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3大銀行とフラット35の金利が上昇基調へ
3大銀行とフラット35の金利が上昇基調に
以前から懸念していたことですが、金利上昇が現実味を帯びてきました。新規契約や借換時に固定型の比率を高める利用者が着実に増加しているほか、大半の方々にとっては一生に一度の買い物である住宅ローンについても、人気の10年金利固定型や借入期間中は金利が変わらないフラット35においてもじわじわと金利が上がり始めているのです。
三井住友銀行とみずほ銀行は2013年4月30日、5月に適用する「固定型」の住宅ローン金利を引き上げると発表しました。
2013年4月26日には三菱東京UFJ銀行も住宅ローン金利引き上げを決めていることから、国債長期金利の上昇に伴い3大銀行の住宅ローン金利が揃って上昇したことになります。あわせて、2013年5月2日に発表された(独)住宅金融支援機構のフラット35/5月資金受け取り分の金利も4月受け取り分と比較して0.01%の上昇。4月に記録されたフラット35の史上最低金利は、わずか1ヶ月で上昇基調に転じているのです。
この理由は「アベノミクス」の第1の矢となった日銀の新金融緩和が円安や株高で即効性を示した半面、長期国債市場は政策を消化しきれていないことから長期国債の金利は落ち着いていない状況からきています。日銀が2013年4月4日に新たな量的緩和策を導入した直後、長期金利の指標となる新発10年国債の利回りは過去最低の0.315%に急落。その後反転し0.5%台後半から0.6%前半でもみ合う展開が続いています。
このため、3大銀は借入時の金利が相対的に低い「変動型」を2.4%台に据え置く一方、長期金利に連動する固定型については三井住友銀行が期間5~35年を0.05~0.11%、みずほが2~10年を0.05~0.1%、三菱東京UFJも同5~20年を0.05~0.1%それぞれ引き上げることにしたそうです。これにより、人気の高い住宅ローン金利期間10年固定型は3%台となります。
時事通信社の記事によると、ある大手行では日銀の新量的緩和など政策が金融市場に与える影響が不透明とのこと。結果として日銀の思惑に反して一段の金利上昇があり得るとの見方が広がっています。4月に金消契約を実行したり、フラット35の融資実行を受けた方々にとっては実に最善のタイミングでの取引だった反面、早くても5月以降に金消契約やお引き渡しを受ける方々については今後の変動に敏感にならざるおえない5月の金利動向。
消費税増税の経過措置(9月)ということも考えると、今月がおトクに家を建てる・リフォームする決断を下す最善のタイミングとも想定できるのです。ご自身にとってリスクの少ない家づくり・リフォームに取り組むための情報収集はもちろん、家づくり・リフォームに悩んだら、下記のお問い合わせ先までお気軽にどうぞ。
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