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2025年4月1日(火)
注目高性能な中古住宅を低価格で購入のチャンス!中古住宅+リフォーム一体ローン
【1】注目!中古住宅+リフォーム一体ローン

住宅金融支援機構の新たな取り組み
住宅金融支援機構では、フラット35でおなじみの住宅ローンに加え、リフォーム瑕疵保険を活用することで、中古物件の購入費用とリフォーム工事費用を一体的に借りられる専用ローンの提供を始めました。
リフォームローンの現状
一般的に、リフォームローンは新築ローンに比べて金利が高く、返済期間も短いため、住宅性能を向上させる大型リフォームへの関心は高くても、資金面で諦めてしまう人が多いのが現状です。
フラット35リフォームパック
この問題を解決するために作られたのが、フラット35リフォームパックです。このローンを利用することで、中古住宅の購入費用とリフォーム費用をまとめて借り入れることが可能になります。
その他のサービス
フラット35以外にも、中古住宅の購入とリフォーム費用を一体的にサポートするサービスが登場しています。施工会社の選択肢が狭まるというデメリットはありますが、地域密着型の会社が多いことから、安心してリフォームを依頼できるというメリットもあります。
【2】高性能な中古住宅を低価格で購入のチャンス!?

課題とミスマッチ
このリフォームローンが全国的に普及するためには、いくつかの課題があります。それは、良質な中古住宅とリフォームを望む買い手と、現在の主要な中古住宅流通市場における売り手側の論理の間に、ミスマッチがあるということです。
売り手主導のリフォーム
フラット35リフォームパックのような、買い手が望むリフォーム計画とは異なり、売主主導のリフォームが主な選択肢になったり、売主側が手間を惜しむことで、中古物件の売買そのものが成立しない可能性もあります。
注意点
厳密にはデメリットではありませんが、フラット35とフラット35パッケージの2種類のローンを申し込む必要があるため、諸費用や手続きがそれぞれで必要になります。また、この制度を使ったリフォーム工事では必須の「リフォーム瑕疵保険」検査手数料が、制度を利用しない場合と比べて割高になることもあります。
中古住宅購入のメリット
制度が始まったばかりでまだ取り扱いが少ないものの、中古住宅の買い手にとっては、リフォームによって最新の新築住宅とほぼ同じような住宅を、新築よりも低価格で購入でき、かつ新築住宅ローンに近い条件でローンを組める、という大きなメリットがあります。中古住宅の物件次第では、上記で述べたデメリットを上回るメリットを享受できるでしょう。
今後の普及の可能性
低価格でマイホームを購入したいというニーズは強く、大規模なリフォームにかかる自己資金がネックになっている人が多い現状を踏まえると、金融機関や各種購入支援サービスの充実によって、中古住宅+リフォームの組み合わせは今後大きく普及する可能性を秘めています。高性能な中古住宅を低価格で手に入れるチャンスが広がるかもしれません。
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