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2025年11月29日(土)
リビングには“中庭”を
私たちの住む日本は、自然環境にとても恵まれています。春夏秋冬の四季があり、「暑さ、寒さも彼岸まで」という言葉の通り、他の国々と比べても非常に暮らしやすい環境です。暑さや寒さ、雨や雪、霧や氷など、地球上の自然現象のほぼすべてが、暮らしの身近にほどよく存在していると言えるでしょう。 こんなに自然現象に恵まれているのですから、暮らしの中にもっと自然を取り入れれば、毎日の生活をより楽しく快適にできるのではないでしょうか。
模型の住まいの中庭
平屋の住まいの中央に8畳大のデッキを設けた中庭があります。ひめしゃらを植え、季節の移ろいを身近に楽しむことができます。

私が設計のテーマにしている「呼吸する住まい」とは、自然素材を使うことで住まい自体が呼吸するだけでなく、光や風、雨や雪などの自然現象を毎日の暮らしで身近に感じられる住まいを意味しています。 その仕掛けとしてよく取り入れるのが、中庭や坪庭、デッキテラスです。例えば、家族が集まるリビングルームに接する形で中庭を設け、木のデッキを張ります。中央にはヒメシャラやヤマボウシなどの落葉樹を1本植えます。春には木の芽が膨らみ、夏は木陰で読書を楽しみ、秋にはススキや団子で月見をすることもできます。冬は枯れ枝に雪が積もり、舞い散る雪を眺めながら雪見酒を楽しむこともできます。

練馬区の武田HOUSEの中庭。お引き渡し当日は東京では珍しい大雪でした。雪の中庭の風情を楽しみながら引き渡しを行いましたが、帰りには電車が止まったり、足元が滑ったりと大変でした。
癒しの空間。中庭・坪庭の完成事例はコチラから
中庭にデッキを張り、床の高さを部屋とほぼ同じにすると、外のリビングルームの感覚でアウトドアを楽しむことができます。近所の視線を気にする必要もないため、中庭に面する窓にはカーテンも不要です。大きなガラス窓で住まいの中に光と風をいっぱい取り込むことも可能です。
中庭の事例
左:府中市の高野HOUSEの中庭。6畳の中庭から光と風を取り込んでいます。 右:狭山市の西HOUSEの中庭。玄関ホールともつながっています。

小さな面積の住まいでも中庭を計画することは可能です。最近では16坪の住まいの中央に6畳分の中庭を設けた例もあります。この中庭のおかげで、光と風が溢れ、ヤマボウシの葉こぼれの光を楽しみながら1日中家にいても飽きません。中庭を計画することで、季節の移ろい、雨や雪、日の光、風の流れを身近に感じながら暮らすことができます。お酒好きのお父さんには何よりの酒の肴になり、普段は自分の部屋にいる子どもたちもリビングに出てきて、雪景色を眺めるかもしれません。 雨や雪が落ちる屋根のない一見無駄なスペースの中庭ですが、家族の心を温めるかけがえのない空間になるでしょう。

世田谷区の町田HOUSEの中庭。細長い敷地を生かして大きな中庭を計画しました。
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