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2026年3月22日(日)
大規模なリフォーム・メンテナンスのとき、将来のバリアフリーに備えた下準備を(後編)
水廻りのリフォームで安心な暮らし
前号に引き続き大規模なリフォーム・メンテナンスのとき、あらかじめ将来のバリアフリーに備えた準備をしておくとあとで困らない件について、後編をお届けします。
高齢になるとちょっとした使い勝手の差が大きな違いとなるキッチン・お風呂・洗面化粧台、そしてトイレのリフォームについて、あとで困らないで済むポイントを解説しましょう。
片手で扱えるレバー式水栓
キッチン・お風呂・洗面化粧台の水栓金物や扉の取っ手はレバー式がおすすめ水栓金物は、長年使い込むと漏水などの不具合が出てきます。水栓金物を交換するときは、片手で簡単に出し止めできるレバー式がおすすめです。
寝室そばのトイレで夜も安心
トイレは寝室のそばに高齢になるとトイレが近くなります。間取り変更を伴うリフォームを計画するとき、トイレの場所が寝室のそばだと夜中のトイレも安心ですね。あわせてトイレまで小さな常夜灯を設置してしておくと、夜間も安全にトイレにたどり着けます。
浴室の断熱強化でヒートショック防止
浴室のバリアフリーリフォームは、脱衣所と浴室の断熱強化が最優先自宅でお風呂に入るか、入浴にあたり介護が必要になるのか、巡回入浴サービスを利用するかで、入浴で使う設備が大きく変わります。浴室のバリアフリーリフォームで最も大切なことは、居室との温度差をできるだけ少なくすることなのです。ヒートショック※が原因で浴室でお亡くなりになったと考えられる方々は、交通事故による死亡者数の約3.7倍にも上ります。※ヒートショック=急激な温度変化により身体がうける影響日本の入浴中の急死者数が諸外国に比べ高いとされている理由は、居室と浴室、脱衣所の温度差。2011年には約1万7,000人もの方々がヒートショックに関連した入浴中急死をしたと見られており、その数は交通事故による死亡数(4,611人)を大きく上回ります。
ひじ掛け手すりで転倒防止
トイレにはひじ掛けを足腰が弱ってくると、手をついて身体を支えながら立ち上がるようになります。手すりがないトイレだと、体重がかかることを想定していない紙巻器やタオル掛けに体重をかけてしまい、そのまま転倒してしまいます。ひじ掛け型の手すりがあれば、握力が弱っても腕全体で体重を支えることができます。
広めのトイレスペースで身体を守る
トイレ内のスペースは広めにドアを開けてトイレの中に入ったあと、洋式便座では身体の向きを変えて座ります。普段は無意識の動作でも、足腰が弱ってくると身体の向きを変えることもたいへん。これらの動作をしやすくするには、立ち位置を変えずにドアの開閉ができる引き戸を選び、身体の向きを変える便器前のスペースに余裕を持たせることが大切です。また、洋式便器のサイズは、大型サイズと標準サイズの2種類があります。タンクを含めた便器の長さによって便器前のスペースが変わりますし、手すり、手洗器、収納を設置すると、狭いトイレがますます狭くなってしまいます。また、便器横のスペースにもゆとりをもたせておかないと、便器と壁の間に挟まって身動きがとれなくなる危険もあります。老後も安心して使えるトイレになるよう、トイレの面積には余裕をもたせましょう。
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