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2026年3月15日(日)
生かすか壊すか?(3)地震に勝つ!その前に・・・
地震に勝つ!その前に
地震に対し対処してわざわざ家を建て替える必要はあるのでしょうか?前回、「国立競技場は建て替える必要があったのか?」「なぜさっさと壊してしまったのだろうか」などとお話したところ多くの人から賛同を得ました。
確かにオリンピックの開催は大変大きなイベントで各国、数百億ほど掛けて新競技場を造って、お祭り騒ぎを行っているようで、途上国の発展に寄与するところは大きいと思われます。しかし成熟した都市においては累計で数千億ともそれ以上とも言える費用をかけるその意味合いが少し違うような気がするのです。
「レガシー」などと言った心地よい謳い文句があるようなオリンピック後の効果的で意義ある成果とはいったい今のわが国にとって何が必要なのか?改めて考えてみる必要があるのではないでしょうか。
まずは都市部の強化ですが、災害やテロなどに対する強化、耐震などのハードだけではなく柔軟な避難と救助などその生きるためのルールを考え準備することです。特にエネルギーと通信、さらには緊急のシェルターなどです。年頭に際し、毎年、頭を冷やすような災害や事件が起こります。その最たることがあの阪神大震災です。まだ正月気分覚めやらない1月17日早朝の全国を震撼とさせた都市中央部で起きた直下型地震で、6500人以上もの死者を出した1995年の1月、だれもが目を疑ったものです。あれからすでに21年の歳月が流れ、いろいろなことが分かって来たのです。

一瞬の圧死を防ぐ、耐震強化はもとより、まだ被災者の2割以上が生存の可能性があったとも言われる被災地に、早々に通した通電火災による焼死者、さらには救助を阻んだ安否確認や帰宅のための渋滞など、ソフト面での対処策があったのでは、と言われているのです。その間にも数々の地震や災害が各地を襲い、ついには巨大津波の東日本大震災となったのです。地震や台風に勝つ要塞のような堅固な都市や家がまずは望むところでしょうが、実際には想像を絶する強風や揺れも起こりうるのです。

あのアメリカのハリケーンや竜巻でたびたび見る、家の基礎や地下だけを残した家々の生々しい惨状がまさにそれです。すでに21年を経た阪神大震災で、初めて体験した揺れもまさに想像を絶するもので、家が飛び跳ねるように倒壊し、3センチ以上の太ささや厚さの鉄筋や鉄骨がスパッとぶち切れるように瞬時に切れるなど、私自身が立ち会った破断試験ではとうてい信じられない、まさに爆発に匹敵する応力がかかったりもしたのです。
それでも幸いにもかろうじて倒壊を免れた家も多いことも分かりました。しかもそれが必ずしも堅固な新築ではなく、倒れ掛かった古い家に丸太でつっかい棒をしただけのものが助かり、傾いても倒れなかった家の住民が助かっているのです。

それこそが揺れに身を任せる制震や免震などで、今日さらに進化しているようで、改めて古来木組みの木造の柔軟性なども見直されているのです。加えてその知恵は省エネルギーやバイオマスなどの新エネルギー、自足自給の家へと進化するのです。今「レガシー」として望まれるのはそんな新しい都市づくりのシステムで、さらには皆で互いの生活を守る社会のルール、いやもっと“心の洗練”ではないでしょうか?「一億総何とか」とは、そんな想像とコンプライアンスの醸成だと思われるのです。
しかしながら今、すでに、経済とニーズのバランスを持った競技場づくり、予算づくり、あるいは国民のためのデザインとは?そのデザイナーの資質と役割とは、存続のための安全と安心のコンプライアンスの精神が、「一億総意」として創られようとしているのです。これこそまさしく、すでに“オリンピックレガシー”なのかも知れません。
次回はいよいよ私たちのこれからの生き方、「セルフディフェンス」と「セルフサポート」です。
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