく一般的な機能を持つ製品の使用などできる限りコストを抑えた住宅になります。

特徴2:1,000万円台の注文住宅は、家族向けの平屋かシンプルな総二階建ての住宅が多い。

3階建ての住宅にすると構造計算や地盤改良費、耐火・防火関連の規定がありコストが上がってきます。3階建ての住宅より平屋や総二階建ての住宅の方がコストが低いですし、総二階建ての場合、屋根の面積と基礎部分の面積が少なくなるため、面積が一緒の家でも平屋より1階や2階が一緒の面積の総二階建ての方が安く済みます。

上記の通りシンプルなデザインの住宅になりますが、複雑な装飾が無い分、幅広いインテリアに合わせることができるので、工夫次第ではおしゃれな住宅にすることができます。

注文住宅の予算2,000万円台の場合

注文住宅の予算2,000万円台の特徴は以下の通りです。
特徴1:部分的なこだわりのあるデザインや間取りにできる
特長2:比較的性能の高い住宅にできる
予算1,000万円の注文住宅と比べると部分的にこだわりを入れることができ、メリハリのある注文住宅にすることができます。それぞれの特徴について以下で解説していきます。

特徴1:予算2,000万円台の注文住宅は、部分的にこだわりのあるデザインや間取りにできる。

1,000万円台では厳しかった外壁にタイルを貼ったり、バルコニーや窓の数を増やしたり、建材や部材についても高品質のものを使用することが可能になります。予算内で注文住宅を建てようとすると全ての希望を実現することは難しくなりますが、予算配分を工夫することでこだわりのある住宅にすることができるので、優先順位を決めてデザインや間取りを決めていきましょう。

特徴2:予算2,000万円台の注文住宅は、比較的性能の高い住宅を建てることが可能です。

キッチンやバスルームに最新の設備を設置したり、ミストサウナを付けたりと生活をより快適にしてくれる設備を導入できます。様々なオプションがあるので、予算内で付けたいものをしっかりと考えて選びましょう。
部分的なこだわりにはなりますが、優先順位を付けて選べば納得のいく住宅にすることができるので、比較検討していきましょう。

★【関連記事】【2,000万の注文住宅】坪数別の間取り実例4選!費用内訳も紹介

注文住宅の予算3,000万円台の場合

注文住宅の予算3,000万円台の特徴は以下の通りです。
特徴1:大半の要望を実現できる住宅
特徴2:余裕のある広さで一般的な家族向けの住宅
3,000万円台になると独自性のある好みの住宅にすることができます。それぞれの特徴について以下で解説していきます。

特徴1:3,000万円台の注文住宅は、大半の要望を実現できます。

注文住宅の全国相場の予算に近づいてきているので、デザインや間取り、素材など大半はこだわりを持った住宅を建てることができます。例えば内装に無垢材を使用したり、塀や柵などの外構を設置したり、高品質なフローリングを採用したりと自分好みのデザインにすることが可能です。
都市部は敷地が狭く、複雑な形をしている土地があり、長方形や正方形といったデザインが多いですが、3,000万円なら敷地を上手く活用した住宅にできるのもポイントです。

特徴2:3,000万円台の注文住宅は、余裕のある広さで一般的な家族向けです。

3,000万円台になると平均的な広さで、エリアや環境によっては家の大きさを広げることができるので、家族の人数が多くても広さにゆとりを持った生活を送ることができます。住宅の部屋数や一つ一つの部屋も広くなるので、生活動線を意識した間取りが必要になるので、担当者に要望を伝えてこまめに相談をして納得のいく住宅にしましょう。

比較的高品質な素材、高機能な設備などを設置するなど大半の要望を実現することができるので、理想の住宅像を思い浮かべてこだわりのある住宅を建てましょう。

注文住宅の予算4,000万円台の場合

注文住宅の予算4,000万円台の特徴は以下の通りです。
特徴1:こだわりのある唯一無二の理想の高い住宅
特徴2:高品質な素材や機能性の高い設備
4,000万円台になると、かなり個性的な住宅にすることが可能です。以下でそれぞれの特徴を解説していきます。

特徴1:予算4,000万円台の注文住宅は、こだわりのある唯一無二の理想の高い住宅が実現。

例えば、特徴的なコの字型の家や凹凸が多い独特な建築も可能ですし、自由度の高い木造だけでなく鉄骨造の住宅でも自由度が高く、好みのデザインにすることができるでしょう。一般的に家へのこだわりが強く、素材やデザイン、間取りなど凝った造りを希望する人は必然的に4,000万円台にいくことが多いので、4,000万円あれば自由度の高い建築ができる価格帯と言えるでしょう。

特徴2:予算4,000万円台の注文住宅は、高品質な素材や機能性の高い設備。

4,000万円台は使用する素材やデザインに制限が無くなり、多機能で高性能の設備が複数設置できます。
例えば、コストがかさみがちな漆喰や吹き抜けやスケルトン階段などの独自性の高いデザインにできますし、太陽光発電などを使ったZEH住宅といったように機能性の高い設備を設置して光熱費のコストを下げることが可能です。かなり幅広くオプションを付けることができる価格帯なので、こだわりたい部分は網羅して住宅を建てることをおすすめします。

高品質な素材や機能性の高い設備、自由なデザインや間取りなど、かなり独自性の高い注文住宅にできるのがポイントです。理想の住宅にするためにも不動産会社とのやりとりを密にして、相談を行うようにしましょう。

注文住宅の予算を決めるコツ

注文住宅の予算を決めるコツは以下の通りです。
コツ1:こだわりたいポイントを明確にする
コツ2:注文住宅の費用相場から考える
コツ3:頭金・住宅ローンの返済金額から決める
注文住宅の予算をある程度決めておかないと、将来的に返済が困難になり最悪の場合住宅を売却することにもなりかねません。計画的な返済をして理想の生活をするためにも、以下で解説するコツをおさえて予算を決めていきましょう。

コツ1:注文住宅の予算を決めるコツは、こだわりたいポイントを明確にすること。

あれも付けたいこれも付けたいと希望を言うことは悪いことではありませんが、予算が膨らみやすいですし予算オーバーになってしまうことが多いです。できるだけ安い住宅にしたいのであれば1,000万円台のローコスト住宅を選ぶのが良いですし、価格は抑えつつ一部を外壁にタイルを貼ったり品質の良い素材を使いたいのであれば2,000万円台の住宅にするといった選択肢があります。
こだわりたいポイントが明確になっていないと中途半端にオプションを付けることになり、予算をかけたのに生活してから全然使っていないなんてことになりかねないので、前もってどういう住宅にしたいのか明確にして予算を決めていきましょう。

注文住宅の予算4,000万円台の場合

注文住宅はエリアによって住宅の価格は異なり、首都圏など価格の高いエリアと東海圏など比較的価格の安いエリアとでは数百万円の差が出てきます。ある程度費用相場が把握できていれば予算も決めやすいですし、中には価格を高めに設定する業者もいて後々後悔することが減るのでしっかりと把握しておきましょう。
注文住宅の費用相場の平均を序盤で紹介しているので、チェックしてみてください。

コツ3:注文住宅の予算を決めるコツは、頭金・住宅ローンの返済額から考える。

一般的に住宅ローンを利用することが多く、金利負担をできる限り減らすために頭金を入れる人が多いです。
住宅の価格によって異なりますが、頭金が多すぎて直近の生活が厳しくなったり、住宅ローンの返済金額が多くて払えないなんてケースも多々あります。事前に注文住宅のシミュレーションを行って、適切な頭金や住宅ローンの返済額を導いていれば上記のケースになる可能性を回避できるので、計画的な資金計画を立てることを心がけましょう。

上記のコツ3つを意識して、適切な資金計画を立てて、理想の注文住宅を建てましょう。

まとめ

本記事では、注文住宅の費用内訳や注文住宅の費用相場、予算別の特徴、予算を決めるコツについて解説してきました。本記事で解説した内容を以下でまとめました。

・注文住宅の費用内訳は、土地代・建物の建築費用・付帯工事費・その他諸費用の4つ
・注文住宅の予算1,000万円台は、シンプルなデザインで低コスト
・注文住宅の予算2,000万円台は、部分的にこだわりのあるデザインや間取りにできる
・注文住宅の予算3,000万円台は、余裕のある広さで大半の要望が実現できる
・注文住宅の予算4,000万円台は、高品質な素材や高性能設備で唯一無二の住宅を建てれる
・予算の決め方は、こだわりたいポイントを明確にして注文住宅の費用相場から頭金や住宅 ローン返済額を考える

注文住宅の費用相場を知ることで将来的な返済のイメージを付けることができますし、予算別の特徴を知ることで理想の家づくりのプランを整理することができます。どういった住宅にしたいのか自分の要望をまとめるポイントや費用に関するご相談はハウスネットギャラリー事務局までどうぞ。問合せはこちらから
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一級建築士/宅地建物取引士/既存住宅状況調査技術者 森下 明一級建築士/宅地建物取引士/既存住宅状況調査技術者 森下 明

一級建築士/宅地建物取引士/既存住宅状況調査技術者 
森下 明
ネクスト・アイズ株式会社

ゼネコン、ディベロッパーでの設計・施工管理を経て、大手ハウスメーカーで注文住宅の営業を10年以上行い、多数の住まいづくりに携わる。
現在は、住まいを「作る・建てる」だけでなく、不動産の有効活用、相続、空き家など住まいに関る様々な問題をかつ客的な立場でアドバイスを行っている。また、一級建築士事務所の管理建築士として、戸建住宅、アパート、ビル、マンションなどの建物調査 (インスペクション)も行っている。