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2026年3月22日(日)
増築から減築の時代(5)~減築は都市をコンパクトにする
「契約同居」減築で都市全体を縮め省エネルギーの街とする
せっかく利便性のある都市に住むのなら、都市の利便性を最大限に生かし。大きな冷蔵庫など置かず下階のコンビニを“巨大で新鮮な冷蔵庫”とする!など都市ならではのコンパクトな生活で住み、それ以上に街の人たちと積極的に接し“交流の場”をつくって都市に新たなコミュニティの空間をつくること。あの白川郷の結(ゆい)を現代の都市のそれぞれの街区や団地に生みだすのです。

前回までお話した、今の家を徹底的に「減築」してその生まれたスペースを家族に貸して老いの生活の糧にすることは、何も老いの経済だけではなく、老いも若い世代も一緒に住んで居ることの心強さと、いざとなったときにも互いに助け合えることです。これを私は「賃貸併用住宅」やアパートなどとは言わず、あるいは親子で住む「二世帯住宅」でもなく、敢えて『契約同居』と称しているのです。
今、都市の旧住宅地や市街に住む多くの高齢者たちは子どもたちが出て言ったのちもそのまま住み続けて、しかも比較的広い敷地に大きな家に住んでいるケースが多いのです。言わば子どもたちの居ない大きな“無駄な空間と残骸”の中で、「狭い」「狭い」と言いながら住み続けているのです。そしていよいよ連れ合いを失って一人暮らしとなってさらに家は“大きく”?なるのです。そして、老人ホームなどの施設入所の費用や財産や相続のために結局はいずれ家を手放すこととなり処分。結果その土地はさらに細かく区切られ建て売り住宅が建ち並び、小規模なマンションが建ち、都市はますます細々として住みにくくなるのです。

これらの家が今思い切って減築され、今の家屋敷の外観と庭のまま、この「契約同居」住宅になれば、都心に割安の庭付きの賃貸住宅が無数に出来、街に若者たちが戻って来て、若い世代や子どもたちが住み着いて旧市街地が活性化し、統廃合を余儀なくされた小中学校も元のまま利用でき、子どもたちの声が聞こえる街に戻るのです。これによって都市が効率よく縮小?するのです。今までの住宅地に無理な高層住宅を建てることなく、今の低層で環境の良いままの住宅地に倍か3倍ほど!の家族が住め、しかも老若子の3世代が都市中央に住むことになるのです。
これによって老人世帯の一人暮らしの不安はおろか、家賃収入があるばかりか、自宅にて託児や保育、教育などの労働も生まれるのです。若い人たちは低家賃の庭付きの家の一部に住み、犬や猫を飼い、庭で菜園もできるのです。その子どもたちは、お年寄りの生きた昔話や料理や礼儀作法にも接し、真の情操教育ができるのです。

これは同居のメリットではないか。と思いきや、さ、にあらずで親でもない子でもない他の二つ、三つの世帯が一緒に住むことによって、互いの役割が「契約」で明文化され、独立性が生まれることです。もちろんこの「契約同居」に賛同して本当の子ども世帯が同居を志望して来れば、家賃をきちんと払うなど、親子が頼りすぎない真の二世帯住宅となるのです。

いずれにせよこれによって都市は今の半分ほどに確実に縮小し、郊外地への無駄で混雑する通勤時間はなくなり、都市そのものがコンパクトに“減築”されるのです。孤独死ともなりかねない高齢世帯だけの家も耐震リフォームされ、それぞれに若い世帯が住み、危険な空き家もなくなって災害強化もしやすくなるのです。これこそ老若子相互扶助の現代の結いとなるのです。
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