住宅関連記事・ノウハウ
2026年3月15日(日)
家のデザインはどうあるべきか?(5)~前世と後世を考える?
家づくりは前世・現世・後世を考える重さがある
前回「易」ではない「家相」のお話をしました。では、易ではない家相とはなんでしょうか?現代のニーズにあった科学的な根拠のある家相のようなものがあってもいいのでは。などなど多くの方からご質問やご意見をいただきました。
「家相」はもともと家の向きや部屋や設備などの方位や、土地の持つ地勢(土地の地形や相)からそこに配される伽藍や棟などの配置を決めるために、陰陽五行や八卦などを占いその方位が定まり、それに従って部屋や設備の配置が決められて間取りや配置計画を決める為のものでした。
その意味から家の間取りや形は住む人の動線や好み以上に、家そのものや住む人の運気の吉凶を占うものとなり、現代では家づくりの方位学や風水となり、時にはそこに住む家族の住み心地や家族の生活の動線や使い前、さらには家そのものの構造やデザイン、さらにやっかいなことに、その経済性などは得てして二の次となることもあるのです。
そんなことから若い建て主からは、ナンセンスだ、そんな余裕はない、などと敬遠されることも多いです。
事実、「家相」そのものは大きくは都市の形成を始め、社寺の伽藍や築城の際の配置計画に応用されたもので、のちに豪族などの屋敷の敷地や庭の構成さらに納屋や蔵を含めた建物の配置、さらに主(あるじ)の寝場所までをきめた間取りづくりとなり、贅沢な設計手法とも言えるのです。その意味からも家相家によっては現代の小さな家や2階建ての家、ざらにはマンションなどは「家相」は適用できないとも言うのです。
方位学に従ってその方位を運用し、正式には家人の誕生の星回り※本命星を占い、周囲の環境を考慮し、敷地全体から家の配置や間取りを決め、しかも平屋が基本で、例え2階はあっても屋根裏的な発想となるのです。基本は住む家族の無事と繁栄を一義に考えるものであって、家督繁栄、もちろん主※あるじの運気優先でもあります。
しかし同時に「家相」や「方位学」は住まいのもつ神秘性や精神面を重視し、道理があり、今後の高齢生活には合理性以上に「自然との摂理」さらには「遠い過去」と「現代」を結びさらには「未来永劫」にまで文化を遺すのも家の役目となるのです。

その意味で、私は設計に「家相」の真意を取り入れ、現代生活、さらにはITを含めた近代技術を見直し、その上でのプランニングをするのです。
従って住宅展示場で見慣れた外観やインテリアの家とはちょっと違う家のカタチとなるのです。まずそこに住む家族の誕生や生業の縁こそ家づくりのスタートとなり、その家族の特に夫婦の縁起と、それぞれの持つ人となり、を見てプランニングすると言うものです。
「家相」を見ること(意識すること?)は、今の家族や世相を見つめ、先祖の前世の重さを知り、さらにはわが後世にまでおよぶ神秘的な家の重さを意識することでもあるのです。不思議なことに現代都市の狭小の住宅にも、マンションあるいは賃貸のアパートにも「家相」の力は効いて、風通しの良い家となるのです。

関連記事
- 増築から減築の時代(5)~減築は都市をコンパクトにする
- 家のデザインはどうあるべきか?
- 家のデザインはどうあるべきか?(2)~家のデザインとは?
- 家のデザインはどうあるべきか?(3)~家には格式がある?
- 家のデザインはどうあるべきか?(4)~住みやすい家が一番?
おすすめ特集
人気のある家をテーマ別にご紹介する特集記事です。建てる際のポイントや、知っておきたい注意点など、情報満載!
注文住宅のハウスネットギャラリー






















