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2025年11月29日(土)
大手メーカー別、戸建住宅の【耐震・制震】の特徴2
はじめに
昨今は、東北・熊本など様々な地域で地震が頻発しているように感じられます。いつ、どこで起きてもおかしくはない巨大地震。家族を守るのは普段からの地震への備え以外に、家の耐震性能も非常に重要です。
さて、前回に引き続き大手ハウスメーカーごとの戸建住宅耐震・制震の特徴について後半をご紹介していきます。※社名は50音順 敬称略

ダイワハウス
◆建物の変形量を20%~50%低減 新開発の制震パネル「DAEQT D」を採用
変形することで地震エネルギーを吸収する粘弾性体を中央部に組み込んだ「DAEQT D」。この制震パネルを間仕切り耐力壁に準用し耐震+制震住宅としています。建物変形を抑えるほかに、ボードやクロスの亀裂といった内装への被害を大きく低減します。また、吸収したエネルギーを熱として放出するため、躯体への影響は蓄積されることなく余震にも対応し粘弾性体の劣化はほとんどないとのこと。そのため、度重なる地震においても、繰り返し同様の効果を発揮します。
トヨタホーム
◆国が定めた住宅性能表示制度の最高ランク「等級3」の基準値を大きくクリア強靭な構造体「パワースケルトン」を採用
優れた耐震性能を誇る構造体に、自動車に用いられる性能を発想の原点として開発した「T4システム」も注目。地震エネルギーを回転運動に変え、その回転エネルギーを高粘性シリコーンオイルが吸収して建物の変形量を約20%~70%軽減します。※商品・プランにより設置できない場合があります。※変形量の低減幅や被害は、地震波やプラン等によって異なります。
パナホーム
◆地震エネルギーを熱に変換し揺れに耐える「POWERTECK(パワテック)」
こちらは、鋼材を二重にして地震の揺れによる引っ張りや収縮を抑える部材「アタックフレーム」を採用。構造を柱と梁で組む場合より、接合部分への大きな荷重が軽減されます。この「アタックフレーム」は、「制震」にも似た効果を発揮するのが特徴です。また、外壁や床、屋根をバネル(パワテックバネル)として工場生産し現地で組み合わせる「モノコック構造」や、高層ビルなどに採用される「重量鉄骨ラーメン構造」でも採用されています。
ミサワホーム
◆地震エネルギーを最大で約50%軽減制震装置「MGEO(エムジオ)」
「MGEO(エムジオ)」は、木質パネルによる「倒壊ゼロ」の耐震構造に、住友ゴムグループ・SRIハイブリッド社との共同研究によって開発されました。高い地震エネルギー減衰効果が期待できます。実大振動実験によると、その効果は「鉄骨ブレース構造」の建物と比較して、震度6弱の場合で変形量が約1/8に抑えられたとのこと。※実大振動実験:阪神・淡路大震災の2倍レベルの振動で実証
ミサワホームの新築・リフォーム以外に、その他、ハウスメーカー・ビルダーにも「MGEO-N」として販売されています。
三井ホーム
◆地震の力をバランスよく分散・吸収する「プレミアム・モノコック構法」に加え、壁枠組みに制震ダンパーと制震フレームを組み込んだ「VAX(バックス)」を開発
「VAX(バックス)」は地震エネルギーの吸収力が高い。加えて、揺れの減衰(収束)を速めることで、何度でもその性能を持続し、繰り返しの大地震に対しても効果を発揮します。また、プレミアム・モノコック構法と組み合わせることで、地上に対する建物の揺れを2階建ての2階床で、最大80%程度低減することができます。※一般的な枠組壁(ツーバイフォー)工法の建築物(耐震等級1相当)と比較
さらに嬉しいのが、都市部の密集地で見られる間口の狭く奥行きのある建物や、3階建てにおける体感震度も効果的に抑制します。
簡単ではありますが、大手ハウスメーカー9社の特徴をご紹介しました。前半の会社も含め、各社の耐震・制震の技術は年々進化しております。新築の際も建替えやリフォーム時も、この耐震・制震を意識した、家づくりが今後はさらに必要になってくるでしょう。
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