住宅関連記事・ノウハウ
有効な家づくり(2)わが家のミニ開発?でわが身わが町を救う?
○今回のポイント 1 問題が山積の中、まずは「自身の身を守る」ことを考える
○今回のポイント 2 地域ぐるみで協力するミニ「グループホーム」で災害等に備える
最近のあちこちで起きる不可解な自然災害や事件、さらに七月なのに連日湿度100パーセントの蒸し暑さの猛暑?と、世の中がどこかが狂い?天変地異や不穏な何かが多きるそんな予感さえするのです。
具体的な防災対策は住民自ら予防するに留まる現在
特に今の都市やインフラさらに家のつくり様とその急激な老朽化、さらには当然起こり得ると分かっていた、この少子高齢化社会への口ばかりの無策の行き詰まり感と、最高の確立レベルとなった、南海トラフ大地震への統一的、かつ共通する具体的な防災計画や減災対策の不備です。
今の政権を担う政治家や行政、さらには企業やメディアもかつての活発な意見や提案もなくそれどころか存続の危機さえ迎え、過去の栄光もなく、誰もがオリンピックなどのかつての“イベント起爆”を期待しているかのようでまったく視点が違っているのです。まさしく根本的な打開策や具体的な整備が何一つできていないのです。
結局住民自らが予防し、ボランティアなどに頼っている様でしかないのです。果たしてこれでこれからの真の人口減や医療福祉そして安心な生活施策が可能だろうかと、疑わざるを得ません。高齢者はさらなる貯蓄をし、企業も社内留保しさらに資金は回らず、これに米中などの外的条件がちょっとでも加われば経済は急激に閉塞し疲弊するのではないかと言う予感がするのです。これが単なる思い過ごしであればと願うばかりです。
設備の老朽化など問題山積でも、地域や家族で協力し自身の身を守る!
こうして今まであまり意識をしなかった我々の高齢化と住まいの老朽化が、長寿社会に致命的な現象を引き起こしているとも言うのです。そう、今まさに実感のないバブルの最盛期?ではないかとも言うのです。
まさしくじわじわと起こる地域格差と雨後の筍のようににょきにょきと伸びる都市部の高層住宅や高層ビル、その一方で都市のインフラはますます老朽化し、大地震の懸念もあり、今まさに崩壊寸前とも言うのです。
そんな都市に住み先行き不安を抱える高齢者、さらにはコンビニ社会で独身者が急増し、さらに老若含め“独居家族現象”?が起こって少子高齢化は急激に進み人口減少も思いのほか勢いも早まるとも言うのです。
そんな最中、今都市に家を持つ人たちのできる自己防衛策と言えば、さらなる貯蓄は無理としても、今ある家や自分自身、家族さらには近隣や街や村のポテンシャルを改めて見直し、できることを考えるのです。
そう防災に関しもこのコラムで常に述べているように、「いかなる事態にもわが身を守る!」ことを最優先し、そして近隣の高齢や児童の安全や救助を常日頃話し合って避難方法のケーススタディをして新たな家族体系を模索するのです。結果これでわが身わが近隣を救うことができるのです。
これからは「契約同居」で高齢者と若い世帯が助け合う
そしてさらにちょっと目を社会に向け、わが家や自身がどう役に立てるか、あるいは自己の糧を稼ぎ出せるか?を改めて考えるのです。これは経済だけではなく子育てに疲れる若い世代の役に立て、同時に自らも暮らしが持続できさらに気持ちも高揚するのです。
老いても孫世代の子どもたちを見守り、ちょっとした賄いぐらいは手伝って、さらには下宿のような部屋貸しや働く若い家族が同居のように住めるように工夫するのです。
これを賃貸とは言わずまるで同居のようなものと考えるのです。ここに各所各種の保証加え、互いのメリット、公正公平関係をつくるのです。そうです、かねてよりお話をしている、他人との同居で『契約同居』なのです。これで次々世代の子どもの見守り教え、さらに高齢者への見守りやサポートヘルプもできるのです。まさに新たな時代の不穏な世の中で不安な地域で共存する生き抜く知恵、「わが家のミニ開発!」なのです。
<左:K様邸 わが家のミニ開発 新たな “契約同居”をつくる>
<右:S様邸 わがやのミニ開発でわがグループホームをつくる>
あの不幸な西日本の豪雨洪水で、改めて後追いの行政政府の無能さに改めて感じたことです。
次回は、塾?教室?わが趣味?自己を形に!です。
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