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2026年3月15日(日)
「家相」はあるか?(6)~家相は家づくりの手引書で環境学!
「家相」は家族の居る場と風の通りそして気の通り
そもそも「家相」の起源とは何であろうか?毎年師走から新年にかけ干支が話題に上がり、年賀状やカレンダーなどでの干支のキャラクターから関心が起こります。わが国は古来、日常的な干支を中心としてそれを時や日付と年号、さらに方位の八方位と、さらに細かく24方位を表す表現にされているのです。
講談や時代劇などでよく聞く「子(ね)の刻(午前0時)」や「草木も眠る丑三つ時」(夜中の2時から3時の三つめころ)の時間、そして「子の方角(真北)」や「辰巳(たつみ=東南)の出世門」などがそれで、その順位で年号までが定められているのです。(イラスト参照)
<今年は癸未(みずのとひつじ)で来年は甲申(きのえさる)の年となるのです。こうした歳回りや年月の干支は大自然の宇宙的な五行の「木火土金水」のそれぞれに兄(え)の陽と弟(と)の陰を順に当てて、甲乙丙丁の十干(じっかん)とし、それに十二支とを組み合わせて干支(えと)まさしく兄弟(えと)の十母の十二支となり、60年周期で回り来年は甲申(きのえさる)となるのです。
「五行説」の世界観や自然界の摂理であり、前者が後者を生み出す、相生(そうしょう)の循環の意味や、その反対に後者が前者を倒す相剋(そうこく)とも捉えられ、相性や日時や方位の吉凶を占う易や八卦ともなって。まさしくスピリチャルな風水や家相に興味を持たれる人が多いのです。
しかし家相は昔から多くの人が気にし、家づくりでは必ず一度はその話題が上がる古来家づくりの手引書なのです。ときにはそのために合理的なプランが変更させられこともあるのです。ついにはまるで家相のためのプランづくりのようになることも多いのです。
実際に病や事故など何か災いや障りでもあると必ず「家相が悪かったのでは?」などと言うことにもなり、いくらナンセンスと言っている人も、身内や友人に言われると気持ちのいいものではありません。時にはそのせいで家を建て直す人さえいるのです。
われわれの大先輩である建築家の清家清氏をして「これは科学だ!」「家相は住まいの設計の統計的な手引き書だ!」などと言わしめたほど健康や安全を考慮した古来の「環境学」とも言えるのです。今親たちはそんな家の価値や力を子どもに教えているのでしょうか?
私はその意味からも「家相はある!」と感じているのです。どんな家にも歴史があり、その家で曽祖父や曾祖母たちが生き、そして死んで行ったところでもあり、なにより自身が生まれ育った家だからこそ重みがあるのです。
このことを未来に置き換えて考えて見るのです。今家を建てる私たちがそのはじまりとして、そこにわが子や孫たちが生まれ育ち、そのまたひ孫たちが子々孫々生きて行くのです。自身もいずれ年を取り、その家の祖先の一員となり、また子孫に敬い尊ばれるのです。家づくりはそんな思いから大切にされ、家相は家だけに限らず。生活全般のための教本とも言えるのです。
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