住宅関連記事・ノウハウ
2025年11月29日(土)
寝室(3)元気が出る寝室「静かで暖かい二重壁の寝室」?
はじめに
「家」は「いへ」で「寝戸」すなわち「寝る戸」で、諸説はありますが、住まいの原点はどうやら戸で囲われて「寝る所」で安眠の場所でなければなりません。
しかもわが国の風土では四方が開放的な家であり、主人の「寝室」は防御からか、土壁で囲われた「塗籠」(ぬりごめ)と言われ、同時に大切なものを仕舞っておく「納殿」(おさめどの)であり、これが後に「納戸」で家の中の収納庫となったと言われているのです。
こうしてみると筆者が学生時代に住んでいた四畳半下宿の押入れで寝ていたことや、その後もまるで物に囲まれた納戸のような部屋の隙間で寝ていたのもどうやら間違いではなかったようにも思えるのです。確かに囲まれて狭く、なぜか安心して寝られたような気がします。
ぐっすり寝ることで元気が出て“免疫力アップ”となる!
昨今の新型コロナウイルスの感染拡大、しかも変異型ウイルス蔓延で一進一退する憂うつな世において誰もが意気消沈し疲弊しているのです。住まいの設計をしていますとこんな空気が身に染みてよく分かります。家族や暮らしの変化も例年のように、いくら桜が咲いても陽ざしも良くても、家の中も外も最悪の空気が漂っているような感じがするのです。
「寒さや暖かさ、空気の乾燥と湿気を肌に敏感に感じるような気がする」老いも若きもこうした感想をよく耳にするのです。
しかも“老いる”と、若いころには感じなかったことが敏感になりちょっとした環境の変化でも寝られず体調を崩すことさえあるのです。しかも次第に耳が遠くなり、目も不自由になり、足元も心もとなくなると徐々に体力とともに気力も失われて行くことを感じるとも言うのです。まさに「家」は「寝戸」で寝ること、すなわち安心して寝られる家でなければなりません。こうして住まいを“老いに対処する”ことで免疫力もアップし気分も爽やかになり、若い人にとっても住みやすい家となるのです。
寝室こそ空気が大切。自然素材そして換気と湿度
寝ることが一番!でしかも質の良い睡眠が重要と考えると、まずは邪魔になる騒音対策と室内の温度です。まさに「寝戸」で、窓の内側にさらに窓のついた造作家具をつくり間にスタイロフォームの断熱材をきっちり挟むとまるで二重壁となり騒音と断熱がしっかり確保できるのです。これなら賃貸のアパートや既存の家にもできるのです。

イラスト:既存の窓と二重に、外壁との間に断熱パネルを挟み断熱効果と騒音対策を施す(画:天野彰)

イラスト:多少大掛かりですが家自体を騒音から防ぐことも(画:天野彰)
道路などがうるさいところでは、少し大掛かりともなりますが、イラストのように屋外の塀に遮蔽版を設けるなども騒音対策となります。

写真:珪藻土を貼った襖で仕切る 夫/婦寝室リフォーム(設計:天野彰)
そして壁面や天井に調湿性のある珪藻土や無垢の板張りで室内湿度を安定させ、さらに消臭効果や吸音も期待します。さらに壁や天井に心地良い無垢のヒノキや杉板など自然の芳香素材を貼ることも効果的です。
建て主の中には寝室の床にわざわざ畳を敷いてイグサの香りを楽しみ吸音効果を求め、さらにベッドに入るまでの素足の感触を楽しむと言うのです。特に今日のようなコロナ禍では熱交換のできる換気装置や多少高価となっても換気ができるエアコンや、微細なちりをも、濾過する空気清浄機なども必要で、まさに草原や森の中で寝転ぶ感覚の空気を求めるのです。
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