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住宅関連記事・ノウハウ

建築家 天野 彰 非接触時代の家(2)風と共に“方丈庵”住まいで生きる?

○今回のポイント 1 風の流れを重視した昔ながらの家のつくり
○今回のポイント 2 高気密でも風の流れる空調システムが必要

長い自粛生活から、生きて行かなければならない自粛解除後の“非接触社会”は、その言葉や現実性から仕方がないこととしても・・・次第にこの状態に誰もが言いようのない閉塞感や、一人鬱状態になっている人も多いと言うのです。なるほどその日増しの緊張が永遠に続きようもなく、あまつさえ日常の感染者数増加の情報に、その原因となる働く人や行動的な人や行為に嫌悪感さえ覚え、さらに気分が閉塞して行く自己になっていることに誰もが驚くのです。

昔の知恵を活かした通風を意識した家づくりが重要

まるで外で暮らすようなわが国の方丈庵?(イラスト:天野彰)
<まるで外で暮らすようなわが国の方丈庵?(イラスト:天野彰)>

これからの時代は老いばかりではなく、さらには厄介な新型コロナウイルスとの共存の時代となり、この非接触時代の生活や住まいとなるのです。まさしく世捨て人ならぬ、方丈記の鴨長明の心境に学ぶことなのか?さらにはまさしく吉田兼好の徒然草55段に学ぶ家の形とするのかも知れません。となれば…、ここはあえて積極的にこの事実を取り入れて、まさしく「住まいは夏を旨とすべし」の通り、昔の知恵や生活を思い出し“立ち向かう”必要があるのかも知れません。

その知恵こそ、すべて人にも住まいにも“風の通り”(通風と通気=湿気対策)が一番で、人体に優しい数々の合理的な工夫がなされて来たのです。まるで方丈庵のような家の中に居て外に居るかのような風の流れこそが重要なのです。
しかし実際の都市の住まいはと言うと・・・、ベランダ側の窓が一つあれば良い方で、ほとんどが嵌め殺しのガラス窓か、無窓のオフィスや店舗さらには病院となっているのです・・・。

引き違い窓や玄関ドアの市販の防犯ストッパーなど(写真:天野彰)
<引き違い窓や玄関ドアの市販の防犯ストッパーなど(写真:天野彰)>

そこで唯一、引き違いのサッシがあればその互いを20cmほど開けてロックして、その一方の隙間から給気に、他方を扇風機などで排気にしたり、さらに窓の反対に位置する玄関ドアをチェーンロックいっぱいに開けて風よび込むなどです。現代はそのドアチェーンを弛ませないための突っ張りや、さらにカットされない強靭なU字ロックなども市販されているのです。
しかしこれも外気に面したドアに限られ、空気が滞る中廊下式のマンションでは汚染された空気が吸引される恐れもあり注意が必要です。新鮮空気を取り入れる先をよく観て、隣の家の換気口やたばこなどの煙などをよく見ることで、いくら換気が必要とは言え、夏は蚊やハエの防虫も重要で、網戸がない場合には、簡易に張り替え用の網を暖簾のように重しを付けて垂らすだけでも効果的です。

都市の住まいでも換気と給気えを重視した「空調システム」

空調設備時代の現代は困ったことに高層マンションなどの住まいにしても、職場も、さらに戸建ての家さえも密閉された高気密の空間となり、汚染された空気が漂いやすいのです。しかもその間取りは空気の流れなど考えてもいなく物や家具も多いのです。そこで、扇風機や送風機で人工的に風を送り出すのです。すなわち汚染?された空気を追い出す“強制換気”が必要となるのです。その換気は給気と排気が重要で、家中に風の通りをよくするためには風を追い出す場所と、その排気の位置が重要で、この距離が長いほど部屋全体の空気が排出されるのです。
そこで即、エアコンなどが考えられますが、空調と換気はまったく違って、空調は部屋の空気を回して温度調整をするものです。現代の“方丈庵”は贅沢ながらこのエアコンなどの冷暖房と換気の併用となるのです。しかもこの換気は建築基準法で、人がいる「居室」の換気回数が規定されていて、シックハウス症候群からその最低換気回数が決められているのです。(0.5回/1Hなど)

この換気こそ給気が重要で、より新鮮な外気を取り入れなければなりません。まさに“方丈庵”の森や清流の畔のような?外気が欲しいものですが、残念ながら現代の都市の住まいではそうは行きません。家の中の風の通りを良くすると同時に、家の外の状況も調べ、少しでも良さそうな方向の開口から空気を取り入れ、反対側からこのウイルスを追い出し、撃退する考えで、室内の空気を強制的に排気する姿勢が重要となるのです。

そこで現代の都市の住まいにも心身に優しい “空調システム”が必要となるのです。しかもこの思想は電気もない千年の昔からわが国の都市住宅で採用されていた?!のです。

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  ★天野彰先生の最新情報!
  2020年7月17日(金)20:00~20:45
  NHK Eテレ「あしたも晴れ!人生レシピ」に出演予定!
  この先を考える50代以降、これからどんな人生を歩んでいきたいのか?“生活を豊かにする快適住まいのヒント”などの情報です。

  ※再放送:2020年7月24日(金)11:00~11:45

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★隔週最新コラム公開中!   次回お楽しみに♪

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建築家 天野 彰建築家 天野 彰

建築家 
天野 彰

岡崎市生まれ。日本大学理工学部卒。
「日本住改善委員会」を組織し「住まいと建築の健康と安全を考える会 (住・建・康の会)」など主宰。住宅や医院・老人施設などの設計監理を全国で精力的に行っている。TV・新聞・雑誌などで広く発言を行い、元通産省「産業構造審議会」や厚生労働省「大規模災害救助研究会」などの専門委員も歴任。著書には、新刊『建築家が考える「良い家相」の住まい』(講談社)、『六十歳から家を建てる』(新潮選書)『新しい二世帯「同居」住宅のつくり方』(講談社+α新書)新装版『リフォームは、まず300万円以下で』(講談社)『転ばぬ先の家づくり』(祥伝社)など多数。

 一級建築士事務所アトリエ4A代表。

 一級建築士天野 彰 公式ホームページ
 一級建築士事務所アトリエ4A ホームページ

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