住宅関連記事・ノウハウ
2025年11月29日(土)
家相はどこまで従う(3) 家相は科学?「良相の家」とは
はじめに
などと言うと大げさですが、あの若きエンジニア夫婦の「経済封鎖事件」を機会に、その同じプラン(イラスト)で、多くの家相家の診断をもとにチェックしてもらったのです。

イラスト:経済封鎖を受け家相に従った家のプラン(画:天野彰)
その診断例をすべて重ねて、ほぼ30度毎(45度毎の家相家もいる)の方位ごとにそれらの“障り”の濃さ順に度合いが分かる私なりの「家相盤」をつくってみたのです。するとなるほど各家相家ともに真っ黒になるようなところは最凶で、あとはグレーの濃いところは凶、さらに薄いグレーは小吉で真っ白な方位は障りなしとなります。さらに各家相家は良相の例を挙げ、それらの丸印は中吉で、さらに二重丸は大吉で大いに幸運と言うことになるようです。私なりに勝手に平均して作った「家相盤」です。
私としては数人の専門の家相家の “後ろ盾”による「家相盤」で、おおむねこの方位に従って“障る”ところを避け、同時に自分たちが暮らしやすいプランを適合させることが自分自身の「良相の家」の設計手法となるのです。しかも住む人のこの先の生活の予測や、好みの再確認と言った要素となることだと実感をしたものです。
ポイントは鬼門を把握し、水回りや玄関を避けて自由にプランニングする
もともと私自身が建築家として掲げる「良相の家」とは、風通しが良く同時に住む人の気も通う、動きやすくぐるぐると回れる家こそ健康で幸せなプランと考え提案していたのです。
三重県津市にある「ひまわり」の家の例(T邸プランと写真)などはその例で、のちのこの家相盤に合わせるとぴったりとなり驚いたものです。さらにかつての京都の町家も、狭い凹字型の平面図で中庭をかこむだけの家(プラン)と言え、なるほどきちんと家相重視で設計されていることに驚くのです。

津市T様邸のプランと外観(天野彰)
新築もリフォームもプランニングの際も、まずは住みやすさを第一義に家族が思い通りの自由な設計で推し進め、イメージプランをつくり、それを設計者に見せて「家相チェックもよろしく」と任せればいいのです。
つまり「家相盤」の「鬼門」や「張り」と「欠け」(全長の半分以下の凸凹)を家の北東と反対の西南方位の30°から45°の間を「鬼門」と「裏鬼門」として重視し、その方位にこれらの「張り」と、「欠け」と水回りと玄関などの出入口などの“障り”だけは必ず避けるようにチェックするのです。
こうした最低限の「家相」さえ守っておけば、無理したプランにならず住みにくい家ともならず、もし何かあった場合や、さらに将来気弱になったときも、こうした指摘にあたふたと動ずることもないと思うのです。
家づくりの「家相」で重要なのは、通気による「湿気対策」
人それぞれに人相があるように家にも家相があるのです。潔癖なほど家相に従ったプラン以上に、デザイン優先でモダンな家も大きな“障り”だけを外しし、さらには運気の良い方位を優先した明るく前向きな家もあるのです。その反対に、暗くなんとなく陰気な家もあるのです。
しかし私がここで言う「家相」とは風水や易(えき)による家相ではなく、古来わが国で言い伝えられて来た住まいづくりのガイドとして、間取りの手法、さらに長年にわたる居住の体験をもとにした家づくり術の最大公約数としての家づくり手引きとなるのです。結果、家相重視の家は、なるほど家全体が明るく風の通りも良く家族も住みやすそうで、その後の家族の様子を見てみてもなんとなく幸せそうに見えるから不思議です。
家相や方位学などの易を「風水」と言うように、まさに居住学においての最大の要素は、「風」すなわち通気重視の「水」、すなわち湿気対策と思うのです。風がよく通ることは湿気を避け、通気が良いプランの家は夏涼しく住む家族が健康で、家自体も長持ちするのです。これは生理学、物理学そして心理学の科学と言えるのです。
関連記事
おすすめ特集
人気のある家をテーマ別にご紹介する特集記事です。建てる際のポイントや、知っておきたい注意点など、情報満載!
注文住宅のハウスネットギャラリー






















