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2026年3月22日(日)
狭い国土でどう住む?(2)~国立競技場は?
狭い国土、新国立競技場の今後の進展とその未来
前回までお話をしていた新国立競技場案は、台風列島直撃の最中、急きょ白紙撤回となりました。あまりにも唐突でびっくりしましたが、なるほど歴史は繰り返されるのか?1964年の東京オリンピックを直前に、安保反対運動が起こり、1960年の“自民党単独強行採決”を機に国民の反発を招きついにはデモ隊の国会乱入闘争にまで発展。犠牲者まで出して時の岸首相が退陣したことが思い出されます。奇しくも、今回の安保関連法案強行採決もオリンピック開催4、5年ほど前で、しかも現首相がその孫に当たると言う。政治もまたその歴史も疎い筆者までもがこの事実の因果が気になるところでの今回の突然の新競技場白紙撤回です。
経済的でしかも成熟した日本らしい新しい時代に向けての瀟洒な競技場づくりの再検討は好ましいのですが、なんとなくこのことが、福島、辺野古や社会保障など問題山積の政局の人身御供のような感もして、いったい本気なのか。真剣に競技場の提案で日本の未来と世界への発信を考えているか、が見えてこないのは筆者だけなのでしょうか?
ともかくあの神宮外苑のわずかなスペースの中で8万人収容のしかも広大なフィールドを持った全天候型の競技場が果たして必要なのか?さらに最近の土砂降り雨や突風、冬には思わぬドカ雪に耐える天蓋はどうしても土木的な構造のドーム型となり目障りな建物となるのです。前回の設計競技の際も応募46案の多くが構造的に成り立つものが少なく、しかも寄り付きが悪くアプローチに苦労をしていたことがうかがえます。 建物だけではなく新たなアクセス手段などの総合計画が重要となるのです。
とは言え2020年夏の開催まで後5年、設計と装備ランニングテストまで考えると施工期間は3年ほどとなります。 施工工程を考えた緻密な設計と周辺の環境整備計画で建物関連500億以内、そして周辺の環境整備とアクセスと駐車場整備で500億以内のオペレーションズ計画が必要で、それこそが国民も世界も納得する新しい時代のレガシーと言えるのではないのでしょうか?
この台風直撃の最中、いったい京都の祇園祭はどう対処するのだろうか?戦後風雨で一度たりとも中止したことがないと言う実績は果たしていかなるものか。好奇心が募りわざわざ行って驚いたのです。なんと多くの山はほとんど丸裸で、鉾は強風に備え四方のビルから友綱で括り付け最小の装束にして対処し(写真:宵山長刀鉾)、さらに巡行当日は上手に雨よけを施しながらも大雨の中しっかりと神事を全うし京都人の意地さえ感じたものです。

なによりも印象的だったのは観客側で、提燈が外された宵山の寂しさと、桟敷でのんびり観ることなどとてもできようがない中、粛々と予定通りに巡行する行列とがまるで次元を超えた存在のようであり一種の異様ささえ感じ、伝統の奥の深さを感じたことです。

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