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2026年3月8日(日)
エアコン電力消費を抑える3つの方法(1)
エアコン電力消費を抑える3つの方法
東北・東京電力管内を問わず、今年は国内の大半のご家庭で15%の節電を求められる状況になっています。6月の季節外れの猛暑では、東京電力管内の電力消費量が電力供給可能量の90%越えまで。これから本格的な夏を迎える前にこのような綱渡り状態が続く限り、猛暑時の大規模停電(ブラックアウト)の可能性も本気で考える必要が出てきました。
さて、計画停電を避けるためには、15%の電力需要抑制。特に真夏の最大電力需要をいかに抑えるか、という点。そのなかでも、エアコンの消費電力を抑える対策がもっとも効果的です。そこで、今回は家庭におけるエアコン電力消費を抑える方法でお薦めの3つの方法と『打ち水』について、独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)で調査したデータをもとに解説いたします。
もっとも消費電力を削減できたのが窓面の日射遮蔽。(北向きを除くすべての窓面の遮蔽率を70%で設定)日射遮蔽は、すだれやブラインド、あるいはゴーヤやヘチマなどによる緑のカーテンでおこなうことを想定しています。その結果は、ピーク時間帯(9時から20時まで)において数%程度の節電効果が期待できるようです。苗の販売が終了した現在では、緑のカーテンは事実上困難ですが、すだれやよしずを外に垂らしたり立てかけたりして日射遮蔽をするほうが、室内だけブラインドやカーテンで遮蔽するよりも熱が室内に籠もらないぶん効果的とのことです。
次に、外気温が室温よりも低いときに窓開けをすること(通風換気)は、ピーク日の昼間は暑いため効果はないようですが、朝夕の家庭では数%の節電効果があるそうです。帰宅後エアコンをつける前に、いったん通風させて部屋に籠もった熱気を換気するだけでも節電効果があるのであれば、いったん換気したほうが良さそうですね。自動車でもいきなりエアコンを付けるよりも、いったん窓を全開にして送風してからエアコンをいれたほうが燃費の節約になりますが、その考え方と同じですね。
エアコン電力消費を抑える方法
何にもまして効果的なのは、空調設定温度の見直し。家庭での設定温度を24.5℃から28℃に変更するだけで、消費電力のピーク時間帯でも一律5%程度の節電効果があるそうです。家庭では、この3つの節電対策の組み合わせで15%削減が可能になりますが、事務所ではさらに機器や照明の節電も組み合わせないと、15%の削減には至らないそうです。
最後に、現在ブームになっている打ち水。産総研のシミュレーションによると、打ち水が効果的なのは、朝か夕方。日中は逆効果との見解が出ています。打ち水は、見た目でも涼しげな印象がありますので、日中の打ち水のほうが効果的という印象があるかもしれませんが、10時や13時に実施した場合、いったん体感温度が下がった後に、急上昇し、そのまた低下する、という変化を示します。10時や13時の打ち水では、気温や輻射熱を低下させる一方、打ち水直後に湿度を上昇させてしまうのがその理由。湿度の急上昇が、電力需要や温熱環境の一時的な悪化を招きます。
一方、17時の打ち水でも湿度は上昇しますが、10時や13時と比較すると蒸発量が少ないため、その上昇量は少なく、したがって気温と輻射熱の低下が勝ちます。結果として電力需要や温熱環境を緩和させるわけです。
打ち水が難しいマンションでも、風の入口側の窓の外にぬれたシーツを干すとシーツが乾く際に気化熱がうばわれるので、涼しく気持ちのいい風を得ることができます。特に晴れた日ほどシーツ干しは効果的五感で感じる涼を積極的に取り入れて、エアコンは必要な時だけ使うように心がけてみましょう。
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