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2025年11月29日(土)
夫婦の家(3)夫婦が常に一緒に居る場をつくる!
はじめに
暑く湿気の多い時期にいったい何だ?と言われそうですが、なるほどこの夫婦の問題、さらには子育てをはじめとする家族の問題こそが今日の社会問題ともなっているのだと私には思えてなりません。ずばり、なぜ夫婦は分かれることになるのか?果たして住まいで夫婦はいったいどうしているのか。実際に某紙サイトコラムにて私が行った調査で、夫婦は一緒に寝ているどころか、一緒に居る時間も少なかったことが伺われたのです。このことは子ども部屋に起因するものと思ったのですが。
狭い部屋で鼻を突き合わせていることが息苦しい
これも子どもの教育、さらには子ども部屋のために夫婦は残された狭いLDKの中でさらに狭苦しいのです。私もこうした子育ての2LDKの家に居て、LDKがいかに狭苦しいかを体感したものです。これは互いの存在、もっと言えば自分の存在そのものが疎外され、気が付かない間に夫婦が互いに“邪魔”になっていたことを感じたものです。
幸いにして時はバブル景気や、その崩壊と目まぐるしく忙しくそんな狭苦しさを感じる暇もなく仕事に没頭したものです。これがまた互いにストレスが溜まり、なんと夫婦喧嘩をするために帰宅するようなものだったのです。実はこの夫婦喧嘩こそが互いのストレスを発散していたこともまた事実なのです。しかしたまの休みにはせっかくの休日も互いの時間も、(ま、自分だけのか。)かえって相手が気になり事務所で仕事をしている方が快適とさえ思うようになっていたものです。子育てで忙しい妻にはとても言えないようなことですが、多分現代の2LDKに住む若い夫婦にとっても同様に思えてならないのです。
まずは互いの生活の場を分けるが、一緒にいる場もつくる
実は前回お話した狭いLDKをさらに狭く。LとDKに分けことは妻の調理をする間だけでも集中し、さらにダイニングへは夫をはじめ子どもたちも食事に集中するために行って、片付けも手伝う。それが済めばLで夫婦とも、子どもたちと一緒に居る!なるほどさらに狭いながらも楽しくなり、こうして大きな“K”で狭苦しくさらに息苦しい。LDKを幅たった50センチほどのハッチ式家具で仕切って“狭楽しく”したのです。
このとき私には、こうして互いの生活を分けたもののさらに夫婦が学び、趣味に遊べる“互いの書斎”をと、矛盾とも言える考えをしたのですが、残念ながら狭すぎてそれはかなわず、家内はハッチの向こう側の食卓で日記などを付け、私はL側の造りつけにしたデスクを広げて書斎にしたのです。これが「オヤジデスク」です。蛇足ながら、この狭苦しいLDKリフォームのおかげで、私は「狭“楽”しい」とハッチ式の「生活維持装置」さらには、どこでもドアならぬどこでも「オヤジデスク」なる三つの言葉が生まれたのです。
しかしやはり夫婦は常に一緒にいる場をつくることが大切?!
私がしたかった夫婦一緒の互いの書斎は、このハッチの向こうとこっち側はわずか50センチほどの距離しかなくガラリを開けると互いの息づかいが聞こえてくるほどだったのですが、家事などの生活は分けても、夫婦がいつも姿が見えて一緒に居る場をつくればよかったと思うのです。私がつくりたかったDKでの夫婦一緒の書斎とは台所の隅に夫婦互いのデスクカウンターを設け「夫婦仲良し書斎」をつくり(イラスト2面参照) 常に夫婦一緒に居ながらも台所に専念もできる。これは一戸建てでも住まいの離れたところに書斎をつくるよりもいつも掃除され、お茶も出て、夏の冷房も冬の暖房も一緒と効率的、何よりも家族にも近いところに居られる。

イラスト1:夫婦いつも一緒の書斎プランとスケッチ (画:天野彰)

イラスト2:夫婦いつも一緒の仲良し書斎(画:筆者)
先のサイトコラムのアンケート調査での「夫婦の寝室」は深刻で、子どもが出て行ったあと、夫婦の多くは子の部屋に移り、まったく別なところで寝ていることが多いのです。これは身体的異変さらに最近のように突然の地震や土砂崩れなど考えたらぞっとするものです。
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