住宅関連記事・ノウハウ
大規模災害に備えローリング・ストックを!収納やエネルギー・水の確保を考慮した家づくり・リフォームを
【1】大規模災害に備え 倍の量を購入しておき半分使ったら同じ分量を足す
みなさまに質問です。「大規模災害に対する家庭での備えは、具体的にどのようなことをされていらっしゃいますか?」
家のなかでは、まず家具の転倒防止対策や室内の落下物防止対策があります。家のまわりでの安全対策では、ベランダからの落下物防止や窓ガラスに飛散防止フィルムを貼ったり、プロパンガスボンベ・灯油貯蔵タンクの転倒防止措置、室外に設置した電気温水器やエコキュートの転倒防止措置(これらは、満水時に400kg~500kg近い重さになるだけに万全の措置が必要です)
一方、備蓄品についても、いままでは非常持出袋にしまった備蓄食料の賞味期限が切れていて使い物にならなかった経験をした方々が多かった一方、東日本大震災で備えのなかった方々でも“コメの備蓄”はしっかりあった方々が多かったことから、カセットコンロでごはんを炊いて水道や電気が回復するまで凌げたというお話もいろいろな場面でお聞きしたことから、現在の備蓄品ストックの考え方はローリング・ストックという考え方が主流になりつつあります。
【2】収納やエネルギー・水の確保を考慮した家づくり・リフォームを
大規模災害に備え、倍の量を購入しておき半分使ったら同じ分量を足すことをローリング・ストックといいます。
このローリング・ストックという考え方は、最初にいつも買う2倍の量のコメや缶詰などを購入しておき、半分使ったら同じ分量を足す方法なのです。これは、紙おむつや粉ミルク、常用薬やクルマのガソリン給油でも同様に考えられる こと。半分使ったら半分足すことで、常に食料から生活必需品、移動手段まで、最低2日分のストックが鮮度良くすぐに使える状態で維持できるようになるのです。
ローリング・ストックを大規模災害時にすぐ活用できるようにするには、そもそも家が地震や火災などで壊れてしまっては意味がありませんし、平常時にすぐに出し入れできる合理的な収納方法、最低2日分のエネルギーと生活用水の確保もあわせて考慮しておく必要があります。収納やエネルギー・水の確保は、家づくりやリフォームを計画するときあわせて検討したほうが家ができあがってから新たに追加するよりもムダな費用がかからず、無理のない使い方に。
関東近辺でも、最近小さな地震が多くなっています。東日本大震災に次ぐ大震災が、いつ、関東地方で起きても、関西地方で起きても不思議ではありません。家づくり・リフォームの計画をしながら、ムリなく大規模災害に備える。震災時のご自身、ご家族の安全を守るためにも、そのような内容の住宅セミナーに目を光らせておくことをお勧めします。
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