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2025年11月29日(土)
子育ての家 2段ベッドで2つの子ども部屋??
はじめに
今年もあっという間に、余すところ2か月を切りました。年を取ると時のたつのが早くなるなどと、かつて祖父母が言っていた覚えがあるが、当の私は早く大人になりたかったなど、さほどそんなことを感じなかった気がする。今その若い人たちがそれを言う。
春は入学式や新学期など、どこも満開の桜に迎えられます。なにか桜がじっとつぼみのままで待って居て満開を合わせてくれたようでした。この頃の父母はうれしくも困惑の季節ともなります。それこそ子どもの進学進級と「子ども部屋」です。
男女はもとより、小学生でも高学年の子どもたちは兄弟と分けて個室が欲しいと言い出します。ただでさえ手狭でしかもこの不景気なときにそれぞれに個室など!と思うのですが、確かに姉と弟の身体的変化や、上の子の受験などとなると仲良し兄弟も別々にする必要が出てきます。
今の2LDKのマンションなどで、2つの個室の一つを夫婦の寝室、もう一つを子ども部屋として使おうと思ったら、親の寝室を明け渡し2つの子ども部屋にし、親はリビングで寝る!?などと言う事が本当に起こっているのです。あのかつての公団住宅などのふすまで仕切られた田の字型プランの3DKなど、3の個室と言ってもその一つはDKで、来客時の応接間で、本当は2DKなのです。その2部屋を子どもに取られ、夫婦の寝室は食卓の下となることになるのです。
住まいの主役は子どもではなく夫婦です!その夫婦の寝る所がなくてはいけません。私はそんなとき「子どもたちにその6畳のひとつを2つに分けてそこを「貸したら」どうでしょう」と提案します。「えっ」と怪訝な顔をする建て主にさらに、「いや彼らが育って出て行くまでのわずかの間ですよ」と追い打ちを掛けます。この段階で恒久的な「子ども部屋」などをつくると、そこは彼らの安住の地となり、引きこもりになったり、ニートになりかねないと思ったからです。
そこで6畳をタンスなどの家具で仕切って、2つの子ども部屋に分けるのです。そう3畳ずつの子供コーナーです。しかしこれではいかにも狭い!ベッドを置くともう机など置くスペースなどありません。「それでも子ども部屋を与える必要があるのか。」と言うと、情報化の現代は良くも悪くも子どもは早熟し、プライバシーの確立も早いのです。体位も向上し、せめて寝る場所、着替える場所としての個室は必要なのです。さらに片付け方や落書きなど区別がないと各々にきちっとした躾(しつけ)もできません。

大切なのは「子ども部屋=勉強部屋」ではない!
個室を与えたらそれ以上に楽しいLDなど子どものサロンなど魅力的なアイデアが必要です。6畳間を2人の子どもに「立体的に分ける!これぞ元祖「てれこ凹凸2段ベッド間仕切り子ども部屋」」元祖などと言うのは30数年ほど前の拙著「狭楽しく住む法」(新声社)でご紹介した「手法」で、大いに脚光を浴び、皆さまに実践していただいたものです。

イラストのように今ある二段ベッドを部屋の真ん中に置き、その上段と下段をパネルでてれこ凹凸(互い違いの)に仕切って部屋を左右に分けるのです。上段はお兄ちゃん、下段は妹のよう
にするのです。するとどうでしょう!部屋を壁や家具で仕切ってベッドと机を置くともう身動きさえできなかったものが、互いがベッドが相手側に立体的に食い込んでいるため、机や本棚あるいはソファなども置けるのです。まさしく子ども部屋を上下に立体的に仕切ったのです。肝心の子どもたちは「操縦席みたい!」と大はしゃぎです。さあ、これで2DKが見事に3DKに変身しました!
貸す子供部屋は狭くする
私は家づくりにおいて「子ども部屋は広く快適にしない」部屋は「子に貸す」意識を!と常々言っています。これに対して「そこまで冷たくはしない」とか「自分が子どものころ苦労したから」あげくは「子どものために家を建てる」などと言う人もいます。しかし、私が設計する家のプランには「子ども部屋」の記述がありません。あっても「予備室」か、ご主人の「書斎」か、奥さんの「家事室」です。「この部屋をお子さんたちに成長されるまで「貸して」あげて下さい」とお願いするのです。
建て主のほとんどは怪訝な顔をされるのですが、その結果「私の部屋」などと言うことや引きこもりなどと言うことにならなかったとか。子どもが進学や、結婚して出て行くと「貸して」あった部屋が空いて夫婦の「書斎」や「家事室」に戻って「なるほど!そうだったのか」と感心されるようです。それも十数年経ったのちのお話しなのですが、長い人生から言えば子育て期など、あっという間のことで、しかもどなたも確実にそうなるのです。だったら「子どもたちを分けるだけではなく、密にくっついて住んだ方がいい!」と言うのが私の設計理念です。
貸す子供部屋は狭くする
その子どもに「貸し与える部屋」ですが、なにも広いものではありません。これなら2DKの狭い住まいでも子どもに部屋を“貸し与える”ことができます。これは実際に私自身が行なってきたことでもあるのですが、親兄弟の息遣いを感じながらもプライバシーを守る。
個室を与えるときの方法とはどうでしょう。私は子どもにはできるだけ早くに個室を与えることを推奨しているのです。なんだ、今までの子ども部屋理念と違うではないか。と思えるのですが、さにあらず。部屋を与えないことには変わりがないのです。子どもに寝場所と持ち物の置き場としての個室を「貸し与える」のです。着替えや就寝のためのプライベートスペースです。年の差や、男女に分かれた場合のためでもあるのですが、実お片付けの上手い子や汚す子、さらには寝坊助など一緒の部屋では見極めが付かずどうしても上を叱ったりするからです。

子育て世帯は家を買えず、空家が増える悪循環をどう打破するか
毎回こんなことをお話ししながら、せつなくも、大きな矛盾を感じるのです。国や社会は実際の若い「子育て世代」のことを本当にまじめに考えているだろうかと言うことです。
統計データーではなるほど生活は豊かになり、各戸の床面積も充足されたように思えるのですが、どっこい肝心のこの子育て世代の収入は限られ、共働きをしようにも安心して預けられる保育所もなく、2人の子どもを持てば共働きも難しくますます生活はきつくなるのです。原因はすべて家賃や家のコストなのですが、狭い家か、遠く通勤通学に不便な家に住み、一方で子育てが終わった世代は子どももいなく、都心の広い家で掃除もままならず身を持て余し高い税金や光熱費で「家を持て余す」老人ばかりとなり、いよいよ危険な「空家」となるのです。で、この朽ちた家を買いあさりさらに区分けして、劣悪な家を建て利を「獲」るビジネスに都市は蝕まれ地価だけが高騰し疲弊して行くのです。
少子高齢化社会などと言っている政治家の不様さで、「住宅政策」の無策や、行政の居住アイディアの無さが原因だと、いまだ誰も気が付かず、誰も望まない新市場や五輪開催の小さなイベントに執着いることです。こうしている間も若い世代はますます子どもを産めなくなり、都市や国は自ら滅びて行くのです。その中で、「6畳1間」を健気にも3つに分け、3人の子どものプライバシーを守りながら、しかも子どもたちに大きな夢も与えるこんな「小さな6畳一間のリフォーム」例を紹介します。
個の部屋を貸し与えることでそれぞれの性格がよく分かる
私は子どもにはできるだけ早くに個室を与えることを推奨しているのです。なんだ、今までの子ども部屋理念と違うではないか。と思えるのですが、さにあらず。部屋を与えないことには変わりがないのです。子どもに寝場所と持ち物の置き場としての個室を“貸し与える”のです。着替えや就寝のためのプライベートスペースです。年の差や、男女に分かれた場合のためでもあるのですが、実はお片付けの上手い子や汚す子、さらには寝坊助など一緒の部屋では見極めが付かずどうしても上を叱ったりするからです。
勉強コーナーも親の部屋の一部を上手に使う。筆者の場合はその個室を兄弟で夏休みごとに部屋替えをし、「俺の部屋」などとは言わせず、老いのための夫/婦の部屋になるように予定していたのです。(この「夫/婦」のお話しについてはまたいずれかの機会に)で、6畳テレコ2段ベッド間仕切りで、それを縮小発展させ、お馴染みのイラストに、中には机を置かず、2人の子どもの寝るだけの部屋とし、ふすま戸かカーテンで仕切って、余ったわずかなスペースをリビングや廊下と繋げて、そこを兄弟の勉強コーナーにするのです。そこにイラストのようにお父さんのデスクを置けば、家族の書斎となるのです。

家族の交流も深まる「家族の書斎」
これをリビングダイニングから見るとその光景はまるで会社の事務室のようで、ご主人は家でも「課長」で、いやいやまさしく「家長」となるのです。これなら2人の子どもに部屋を与え?ながらも、子どもたちを部屋に押し込まず。しかも家族の書斎もでき、成長までのわずかな親子の交流も密になるのですが、やっぱり狭いか。

子供に部屋をそれぞれ貸し与えることで個性を伸ばす
子ども部屋を貸し与えるときの方法とはどうでしょう。私は子どもにはできるだけ早くに個室を与えることを推奨しているのです。なんだ、今までの子ども部屋理念と違うではないか。と思えるのですが、さにあらず。部屋を与えないことには変わりがないのです。子どもに寝場所と持ち物の置き場としての個室を「貸し与える」のです。着替えや就寝のためのプライベートスペースです。年の差や、男女に分かれた場合のためでもあるのですが、実はお片付けの上手い子や汚す子、さらには寝坊助など一緒の部屋では見極めが付かずどうしても上を叱ったりするからです。2人にそれぞれのプライバシーを与えたると同時に、子どもながらに自己責任を感じたようです。それまで6畳一間に2人がいたのが、3畳ほどの小さな部屋でありながら、2人はまるで操縦席のように机に向かっていたのです。その代わりに勉強が済んだら二人はリビングで大いに遊ぶようになったのです。
子供が部屋に籠らない秘訣は机の配置
同時にその与え方が大切です。所有権を持たさないようにあえて、その部屋はお父さんの書斎であり、お母さんの家事室であることを改めて宣言し、「貸す」のです。私は二人の子どもに夏休みになると必ず部屋替えをやらせ、あくまでも貸していることを強調したのです。そして子どもが部屋に籠らないために机の配置が重要であることに気が付いたのです。それは二つのイラストをご覧になれば一目瞭然です。窓辺では外が見えて気になり落ち着きません。親も外に向かっているため、何をやっているのかも分からずつい疑心暗鬼になっていることに気が付くのです。そこで、机を窓辺から離し部屋の入口側に置くのです。すると子どもはなんら別に隠すこともなく、そのままの姿が伺え、しかもリビングに近いため、いつも出て来て団らんに加わるのです。こうして、子どもに部屋を与える際にはむやみせずに大きな責任を持って、あくまで一時“貸し”与えていることの意志を持つのです。
子供の巣立った部屋で夫婦バラバラは危険
いったい何のために子に「貸して」いたのでしょう。確かに子どもに「俺の部屋」と言わせないためではあったのですが、子育てののち狭かったわが家を夫婦で広く使い家事室や書斎あるいはアトリエにするなどにして悠々自適に老後を過ごすためのはずではなかったのでしょうか。それがかえって夫婦が寝室を別々にして、バラバラになってしまっては何もなりません。しかもこのことが危ないのです。大袈裟に云うと夫婦に危機が訪れたり、どちらかが体調を崩し思わぬ事態で不運にも亡くなることさえあるのです。これは大変です。
しかし現実には、圧倒的に自分たちの寝室を希望し、夫婦別寝になることが多いと言うのです。ましてや夫は一階の和室で、妻は2階の寝室?!これが危険なのです。1階で何か異変があっても上で寝ている奥さんには伝わりません。朝になったらと言うことも多いのです。有効的に使える夫/婦寝室そこで、狭かった寝室を書斎か納戸にして、2つの子ども部屋の間仕切りを壊して一つの大きな寝室にするのです。その間をイラストのように引き戸にして「夫/婦寝室」とするのです。互いのいびきの騒音や、寝る時間差、寒暖の温度差に応じて、開けたり閉めたりするのです。これなら何か互いに異変があってもすぐに分かります。 たとえ狭くとも夫婦二つになれる「夫/婦寝室」なのです。

さらにコンパクトに夫婦の生活の場を収束させ「減築」し、改装して一部を人に貸せるアパートや下宿屋にするのです。賃料のためだけではありません。この先老いの生活でなにかあったときのためで、第一寂しくありません。家を建てたり大幅なリフォームをするときは、老後のこうしたプランを下地に描き、そのうえで子どもにその一部の部屋を貸すのです。
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