住宅関連記事・ノウハウ
2026年3月29日(日)
「狭苦しさから逃れる法」とは
はじめに
家づくりは愉しくなくてはよい家は建たないです!
さあ、春だ!
暖かくなった!桜も満開だ!窓をパアーッと開けて思い切り陽光を取り入れよう!と、言ってもすぐ奥の壁まで陽が当たるほど狭い家です!
都会の家は狭いです。筆者はなぜか狭いところが好きです。どこか囲まれたところが安心で落ち着くからです。しかし、この「狭さ」感覚には個人差があるようで、極端に狭所恐怖観念も持つ人がいるかと思えば、狭さの中で宇宙的大空間を感じる人もます。
KATURA Palace(桂離宮)はどこ?
総じて日本人は狭い空間で集中し、創造的で知的な場でもあるという感性があるようです。あの茶の湯の3畳にも満たない茶室で壮大な大宇宙を想うというのです。
大阪万博以降の1970年代、急激な経済成長を遂げるさなか、イギリスのメディアから「日本人はウサギ小屋に住むビジネスマン」などと揶揄されたことがある。ちょうどそのころ訪れた英国などの建築家たちを京都に案内したとき、「これは桂離宮のレプリカ(模型)か」と言われ驚き、今は入れてもらえない桂離宮の庭園を特別に見せてもらい、ひととおりの見学が終わったとき、ひとりの建築家が「Where is that Palace?(宮殿はどこ)」と尋ねてきたのです。
案内人がけげんな顔をし、「どの宮殿ですか」と聞き返すと、彼はあろうことか「KATURA Detached Palace(桂離宮)?」と言ったのです。案内人は絶句し、「今観た建物ですよ!」と憮然。
驚いたことに、ほかの建築家も同じような疑問を持っていたようで、「Detached Palace=離宮」の音感から、パリ郊外のヴェルサイユ離宮やウィーンのシェーンブルン宮のような壮大な建物を連想したようで、かつての建築家ブルーノ・タウトやフランク・ロイド・ライトのような巨匠が感嘆したような繊細な感性は、今どきの建築家たちには無いのかも知れません。
そんな彼らも茶室を前に「オー、ファンタスティック!」などと感動はするものの「これは模型」などと、中に入り実感しようとする人も少なかったようだ。
「狭い」の反対は「広い」です。では「狭苦しい」の反対は?
子どもはみな狭い処が好きで、小さな段ボールの家をまるでわが家のような気分になって遊んでいるのです。
これが家を持つ本能のようなもので、その小さな家こそが彼らにとって大きな宇宙で、子ども心に興奮を覚え、茶室の精神と通じる感性を幼心で実感しているのかも知れません。


猫などの小動物のねぐらも本能的に自分のサイズに合った、囲まれた小空間を求めるものです。
「狭苦しいの反対は?」と問うと、大方の人は「だだっ広い」と答えますが、そうでしょうか。都市の家は狭くしかも高いのです。利便性が良いからです。職もあります。駅もあります。だから人は都市に集中するので、さらに狭く高くなり、家族が増えれば「狭苦しく」もなるのです。そして広い家に住めば高くなり、経済が狭く苦しくなります。
これは大変と郊外のそのまた郊外に引っ越せば家は広くなるものの通勤通学に時間がかかり家族との時間が狭くなります。まさしく狭苦しさの三すくみです。
果たして狭苦しさから逃れる解決法は次回のお楽しみです。
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