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新築か中古か迷ったら、夫婦の余命と建物寿命を比較検討
新築か中古か迷ったら、夫婦の余命と建物寿命を比較検討
自宅や実家を建て替えするか、リフォームするか、新築を買うか、中古を買ってリフォームするか。
家を建てようと思い始めると、いろいろな方々が悩むのがこの点です。そのとき参考になるのが、住宅の寿命と夫婦の平均余命。たとえば、夫55歳、妻50歳の夫婦の平均余命は、夫が27.44年、妻が37.74年になります。
※出典:平成25年簡易生命表(厚生労働省)
この場合、38年以上の建物寿命を期待できる物件を選ばないと、もういちど家を建て替えることになりかねません。40年近くにわたり快適に過ごすには、新築にせよ、リフォームにせよ、適切なメンテナンスを適切な時期に行う必要があるのです。また、中古物件の購入を検討するとき注意しなければいけない点が2点あります。
ひとつは1982年(昭和57年)に建築基準法が大きく改正されていることをうけ、1981年以前に建てられた建物は、耐震性に不安がある場合が大半です。耐震性はもちろん、断熱性能も期待できないことから、1981年以前に建てられた住宅の場合、基礎や構造を念入りにチェックのうえ、必要に応じて耐震リフォームや建て替えを検討する必要があります。もうひとつは、建てられてから法律が変わり、現在の法律では現在と同じ大きさの建物を建てたり増改築できない物件があります。このような建物は『既存不適格物件』と呼び、現在お住まいの自宅はもちろん、たとえ立地やデザイン・間取りが気に入った中古物件だとしても、建物の大きさが小さくなったり、いびつな形になったりと、希望通りの建物を建てることができないのです。建ぺい率・容積率に違反している家、または道路に2m以上接していない旗ざお敷地などの敷地も、現状で住むには問題ありません。ただし、建て替えをするときに、家の大きさを小さくする必要があったり、『再建築不可』と判定され、建て替えができなくなる場合もあります。
建て替えか、リフォームか持ち家にお住まいのほとんどの方々が悩む2つの選択。
感覚的に判断するのではなく、客観的な視点でしっかり比較検討を進めていくことが大切です。
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