住宅関連記事・ノウハウ
2025年11月13日(木)
和洋『夫/婦寝室』夫婦の寝室
はじめに
家づくりの現場では、夫婦や家族を一つにまとめて間取りや家の形を決めてはいけないのです。家族が仲良く住める家は、確かに夫婦が円満でなければなりません。
しかし「家族は一つ、夫婦も一つ」などと言った“幻想”を抱いているとアンケートのように夫婦は「別々に寝たい」などとなるのです。
今、住まいの中で一番不安なのは同居でもなく、子育てでもなく、「夫婦」です。実際に住まいづくりのお手伝いをする設計者はこの「夫婦」に大いに惑わされ、裏切られることも多いのです。現代の家族は決して一つではないのです。そこでその家族を“分解”して「夫婦」「子ども」、そして「親夫婦」と分けてプランニングをすることになるのです。ところがなんと、これも間違いなのです。
まず「夫婦」はアンケートのとおり、夫と妻それぞれ別々で一つではないのです。もちろん「子ども」も男の子か女の子、あるいは長女、次女さらに性格も年代も別々でバラバラです。親夫婦も同じことで、それも夫の親、妻の親とではこれまたまったく違うのです。
住まいづくりでは家族は「それぞれ」でそれぞれの意見や要望があるのです。どの夫婦も「子ども、子ども」と子どものことが最優先となり、まるで子どものために家を建てているかのようなのですが、そんな家に限って夫婦の寝室よりも広い“快適な子ども部屋”を与えてしまい、結局は「オレの部屋」となって親子の断絶の原因となりかねません。
この問題は次回に譲るとして・・・。この子ども優先の体質が問題で、多くの家に共通して言えるのは、子どもが大きくなっても「子どもの家」のままとなってしまうのです。あっという間に子育ても終わり子どもたちは出て行ってしまいます。
そしてどの家も今までの子ども部屋を妻の寝室などに使って別々に寝ることが多いようです。もともと、夫は早い時期から1階の和室あたりで寝起きしているなどという例もあり、1階と2階に別れて寝る夫婦も多いのです。
これは危険です。夫がなかなか起きて来ずのぞきに行ったら亡くなっていた、などという悲しい事も起こりかねません。妻が夜中に侵入者による危害を受けた例もあります。せめて隣の部屋か、同じ2階で寝ていたら声や異変に気付いたかもしれません。
しかし現実は、子どもの夜泣きに始まり、いびきや寝言などが原因で、夫婦は別々に寝るようにもなります。いくら仲の良い夫婦でも、次第に日常生活に「時差」が生じて来て、暖房やクーラーなどの「温度差」も生まれます。あるいは夫は畳の「座敷の布団」で、妻は「ベルサイユ宮殿風」のベッドで寝たいなどの好みもあります。
そこでイラストのように、互いの寝室を和・洋に分け、引き込み式のふすまを立てます。これなら寝室は一体の一部屋で、相手の「時差」も「温度差」も気になりません。もしどちらかが風邪を引いたときでも、仕切って寝られるので安心です。

これでいいのです。「家」はもともと「戸」で囲まれた「寝る戸」で「寝戸」すなわち「いへ」なのです。
そうです! 住まいの原点は「夫婦の寝場所」です。この「夫婦寝室」は「夫/婦寝室」となります。要はこの夫婦の間の「/」が重要なのです。
「いやあ、スーッとふすまが開いてね。妻に呼ばれてドッキリ!」なんてこともあるかもしれません。
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