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建築家 天野 彰 改めて「家相」 家相なんて本当にあるの?(2)

改めて「家相」 家相なんて本当にあるの

私が購入した土地は古い屋敷が建つ敷地の一部、しかもその中ほどで、その辺りに古井戸や池などはなかったか、 急ぎ帰って大工さんに聞き、土砂を片付けて驚いたことがありました。元の屋敷の中ほど、つまり私が選んだ三つに分けた敷地の真ん中、そのちょうど鬼門(北東)に相当するところに古井戸があったのです。それも旧屋敷を解体するときにそのガラ(廃材)や土砂を無造作に埋めていたのです。

これは大変!と、さっそくきれいにさらい、井戸の底から息抜きのパイプを設け、神妙にお祓(はら)いをしてもらい丁寧に埋めたのです。その際井戸がちょうど隣の敷地との地境にあったため、相談して井戸の息抜きのパイプを方位的に障りのない(むしろ吉相となる)隣側に上げさせていただいたのです。その後家内は順調に回復し元気になりました。

イラスト:町家の家相重視。グレー部北東の鬼門南西の裏鬼門 写真:左 やっと躯体が打ち上がった 右 神妙にお祓いをする私と長男(天野 彰)
イラスト:町家の家相重視。グレー部北東の鬼門南西の裏鬼門 写真:左 やっと躯体が打ち上がった 右 神妙にお祓いをする私と長男(天野 彰)

“近代建築家”であるはずの私自身が今なぜこのような事実を明かすかというと、私自身がそんな最高に弱気になったとき、なにか不思議な力が働いたように思えたのです。

つまり一瞬たりとも“弱い自分”になったときにはじめて 何か不思議な力“家相”を感じたのです。

以来何かあっても、周りからなにを言われようとも「家相」を意識するのです。そこで困るのが、どんなに合理的で若い建て主に対しても“家相の存在”を説くようになったのです。そのお陰かどうか分かりませんが、その後“くだんのマンション”が、そこそこの、価額で売れたのです。と同時に家ができていないのにかかわらずに引っ越しをせざるを得なくなったのです。

そこで、マンションの買い主に、引き渡しを3カ月ほど延ばしてもらうなど大変なことになったのです。

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
 一級建築士事務所アトリエ4A ホームページ

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