住宅関連記事・ノウハウ
2025年11月29日(土)
生かすか壊すか今の家?(5)ちょっとの耐震強化で地震に勝つ
はじめに
まずは建築確認申請書にある一階の平面図を診て、そのコピーのあらゆる壁を、太いマジックで黒く塗ってみるのです。すると白黒がバランスよくある建物ほど地震に強く、片方に白かったり、白と黒が偏っている場合は揺れに弱く二階の支えも多く必要となり改修が割高となります。
想像を絶する災害に太刀打ちするために必要なものは何か
まずは都市防災ですが、あの阪神大震災が顕著です。まだ正月気分覚めやらなかった1995年の1月17日早朝の全国を震撼とさせた都市中央部直下型地震で、6,500人以上もの犠牲者を出し、だれもが目を疑ったものです。あれからすでに23年の歳月が流れいろいろなことが分かって来たのです。
まさしく直下型地震の一瞬の圧死を防ぐ耐震強化が叫ばれたことはもとより、さらに犠牲者の2割以上は生存の可能性があったとも言われる用件も判明したのです。
まずは冬場であったことからか、被災地に早々に電気を送り、通電火災を起こし焼死者を増やした可能性。さらには救助や消火活動を阻んだ、安否確認や帰宅のための渋滞など、ソフト面での対処に不備があったと言われているのです。その後も各地に数々の地震や災害が襲い、ついには巨大津波の東日本大震災となったのです。
地震や台風に勝つ要塞のような堅固な都市や家がまずは望まれるところでしょうが、実際には想像を絶する強風や揺れや津波も起こり得るのです。まさしくこれはハードばかりでなくソフトすなわち「減災」の配慮が欠かせないのです。
すでに23年を経た阪神大震災で、初めて体験した揺れもまさに想像を絶するもので、家が飛び跳ねるように倒壊し、3センチ以上の太さの鉄筋や、厚さ3センチ以上の鉄骨コラムがスパッとぶち切れるような破壊など、私自身もそれまで立ち会った破断試験などではとうてい信じられない、まさに爆発の圧力のような応力が掛ったと思われるのです。
古い木造住宅に学ぶ、ちょっとの耐震強化が家や家族を救う
それでも幸いにもかろうじて倒壊を免れた家も多いことも分かったのです。しかもそれが必ずしも堅固な新築ではなく、倒れ掛かった古い家に丸太でつっかいをしただけの家が助かり、傾いても倒れなかった家の住民が助かっているのです。
それこそが揺れに身を任せる制震や免震などで、今日さらに進化しているようで、改めて古来木組みの木造の柱梁の仕口を楔(くさび)結合の柔軟性なども改めて見直され、省エネルギーや自足自給の自然の家へと“進化”もしているのです。
今こうした災害の負の「レガシー」?として望まれるのはそんな新しい家づくりや都市づくりのシステムで、さらには皆で互いの生活を守る社会のルールや規範、いやもっと“心の洗練”ではないでしょうか?
おりしも土木学会によって、この30年内に7,80%起こると言われる南海大地震によって、その瞬間の被害額は優に100兆円を超し、経済損失は10年、20年間に1,300兆円を超すなどと言う。まさに「日本沈没」のような恐るべき試算が発表されたのです。
しかし、それで慄いていてはいざと云う時家族を守ることはできないのです。今の住まいを、リフォームでちょっとした知恵で耐震強化さえすればそうした地震にも勝て、伝統あるわが家も転ばず街を守れるかもしれません。
その秘伝とは…?
ちょっと大袈裟ですが、「支え!突っ張り!抱く!」のです??? なんてことはありません。今の建物のままで、内装や外側に“頬づえ”などで支え、さらに“つっかい棒”で突っ張り、さらに弱い梁や柱をもう一本か、二本の梁や柱で“抱く”ように補強するのです!まさにこの“三手”に加え、さらに“透かす”?つまり直接力を受けないでやり過ごす、あの“一手”も加わるのです。まさに相撲の“手”のようですが、その方法は、イラストをとくとご覧あれ。

イラスト1:方杖で支える山小屋リビング?(画:天野彰)

イラスト2:古電柱の突っ張りで支えられた家(画:天野彰)

イラスト3:三本の矢ならぬ柱を補強し地震に勝つ!(画:天野彰)
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